【管理栄養士が教える】ぶどうの食中毒について|お弁当への入れ方も解説

  • 2026年10月01日公開

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こんにちは。管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。

ぶどうが旬を迎えるいまの時季。食後のデザートとしてお弁当に入れる機会が増えますよね。

隙間を埋めるのにちょうど良いからと、サッと洗っておかずの横に詰めている人は要注意! ちゃんと対策をしないと食中毒の原因になることもあるんです。

今回は食中毒のリスクや表面についている白い粉の正体など、ぶどうにまつわるあれこれをご紹介します。

果物で食中毒ってありえるの!?

「果物で食中毒なんて起きなさそう……」と思うかもしれませんが、油断は禁物。

2023年には茨城県の観光果樹園で、試食用のりんごを食べた客などに集団食中毒が発生したケースがありました。

はっきりとした感染経路はわかっていませんが、ハエがりんごを汚染した可能性があるとされています。

食中毒対策の基本は「十分な加熱」。果物は生で食べることが多いので、表面についている菌やウイルスがそのまま体に入ってしまいがちなんです。

せっかくのおいしいぶどうで体調を崩さないよう、しっかり対策しましょう。

出典:国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト「茨城県の観光果樹園(りんご園)で発生した腸管出血性大腸菌O157食中毒事例」

菌をブロック!お弁当の3大ルール

お弁当箱の中は「栄養+水分+温かさ」という、菌の大好物が勢ぞろい!そのため、注意しないと食中毒のリスクが高まります。

ここからは、食中毒を防ぐポイントを3つご紹介しましょう。

出典:農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」

しっかり洗って水気を拭き取ろう

ぶどうは「丁寧に洗ってしっかり水気を拭き取る」のが鉄則!

ボウルに水をためてぶどうを入れ、流水でやさしく洗いましょう。

きれいに洗えたら、キッチンペーパーで水気を徹底的に拭き取ります。

別の容器に入れよう

「ちょっと隙間があるから、から揚げや卵焼きの横に入れようかな……」は要注意!

おかずから出た汁気がぶどうについたり、反対に果汁がおかずに移ったりして、菌が増えやすくなります。しかも、おかずの脂や香りが移るとおいしさも台無しに!

安全面でも味の面でも、果物は別の容器に入れましょう。

どうしても一緒に横に入れたいときは、カップで仕切ったりラップで包んだりして、水分が移らないようにしてくださいね。

保冷剤は1年中つけよう

食中毒菌の多くは、20℃を超えると元気に活動し始めます。

暖かい時季はもちろん、冬でも暖房が効いていると室内が20℃以上になることもあるため、保冷剤は1年中必須。

冷気は上から下に移動するので、お弁当箱の上に保冷剤をのせてくださいね。

皮についている白い粉は何?

ぶどうの皮をよく見ると、全体がうっすら白い粉で覆われていることがありますよね。「農薬かな……?」とゴシゴシ洗っていませんか?

実はこれ、農薬ではなく「ブルーム(果粉)」と呼ばれる、ぶどう自体が作り出す天然のバリアなんです。

ブルームには、雨や朝露をはじいて病気から身を守ったり、水分が蒸発するのを防いで鮮度を保ったりする働きがあります。

「新鮮さのあかし」でもあるので、無理に取らなくて大丈夫ですよ。

出典:農林水産省「ぶどうを味わう」

「洗わずに食べる」はNG!

「ブルームを無理に落とさなくていい=洗わずに食べていい」という意味ではないので要注意!

ブルーム自体は安全ですが、表面には目に見えないホコリや汚れ、手垢、菌などが付着している可能性があります。

はじめにお伝えした通り、食中毒のリスクもあるのでしっかり洗ってくださいね。

出典:農林水産省「知っておきたい食中毒予防の基本」

ひと手間で安心

作ってから食べるまでに時間が空くお弁当は、食中毒の危険がいっぱい。

ぶどうを入れるときは「しっかり洗って水気を拭き取る」「別容器に入れて保冷剤をつける」などの基本を守って、安全に楽しみましょう。

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

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