【管理栄養士が解説】卵のサイズによる違いとは?料理に合った正しい選び方と使い分け

  • 2026年08月21日公開

【スーパーのうどん、安い方を買う】←やめて〜!もったいない!"管理栄養士"が喝!「冷凍とチルドでそんな違いが…」「へぇ〜!そうなんだ…!」

こんにちは!管理栄養士でヨムーノライターの広田千尋です。

スーパーで卵を買うとき「同じ10個入りなら、安いほうでいいかな」と値段だけを見て選んでいませんか?
実は、その値段の違いは「卵のサイズ」が関係しているのかもしれません。

同じ10個入りでも、サイズが違えば卵の量も変わるため、作る料理によっては「大きいサイズを選べばよかった!」なんてことも。

今回は、意外と知らない卵のサイズの違いと、料理に合わせた選び方を紹介します!

卵の値段が違う理由は「サイズ」の違いかも?

スーパーで卵を見ていると、同じ10個入りなのに値段が違うことがありますよね。

卵の値段には、サイズだけでなく、ブランドや飼育方法、飼料へのこだわり、栄養成分を強化しているかどうかなど、さまざまな要素が関係しています。

手頃な値段の卵をよく見てみると「小さい卵だった!」という場合も。

値段だけを比べるのではなく、パックに書かれた「サイズ」にも注目してみましょう。

卵のサイズ、どのくらい違う?

「卵のサイズってそんなに違うの?」と思う方もいるかもしれません。

実は、卵のサイズは農林水産省の規格で次の6種類に分けられています。

  • SS:40g以上46g未満
  • S:46g以上52g未満
  • MS:52g以上58g未満
  • M:58g以上64g未満
  • L:64g以上70g未満
  • LL:70g以上76g未満

今回、サイズ・重量を比較するにあたり「S~LLサイズ(小さめサイズ中心)」と「M〜LLサイズ(大きめサイズ中心)」の2種類の卵パックを購入しました。

早速、サイズによる重量の違いをチェックしてみます。

2パックの中から、SサイズとLサイズの卵を取り出して比較してみると、18gほどの差がありました。

1個あたりでこれほど違うなら、10個入りなら同じ「1パック」でも総重量には差が出るということ。

実際にパックごとの重さを比べてみると……。

パックの重さを差し引いて卵だけを比べると、なんと133gもの差がありました。
同じ10個入りでも、こんなに違うんですね!

「どちらも10個だから同じ」と思っていた方は、意外に感じるのではないでしょうか。

卵焼きやオムレツなど、何個もまとめて使う料理では、この差が仕上がりのボリュームにも影響してきそうです。

出典:農林水産省「畜産物の価格安定に関する法律施行規則の規定に基づく鶏卵の規格」

サイズが変わると「黄身」も大きくなる?

卵のサイズが大きくなると「黄身も同じように大きくなるの?」と気になりますよね。

農林水産省によると、市販されている卵は50〜70g程度のものが多いそう。
割合はおおよそ「卵白6割・黄身3割・卵殻1割」とされています。

ただし、黄身や卵白の重さや割合には個体差があります。
一般的には、卵のサイズが大きくなるほど白身の量が多くなり、黄身の大きさは白身ほど大きく変わらないとされています。

実際に小さめサイズ(S)と大きめサイズ(L)を割って、見た目にも違いがあるのか比べてみました。

今回比べた卵では、黄身の大きさにそれほど大きな差はなく、Sサイズのほうが大きく見えるほどでした。

見た目の違いもチェックしてみると、おもしろいですね。

また、なぜこのようなサイズ違いが出るかという点では、一般的に「若い鶏が産んだ卵は小さく、年齢が上がるにしたがって卵が大きくなる」といわれています。

出典:農畜産業振興機構「【まめ知識】卵の選び方」

出典:農林水産省「aff(あふ)4月号 特集「疑問解消! たまごのヒミツQ&A」」

サイズが違うと栄養価も変わる?

「大きい卵のほうが、栄養価も高いのでは?」と思うかもしれません。

文部科学省の「日本食品標準成分表」では、鶏卵の栄養成分は可食部100gあたりで示されています。

大きい卵は1個あたりに食べる量が多くなるため、その分エネルギーやたんぱく質などの摂取量も多くなりますが、サイズが大きいほど「栄養価の高い卵」というわけではありません。

つまり、違いは卵そのものの栄養価というよりも「1個あたりの量」。
食べる量や作りたい料理に合わせてサイズを選んでみてくださいね。

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

卵は料理によってサイズを選ぶのがおすすめ!

卵のサイズをどちらにするか迷ったら「今日、何を作る?」「よく作る料理は?」を基準にしてみましょう。

卵を1個ずつ食べるのか、それとも何個かまとめて料理に使うのかによって、使いやすいサイズも変わってきます。

「小さめサイズ」なら卵かけご飯・ゆで卵・目玉焼き

小さめサイズの卵(SS~MS程度)なら、

  • ゆで卵
  • 目玉焼き
  • 卵かけご飯

など、卵を1個単位で食べる料理に使いやすいでしょう。

このような食べ方なら、卵のサイズによる量の違いも料理全体の仕上がりに影響しにくくなります。

「朝食は目玉焼きが多いから、手頃な小さめサイズにしよう!」という選び方もアリですね。

「大きめサイズ」なら卵焼き・オムレツ

大きめサイズの卵(M~LL程度)なら、

  • 卵焼き
  • オムレツ
  • 親子丼

など、卵を料理の材料として使うメニューに便利です。

同じ2個でも、小さめの卵より大きめの卵を使ったほうがたっぷり作れるため、ボリュームを出したいときにも便利です。

特に卵焼きやオムレツなど、卵の重量が仕上がりを左右しやすい料理では、大きさにも注目してみるとよいですね。

なお、レシピに卵のサイズが指定されている場合は、なるべく指定どおりのものを使うと失敗を防ぎやすくなります。

お菓子づくりは卵のサイズ指定を確認しよう!

卵のサイズに特に注意したいのが、お菓子づくりです。

ケーキやクッキーといったお菓子は、卵・小麦粉・砂糖などの材料のバランスによって仕上がりが変わります。

そのため「卵2個」と書かれていても、MサイズとLサイズでは実際に加える卵の量が変わることに。

まずは、レシピに卵のサイズや重量が指定されていないか確認してみましょう。
レシピ本では、最初や最後のページなどに「卵は○サイズを使用」といった記載がある場合もあります。

サイズの指定がない場合は、一般的に使われることの多いMサイズを選ぶとよいでしょう。

卵のサイズは「値段」ではなく「料理」で選ぼう!

今回の記事では、「卵のサイズの違い」と「料理に合った卵のサイズの選び方」について解説しました。

同じ10個入りでも、卵はサイズによって1個あたりの量が違います。
目玉焼きやゆで卵といった1個ずつ食べる料理なら小さめサイズ。
卵焼きやオムレツといった卵の量が仕上がりに影響しやすい料理なら大きめサイズなど、用途に合わせて使い分けるのもひとつの方法です。

スーパーで卵を選ぶときは、「安いから」「高いから」だけで決めず、ぜひサイズ表示にも注目してみてくださいね。

この記事を書いた人
毎日の「おいしい」を考える管理栄養士
広田千尋

食べるのが大好きな2児の母で管理栄養士。
毎日のご飯作りと子育てに奮闘しながら、簡単・時短・おいしい・健康レシピを考えるのが大好きです!
毎日の暮らしに役立つ栄養・健康情報をお届けします。

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