屋台を出店したい!
- 2021年03月22日更新
夏祭りや花火大会、伝統行事等では、屋台の出店が目立ちます。屋台出店に専門知識は必要ありませんが、許可証などを揃えるための手順を踏まなければなりません。また、屋台を出店する上で、思わぬ事故を引き起こさないための対策も講じなければなりません。
屋台を出店する方法
イベントなどの際に屋台を出店したい場合には、いくつか手順を踏まなければなりません。まずは、道路使用許可を取る必要があります。主に、道路交通法と道路法に従って、管轄の警察署長に許可を申請します。同時に手数料が発生しますが、一般的な屋台であれば2,000円程度です。また、食品を扱う場合には、必ず食品衛生責任者を置かなければなりません。食品衛生責任者は、調理師や栄養士の資格を有している人で代用できますが、該当する人が1人もいない場合には、6万円ほどの受講料を支払って、食品衛生責任者のための講義を受ける必要があります。しかし、1時間ほどで終了し、受講すれば誰でも資格が交付されます。許可申請の準備が整ったら、保健所窓口で臨時営業許可申請書を提出し、屋台出店の目的・設備・規模等を説明した上で、必要な許可証等を提出します。その後、施設検査に合格できれば、営業許可書を交付されます。
出店する際の注意点
屋台の出店が許可された後は、営業に関して細心の注意を払う必要があります。最も重要な注意点は、食中毒についてです。食品を扱う場合、食中毒の原因が屋台の食品にあることが判明した場合には、賠償責任問題に発展する事態になります。なので、手洗いなどを徹底して、加熱処理をしっかりする必要があります。加熱しない食品を扱う場合には、きれいな水を確保した上で食品を洗うことが大切です。火を扱う屋台では、万が一の事態に備えて、初期消火ができる設備を整えておかなければなりません。また、火が広がる前に客を避難させるなどの対応も求められます。屋台は外で行われるので、突然風向きが変わるなどして、被害が予想以上に大きくなることもあります。このような場合も想定して、事前に対応を確認しておかなければなりません。火災による被害の場合も、対応に不備があると認められれば、賠償責任は免れません。
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