管理栄養士が解説!鶏むね肉はプリン体が多い?毎日食べても大丈夫?

  • 2026年11月07日公開

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こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。

先日SNSで「鶏むね肉はプリン体が多いらしい」という内容の投稿が流れてきました。

ダイエットや筋トレのために、高タンパクで低カロリーな鶏むね肉を取り入れている人も多いはず。

怖いウワサを聞くと「体に良いと思って食べていたのに……」「控えた方が良いの?」と混乱しますよね。

今回はプリン体の量や毎日食べて良いのかなど、鶏むね肉に関するあれこれをご紹介します。

鶏むね肉のプリン体ってどのくらい?

まずは身近な食材にどれくらいプリン体が含まれているのか、100gあたり(生)の量を比べてみました!

  • 鶏ささみ:153.9mg
  • 鶏むね肉:141.2mg
  • 鶏もも肉:122.9mg
  • 豚ヒレ:119.7mg
  • 牛もも:110.8mg
  • マアジ:165.3mg
  • マグロ:157.4mg
  • たらこ:120.7mg
  • イクラ:3.7mg

SNSでウワサになっていた鶏むね肉は141.2mgのプリン体を含んでいます。

ほかの食材と比較すると、マアジやマグロ、鶏ささみの方が多く、鶏むね肉だけが突出して多いわけではありません。

ちなみに「プリン体のかたまり」と思われがちなイクラは、100gあたりたったの3.7mg!たらこと比べると30倍以上もの差があります。

同じ魚卵でも種類によって含有量がまったく違いますよ。

 

参考:公益財団法人 痛風・尿酸財団「食品中のプリン体含有量 一覧表」

鶏むね肉を食べすぎると痛風になる?

「プリン体の摂りすぎ=痛風」というイメージがありますよね。

痛風は、体内で尿酸という物質が過剰に増えて結晶化し、関節にたまって炎症を起こす病気のこと。

この尿酸のもとになるのが「プリン体」です。

鶏むね肉も控えた方がよさそう……と思うかもしれませんが、痛風の発症にはさまざまな要因が関係するため、鶏むね肉を食べる量だけで一概に判断することはできません。

というのも、体内の尿酸のうち約80%は私たちの体の中で作られていて、残りの20%が食べ物由来なんです。

痛風は食事だけでなく遺伝やアルコールの摂りすぎ、肥満などいろんな要因が重なって起こるので、生活習慣全体を見直すことが大事。

『公益財団法人 痛風・尿酸財団』は日常生活で注意するポイントとして、次の5つを挙げています。

  • 肥満を解消する
  • 飲酒を控える
  • こまめな水分補給
  • 軽い運動
  • ストレスをためない

 

参考:厚生労働省「アルコールと高尿酸血症・痛風」

参考:労働安全衛生総合研究所「高尿酸血症と食事」

参考:公益財団法人 痛風・尿酸財団「日常注意するポイントは?」

こんな人は「1日400mg」を意識して!

健康診断で「尿酸値が高い」と指摘された方や、すでに治療中の方はプリン体の摂りすぎに注意が必要です。

高尿酸血症や痛風のガイドラインでは、摂取量を1日400mg程度に抑えることが推奨されています。

もし健康診断で引っかかった場合は、症状がなくても早めに受診して、食事制限をするべきか医師に相談してくださいね。

 

参考:公益財団法人 痛風・尿酸財団「食品・飲料中のプリン体含有量」

「毎日鶏むね肉ばかり」はアリ?

「尿酸値に問題がなければ、毎日鶏むね肉でいいんじゃない?」と思った方もいるかもしれません。

鶏むね肉を食べること自体が悪いわけではありませんが、そればかりに偏るのは避けたいところ。

食材によって含まれている栄養素や含有量が違うので、いろんな種類をバランス良く食べましょう。

  • 魚…DHAやEPAなどの良質な脂質
  • 大豆製品…食物繊維やイソフラボン
  • 卵…ビタミンAや鉄

尿酸値が気になる方は乳製品がおすすめ

タンパク質源として特におすすめなのが、牛乳やヨーグルトなどの乳製品。

乳製品には、痛風の原因となる尿酸の排泄を助ける働きがあるといわれています。

いつもの食事にプラスしたり、鶏むね肉の量を少し減らしてその分を乳製品で補ったり、どんな取り入れ方でもOK。

カロリーが気になる方は低脂肪のものを選びましょう!余分な脂質を抑えつつ、タンパク質補給ができますよ。

 

参考:公益財団法人 痛風・尿酸財団「尿酸値が高めの方にすすめられる食事」

参考:杏林大学医学部付属病院「栄養部ニュース2017年4月号」

健康のカギは栄養バランス!

プリン体が多いからといって、鶏むね肉を無理に控えなくても大丈夫です。

大切なのは生活習慣を整えて、バランスの良い食事を心がけること。同じ食材ばかりに偏らず、魚や卵、大豆製品なども取り入れましょう!

尿酸値が高い方や痛風の治療中の方は、医師の指示に従いながら、プリン体の摂取量に気をつけましょう。

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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