お年玉は何歳から渡すべき?0歳~高校生までの年齢別金額相場も紹介
- 2025年12月26日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
お正月の恒例行事であるお年玉ですが、「何歳から渡せばいいのか」「いくら渡すのが適切なのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。特に初めて赤ちゃんが生まれた家庭や、親戚付き合いが始まったばかりの方にとっては、お年玉のマナーは分かりにくいものです。
この記事では、お年玉を何歳から渡すべきかという疑問に答えるとともに、0歳から高校生まで、さらには大学生や社会人に至るまでの年齢別金額相場を詳しく紹介します。また、孫や甥・姪など、渡す相手によって異なる相場やマナーについても解説していきます。
お年玉で避けるべき金額や、あげる側になる年齢の目安など、実践的な情報も盛り込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。
お年玉は何歳から渡すべき?一般的な考え方
お年玉を何歳から渡すべきかは、各家庭や地域によって考え方が異なります。ここでは、一般的に多い4つのパターンについて解説します。
0歳から渡す家庭の考え方
0歳の赤ちゃんからお年玉を渡す家庭も少なくありません。「生まれた瞬間から家族の一員」という考え方から、お正月を一緒に迎えられたことを祝う意味でお年玉を渡す方もいます。
この場合、金額は500円から1,000円程度が一般的で、赤ちゃん本人が使うというよりは、親が将来のために貯金したり、おむつやミルクなどの育児用品に充てたりすることが多いです。
また、祖父母から孫へのお年玉として、0歳から渡し始めるケースも多く見られます。金銭的な意味合いよりも、孫の成長を祝う気持ちや愛情表現の一環として渡されることが多いようです。
ただし、赤ちゃん本人はまだお金の価値を理解できないため、渡すかどうかは家庭の方針次第と言えるでしょう。
1歳から渡す家庭の考え方
1歳の誕生日を迎えた子供からお年玉を渡し始める家庭もあります。1歳になると少しずつ物の認識ができるようになるため、ポチ袋をもらう喜びを感じられる年齢だという考え方です。
この年齢では、中身の金額よりも、かわいいキャラクターが描かれたポチ袋をもらえることが子供にとっての楽しみになります。金額は500円から2,000円程度が相場です。
1歳からお年玉を渡すことで、毎年の成長を記録する意味合いもあり、親にとっても子供の成長を実感できる機会となります。
親戚間でも、1歳を区切りとしてお年玉のやり取りを始めるケースが多く見られます。
3歳から渡す家庭の考え方
3歳頃からお年玉を渡し始める家庭も多くあります。この年齢になると言葉でのコミュニケーションが取れるようになり、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられるようになるためです。
また、3歳になると幼稚園や保育園に通い始める子供も多く、お金というものの存在を少しずつ認識し始める時期でもあります。お年玉をきっかけに、お金の大切さを教育する良い機会にもなります。
金額の相場は1,000円から3,000円程度で、硬貨を数える楽しさを体験させるために、あえて500円玉や100円玉を組み合わせて渡す工夫をする家庭もあります。
3歳を目安にすることで、子供自身がお年玉をもらう喜びを実感できるというメリットがあります。
小学校入学から渡す家庭の考え方
小学校入学を機にお年玉を渡し始める家庭もあります。小学生になると算数の授業でお金の計算を学ぶため、お年玉を通じて金銭教育を実践できる良いタイミングです。
この場合、それまでは簡単なおもちゃやお菓子などのプレゼントで済ませ、小学校入学という節目からお金を渡すという形を取ります。金額は3,000円から5,000円程度が一般的です。
小学生になると、お年玉をどう使うか自分で考える力も育ってくるため、欲しいものを買う楽しみと同時に、貯金する大切さも教えられます。
親戚が多い家庭では、未就学児へのお年玉の負担を減らすために、小学校入学を境界線とするルールを設けていることもあります。
お年玉を何歳から渡すか迷う理由とは
お年玉を何歳から渡すべきか迷う理由はいくつかあります。ここでは代表的な4つの理由について見ていきましょう。
赤ちゃんはお金の価値が分からないから
最も多い理由が、赤ちゃんや小さな子供はまだお金の価値を理解できないという点です。0歳や1歳の子供にお金を渡しても、本人は何をもらったのか分かりません。
そのため、「お年玉の意味がない」と感じる方もいます。せっかくお年玉を渡すなら、子供本人が喜びを感じられる年齢になってからが良いという考え方です。
一方で、子供がお金の価値を理解していなくても、新年を祝う気持ちや家族としての絆を示す意味があるという意見もあります。
結局のところ、お年玉は単なる金銭のやり取りではなく、気持ちを伝える手段という側面もあるため、考え方次第と言えるでしょう。
親が管理することになるから
小さな子供にお年玉を渡しても、実際には親が管理することになるため、渡す意味があるのか疑問に感じる方もいます。特に0歳から幼稚園くらいまでの子供は、お金を自分で管理することができません。
親が預かって貯金することになるため、「親へのお小遣いになってしまうのでは」と懸念する声もあります。実際、親戚間でこの点について気まずさを感じるケースもあるようです。
ただし、多くの親は子供のために専用の口座を作って貯金しており、将来の教育資金などに充てています。お年玉が子供の将来のために役立っているという面もあります。
また、小さいうちからお年玉をもらう習慣をつけることで、成長してからも自然にお年玉のやり取りが続くというメリットもあります。
親戚間でルールが異なるから
親戚間でお年玉を渡す年齢のルールが異なると、どうすべきか迷ってしまいます。例えば、自分は0歳から渡しているのに、相手は小学生からという場合、バランスが取れていないと感じることがあります。
また、親戚の人数が多い場合、全員に渡すと経済的負担が大きくなるため、何歳から渡すかのルールを統一したいと考える家庭もあります。
理想的には、お正月に会う前に親戚同士で「何歳から渡すか」「いくらくらいにするか」を相談しておくと良いでしょう。暗黙のルールではなく、明確に決めておくことでトラブルを避けられます。
ただし、家族によって経済状況や考え方が違うため、無理に統一する必要はなく、それぞれの判断を尊重することも大切です。
相場が分からず金額設定が難しいから
お年玉を渡す年齢が決まっても、いくら渡せば良いのか相場が分からないという悩みもあります。特に初めてお年玉を渡す場合、多すぎても少なすぎても気まずいと感じる方が多いようです。
年齢によって適切な金額は異なりますし、自分の子供か孫か甥・姪かによっても相場は変わってきます。また、地域や家庭の経済状況によっても差があります。
インターネットで相場を調べても、情報源によって金額にばらつきがあり、どれを参考にすべきか迷ってしまうこともあります。
この記事では後ほど年齢別の詳しい相場を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。基本的には、周囲の人と大きくずれない範囲で、自分が無理なく渡せる金額を選ぶのが良いでしょう。
0歳の赤ちゃんにお年玉は何歳から渡すべきか専門家の意見
0歳の赤ちゃんにお年玉を渡すべきかどうかは、育児の専門家やマナー講師の間でも意見が分かれています。ここでは主な3つの見解を紹介します。
0歳から渡すべきという意見
家族の一員として迎えた記念に0歳からお年玉を渡すべきという意見があります。この考え方では、お年玉は単なる金銭の授受ではなく、新しい年を一緒に迎えられた喜びを表現する手段と捉えます。
特に祖父母から孫へのお年玉の場合、初孫であれば0歳から渡したいという気持ちは自然なものです。金額は少額でも、愛情を形にして示すことに意味があるという考え方です。
また、兄弟姉妹がいる場合、上の子にだけお年玉を渡して赤ちゃんには渡さないのは不公平に感じるため、平等に扱うという観点からも0歳から渡すべきという意見があります。
さらに、0歳から毎年お年玉を渡すことで、成長の記録として残せるというメリットもあります。何歳でいくらもらったかを記録しておくと、将来良い思い出になるでしょう。
お金の価値が分かる年齢から渡すべきという意見
一方で、子供がお金の価値を理解できる年齢になってから渡すべきという意見も根強くあります。この考え方では、お年玉は子供の金銭教育の一環と位置づけられます。
お金の価値が分かる年齢は個人差がありますが、一般的には3歳から5歳頃とされています。この年齢になると、お店で買い物をする経験を通じて、お金を渡すと物がもらえるという仕組みを理解し始めます。
お年玉を渡すタイミングを遅らせることで、子供自身が「お年玉をもらった」という実感を持ち、感謝の気持ちを育てることができるというメリットがあります。
また、経済的な理由から、親戚が多い家庭では渡す年齢を遅らせることで負担を軽減できるという実用的な側面もあります。
各家庭の判断で良いという意見
最も柔軟な考え方として、お年玉を何歳から渡すかは各家庭の判断に任せるべきという意見もあります。マナーの専門家の多くも、この立場を取っています。
お年玉には厳格なルールがあるわけではなく、地域や家庭によって習慣が異なります。大切なのは、渡す側と受け取る側の気持ちが通じ合うことであり、形式にこだわりすぎる必要はないという考え方です。
自分の経済状況や価値観、相手との関係性などを総合的に考えて、無理のない範囲で判断すれば良いでしょう。周囲に合わせることも大切ですが、自分の考えを持つことも重要です。
最終的には、お年玉を通じて家族や親戚との絆を深めることが本来の目的ですので、その目的が達成できる形であれば、何歳から渡すかは自由と言えます。
お年玉は何歳から何歳まで渡すのが常識?
お年玉を渡す期間についても、開始年齢と同様に終了年齢が気になるところです。ここでは一般的な考え方を紹介します。
お年玉を渡し始める年齢の一般的な目安
アンケート調査によると、お年玉を渡し始める年齢は0歳から3歳が最も多いという結果が出ています。約40%の家庭が0歳または1歳から、約30%が2歳から3歳から渡し始めているようです。
次に多いのが小学校入学時で、全体の約20%を占めます。残りの10%は幼稚園入園時や、それ以降の年齢から渡し始めています。
このように、渡し始める年齢にはかなりばらつきがありますが、共通しているのは何らかの節目を区切りにしているという点です。誕生や入園、入学など、子供の成長の節目に合わせて始める家庭が多いようです。
自分がいつから渡すかを決める際は、これらのデータを参考にしつつ、自分の状況に合わせて判断すると良いでしょう。
お年玉を卒業する年齢の一般的な目安
お年玉を卒業する年齢については、高校卒業までという家庭が最も多いという調査結果があります。約50%の家庭が高校卒業を境にお年玉を終了しています。
次に多いのが大学卒業または就職までで、約30%を占めます。残りの20%は中学卒業まで、または結婚するまでという回答です。
一般的には、子供が経済的に自立する時期をお年玉の終了時期と考える家庭が多いようです。高校を卒業してアルバイトを始めたり、就職して給料をもらうようになったりすれば、もうお年玉は不要という判断です。
ただし、大学生の間は学業が本分でアルバイト収入も限られているため、大学卒業までは続けるという家庭も少なくありません。
高校卒業まで渡す家庭が多い理由
高校卒業を区切りとする家庭が多い理由は、日本の教育制度と深く関わっています。高校までは義務教育ではありませんが、多くの子供が通う基礎教育の期間と考えられています。
高校卒業後は、大学進学する人、専門学校に行く人、就職する人など、進路が分かれます。この時点で「子供」から「大人」への移行期と捉え、お年玉を卒業する節目とするのが自然だという考え方です。
また、18歳で成人となる法改正も、この考え方を後押ししています。成人したら自分で稼ぐべきという価値観から、高校卒業をお年玉の終了時期とする家庭が増えています。
さらに実用的な理由として、親戚の子供が全員高校を卒業すれば、お年玉の負担がなくなり経済的に楽になるという点も挙げられます。
大学生や社会人にも渡す家庭がある理由
一方で、大学生や社会人になってもお年玉を渡し続ける家庭も一定数存在します。その理由は、お年玉を単なる子供へのお小遣いではなく、家族の愛情表現や絆を示すものと捉えているためです。
特に祖父母から孫へのお年玉の場合、孫が何歳になっても渡したいという気持ちは自然なものです。金額を調整しながら、生涯にわたって続ける家庭もあります。
また、大学生は学費や生活費がかかり経済的に苦しい時期でもあるため、親や祖父母が支援の意味を込めてお年玉を渡すケースもあります。この場合、金額も高めに設定されることが多いようです。
社会人になってからも、結婚するまでは独身として扱い、お年玉を渡し続けるという家庭もあります。いずれにせよ、明確なルールはなく、家庭の方針次第と言えるでしょう。
【年齢別】お年玉は何歳から渡すべき?0歳~未就学児の金額相場
ここからは具体的な金額相場について、年齢別に詳しく見ていきましょう。まずは0歳から未就学児までの相場を紹介します。
0歳~1歳の金額相場
0歳から1歳の赤ちゃんへのお年玉は、500円から2,000円が一般的な相場です。最も多いのは1,000円で、全体の約40%を占めます。次いで500円が30%、2,000円が20%、それ以外が10%という分布です。
この年齢では金額よりも、かわいいポチ袋に入れて渡すことに意味があります。キャラクターものや赤ちゃん用のデザインのポチ袋を選ぶと喜ばれます。
祖父母から孫への場合は、やや高めの3,000円から5,000円を渡すケースもありますが、これは家庭によってかなり差があります。親からは「そこまでしなくても」と遠慮されることもあるため、事前に相談するのが良いでしょう。
硬貨で渡す場合は、500円玉2枚や、500円玉1枚と100円玉5枚など、組み合わせを工夫すると良いでしょう。ただし、あまり多くの硬貨を入れるとポチ袋が破れる恐れがあるので注意が必要です。
2歳~3歳の金額相場
2歳から3歳の子供へのお年玉は、1,000円から3,000円が相場となります。最も多いのは2,000円で、次いで1,000円、3,000円の順です。1歳までと比べると、やや金額が上がる傾向にあります。
この年齢になると、自分でポチ袋を開けて中身を見る楽しみを感じられるようになります。硬貨を数える遊びもできるため、あえて複数の硬貨を組み合わせて渡すのも良いでしょう。
ただし、硬貨を誤飲する危険性もあるため、必ず親の監督下で開封させることが大切です。安全面を考慮して、この年齢でもお札で渡す家庭も多くあります。
2歳から3歳は、お金の概念を学び始める時期でもあるため、お年玉を通じて「ありがとう」を言う練習をさせるなど、マナー教育に活用することもできます。
4歳~5歳の金額相場
4歳から5歳の幼児へのお年玉は、2,000円から3,000円が一般的な相場です。幼稚園や保育園に通っている年齢であり、お金の価値も少しずつ理解できるようになってきます。
この年齢では、お年玉で欲しいおもちゃを買う経験をさせる家庭も増えてきます。500円や1,000円程度のおもちゃであれば、子供が自分で選んで買う楽しみを味わえます。
金額が3,000円を超えると、幼児にとっては高額すぎると感じる親もいるため、適度な範囲に抑えるのが無難です。ただし、祖父母から孫への場合は5,000円程度まで渡すケースもあります。
お年玉をもらったら、その場ですぐに開けずに親に預けるというマナーを教え始めるのもこの年齢からです。しつけの一環として活用できます。
6歳(未就学児)の金額相場
6歳の未就学児、つまり幼稚園や保育園の年長さんへのお年玉は、3,000円が最も一般的な相場です。小学校入学を控えた年齢ということもあり、やや多めに渡す傾向があります。
この年齢になると、数の概念もしっかりしてきて、1,000円札3枚や、1,000円札1枚と500円玉4枚など、組み合わせを理解できるようになります。お金の計算の練習にもなります。
小学校入学前の最後のお正月ということで、特別に5,000円を渡す祖父母もいます。入学準備金の足しにしてほしいという気持ちを込めてのことです。
ただし、親戚が多い場合は、6歳だけ特別扱いすると不公平に感じられることもあるため、他の子供とのバランスも考慮する必要があります。
【年齢別】お年玉は何歳から渡すべき?小学生の金額相場
小学生になると、お年玉の金額も段階的に上がっていきます。学年ごとの相場を見ていきましょう。
小学1年生~2年生の金額相場
小学1年生から2年生へのお年玉は、3,000円が最も一般的な相場で、全体の約50%を占めます。次いで2,000円が30%、5,000円が15%、1,000円が5%という分布です。
小学校に入学したことで、未就学児の頃より金額が上がる傾向にあります。算数の授業でお金の計算を学ぶ時期でもあり、お年玉を実践的な学習材料として活用できます。
この年齢では、お年玉を全額使うのではなく、一部を貯金する習慣をつけさせる家庭も多くなります。親と一緒に銀行に行って入金する経験をさせるのも良いでしょう。
祖父母から孫への場合は、5,000円から10,000円を渡すケースもありますが、あまり高額だと親が恐縮してしまうため、バランスを考えることが大切です。
小学3年生~4年生の金額相場
小学3年生から4年生へのお年玉は、3,000円から5,000円が相場となります。この年齢になると、中学年として扱われ、お年玉の金額も上がる傾向にあります。
最も多いのは3,000円ですが、5,000円を渡す家庭も増えてきます。お小遣いをもらい始める年齢でもあり、お金の管理能力も育ってくる時期です。
お年玉の使い道を子供自身に考えさせ、欲しいものリストを作らせたり、貯金目標を立てさせたりするなど、金銭教育に活用する良い機会です。
ゲームソフトや本など、少し高めの買い物ができる金額でもあるため、子供にとってはお年玉の楽しみが増す年齢と言えます。
小学5年生~6年生の金額相場
小学5年生から6年生へのお年玉は、5,000円が最も一般的な相場です。高学年になると、金額も大きくなり、3,000円から5,000円の範囲で渡す家庭が大半を占めます。
中には10,000円を渡す家庭もありますが、これは主に祖父母から孫へのケースです。親戚や親からの場合は、5,000円が上限という家庭が多いようです。
この年齢になると、中学進学を控えており、お金の価値も十分理解しています。お年玉を計画的に使う力や、貯金する意義を教える最後の機会とも言えます。
小学6年生の場合、卒業を祝う意味も込めて、やや多めに渡す祖父母もいます。ただし、中学生になったらさらに金額を上げる必要があるため、バランスを考えることが重要です。
【年齢別】お年玉は何歳から渡すべき?中学生の金額相場
中学生になると、お年玉の金額も大きく上がります。学年ごとの相場を確認しましょう。
中学1年生の金額相場
中学1年生へのお年玉は、5,000円が最も一般的な相場で、全体の約60%を占めます。次いで10,000円が25%、3,000円が10%、その他が5%という分布です。
中学生になると、交友関係も広がり、友達と遊びに行く機会も増えるため、お小遣いの需要が高まります。お年玉もそれに応じて増額する家庭が多いようです。
部活動を始める子供も多く、道具や用品の購入にお年玉を充てることもあります。スポーツ用品や楽器など、高額なものも多いため、お年玉が役立ちます。
祖父母から孫への場合は、10,000円から20,000円を渡すケースもありますが、親の教育方針との兼ね合いもあるため、事前に確認すると良いでしょう。
中学2年生の金額相場
中学2年生へのお年玉は、5,000円から10,000円が相場です。中学1年生の時と同額か、やや増額する家庭が多く見られます。
この年齢になると、自分でお金を管理する能力も育っており、お年玉の使い道も計画的に考えられるようになります。スマートフォンを持ち始める子供も多く、課金などに使う場合は親の監督が必要です。
部活動や塾など、中学生活が本格化する時期でもあり、お年玉は貴重な収入源となります。ただし、あまり高額すぎると金銭感覚が狂う恐れもあるため、適度な範囲に抑えることが大切です。
親戚からの場合は5,000円、祖父母からの場合は10,000円というように、関係性によって金額を変えるのが一般的です。
中学3年生の金額相場
中学3年生へのお年玉は、10,000円が最も一般的な相場です。受験を控えた学年ということもあり、応援の意味を込めて高めに設定する家庭が多くあります。
高校受験には、参考書や問題集、模擬試験の受験料など、何かと費用がかかります。お年玉をそれらの費用に充てる子供も多いようです。
また、中学卒業後は義務教育が終わり、進路も分かれるため、一つの節目として特別に多めに渡す祖父母もいます。金額は10,000円から20,000円が一般的です。
ただし、高校生になったらさらに金額を上げる必要があるため、将来的な負担も考慮して決めることが重要です。
中学生に3,000円は少ないのか
中学生へのお年玉として3,000円は一般的な相場より少ないと言えます。先述の通り、中学生の相場は5,000円から10,000円であるため、3,000円だと周囲より低い金額になります。
ただし、経済的な事情や家庭の方針によって、3,000円を渡すことが必ずしも悪いわけではありません。大切なのは金額の多寡ではなく、気持ちを伝えることです。
もし親戚間で金額を統一するルールがあり、全員が3,000円なら問題ありません。むしろ、一人だけ高額を渡すと他の親戚に負担をかけることになります。
金額が少ないと感じる場合は、お年玉以外に別の形でサポートする方法もあります。例えば、誕生日プレゼントや入学祝いを充実させるなど、年間を通じてバランスを取ると良いでしょう。
【年齢別】お年玉は何歳から渡すべき?高校生の金額相場
高校生へのお年玉は、中学生よりもさらに高額になる傾向があります。学年ごとの相場を見ていきましょう。
高校1年生の金額相場
高校1年生へのお年玉は、10,000円が最も一般的な相場で、全体の約70%を占めます。中学卒業から高校入学という大きな節目を迎えたことで、金額が上がります。
高校生になると、通学定期代や昼食代など、日常的にお金がかかるようになります。また、友達との付き合いも増え、カラオケやファストフード店に行く機会も多くなります。
部活動の遠征費や、大会参加費など、中学時代以上に費用がかかることもあります。お年玉はそうした費用の一部として活用されることが多いようです。
祖父母から孫への場合は、20,000円から30,000円を渡すケースもありますが、これは各家庭の経済状況によって大きく異なります。
高校2年生の金額相場
高校2年生へのお年玉は、10,000円が相場で、高校1年生の時と同額を維持する家庭が多数です。一部の家庭では、学年が上がるごとに増額し、15,000円を渡すケースもあります。
この年齢になると、アルバイトを始める生徒も増えてきます。自分で稼いだお金とお年玉を合わせて、大きな買い物をする子供もいます。
修学旅行がある学年でもあり、お小遣いとしてお年玉を活用する生徒も多いようです。ただし、あまり高額を持たせると紛失のリスクもあるため、適度な金額が望ましいです。
親戚からの場合は5,000円から10,000円、祖父母からの場合は10,000円から20,000円というように、関係性によって金額を調整するのが一般的です。
高校3年生の金額相場
高校3年生へのお年玉は、10,000円から20,000円が相場です。大学受験を控えた学年ということで、応援の意味を込めて高めに設定する家庭が増えます。
受験にかかる費用は予想以上に高額で、受験料だけでも数十万円になることもあります。塾や予備校の費用、参考書代なども含めると、家計への負担は大きくなります。
お年玉を受験費用の一部として活用する生徒も多く、親にとっても助かるサポートとなります。祖父母からは特に高額なお年玉が渡されることが多い学年です。
高校卒業後はお年玉を卒業する家庭も多いため、最後のお年玉として特別に多めに渡すケースもあります。ただし、大学進学後も続ける場合は、バランスを考慮する必要があります。
お年玉は何歳から渡すべき?大学生や社会人の扱い
高校を卒業した後、お年玉をどうするかは家庭によって判断が分かれます。ここでは大学生以降の扱いについて解説します。
大学生へのお年玉の相場
大学生へのお年玉を渡す場合、10,000円から20,000円が一般的な相場です。大学生は学費や生活費がかかり、アルバイトをしていても経済的に厳しい状況が多いため、高めの金額が設定されます。
一人暮らしをしている大学生には、生活費の足しにしてもらう意味でお年玉を渡す祖父母も多くいます。特に遠方の大学に通っている孫には、帰省の交通費も含めて支援する気持ちを込めて渡すケースもあります。
ただし、大学生になってもお年玉をもらい続けることに抵抗を感じる若者もいます。自立心が芽生えてきた証拠でもあり、本人の意思を尊重することも大切です。
親戚からの場合は、大学生になったら卒業するケースが多く、祖父母からのみ続けるという家庭も多く見られます。
社会人にお年玉を渡すかどうか
社会人になったらお年玉は卒業するというのが一般的な考え方です。給料をもらって経済的に自立した以上、お年玉をもらう立場ではなく、渡す立場になるべきという価値観です。
ただし、祖父母から孫への愛情表現として、社会人になっても渡し続けるケースはあります。この場合、金額は10,000円から30,000円と幅があり、孫の状況に応じて調整されます。
新社会人の場合、初年度は特に経済的に厳しいため、応援の意味でお年玉を渡す祖父母もいます。スーツや靴など、仕事に必要なものを買う費用として活用してもらう意図です。
逆に、社会人になった孫からお年玉をもらうようになる祖父母もおり、立場が逆転するケースもあります。これも家族の絆を示す温かい習慣と言えるでしょう。
結婚したらお年玉は卒業という考え方
結婚を機にお年玉を卒業するという考え方も根強くあります。結婚して家庭を持ったら、完全に大人として独立したとみなし、お年玉のやり取りを終了するという判断です。
この場合、独身の間は年齢に関わらずお年玉を渡し続け、結婚したら卒業というルールを設けている家庭もあります。晩婚化が進んでいる現代では、30代でもお年玉をもらっているケースがあります。
結婚後は、自分の子供が生まれたら、今度はその子供がお年玉をもらう立場になります。世代交代が起こり、新しいサイクルが始まるわけです。
ただし、結婚後も祖父母から孫夫婦へ「お年玉」ではなく「お小遣い」として渡すケースもあり、名目を変えて続ける家庭もあります。
孫にお年玉は何歳から渡すべき?祖父母の相場
祖父母から孫へのお年玉は、親からや親戚からとは異なる特別な意味を持ちます。ここでは祖父母からの視点で解説します。
孫へのお年玉を何歳から渡すか
祖父母から孫へのお年玉は0歳から渡し始めるケースが最も多いです。初孫であれば特に、生まれた瞬間から愛情を注ぎたいという気持ちから、0歳からお年玉を渡す祖父母が多数派です。
孫の誕生は祖父母にとって大きな喜びであり、お年玉はその気持ちを表現する手段の一つです。金額の大小ではなく、気持ちを形にすることに意味があると考える祖父母が多いようです。
一方で、孫が複数いる場合は、一番上の孫が何歳から始めたかに合わせて、下の孫も同じ年齢から始めるという公平性を重視する祖父母もいます。
また、親である自分の子供の意向を尊重し、「何歳から渡して欲しい」という希望があればそれに従うという柔軟な姿勢の祖父母も増えています。
孫へのお年玉の年齢別相場
祖父母から孫へのお年玉は、一般的な相場よりも高めに設定される傾向があります。0歳から未就学児で1,000円から5,000円、小学生で5,000円から10,000円、中学生で10,000円から20,000円、高校生で10,000円から30,000円が目安です。
祖父母の経済状況によって金額には大きな差がありますが、共通しているのは、親や親戚から渡す金額よりも高めという点です。孫への愛情の深さが金額に表れていると言えます。
ただし、あまりに高額すぎると、親が金銭教育の観点から困ってしまうこともあります。孫のためを思うなら、親の教育方針を尊重し、適度な金額に抑えることも愛情の一つです。
孫が複数いる場合は、年齢に応じて段階的に金額を変えるのが一般的です。公平性を保つため、同じ年齢の孫には同額を渡すというルールを設けている祖父母も多くいます。
孫にお年玉をあげない選択肢もある
一方で、孫にお年玉をあげないという選択肢を取る祖父母もいます。その理由はさまざまで、経済的な事情、教育方針、または孫の親からの辞退などが挙げられます。
経済的に余裕がない場合、無理にお年玉を渡す必要はありません。孫への愛情は金銭では測れないものであり、一緒に過ごす時間や言葉で十分に伝えることができます。
また、孫を甘やかしすぎないという教育方針から、お年玉は渡さず、代わりに誕生日や入学祝いなど特別な節目にのみプレゼントをするという祖父母もいます。
孫の親から「お年玉は遠慮したい」と言われた場合は、その意向を尊重することが大切です。親には親の教育方針があり、それを理解することも愛情の表れと言えるでしょう。
甥・姪にお年玉は何歳から渡すべき?親戚間のマナー
甥や姪へのお年玉は、自分の子供や孫とは異なる配慮が必要です。ここでは親戚間のマナーについて解説します。
甥・姪へのお年玉を何歳から渡すか
甥・姪へのお年玉は、相手が自分の子供に渡し始めた年齢に合わせるのが一般的なマナーです。例えば、相手が自分の子供に0歳から渡しているなら、こちらも相手の子供に0歳から渡すという互恵的な関係です。
お互いに子供がいる場合は、事前に「何歳から渡すか」「いくらくらいにするか」を相談しておくと、後々のトラブルを避けられます。暗黙の了解ではなく、明確に話し合うことが大切です。
自分に子供がいない場合は、小学校入学を目安に渡し始めるケースが多いようです。未就学児の間は会う機会も少ないため、小学生になってから始めるという判断です。
兄弟姉妹が複数いる場合は、全員に同じルールを適用するのが公平です。一人の甥・姪にだけ特別扱いすると、他の親戚との関係がぎくしゃくする恐れがあります。
甥・姪へのお年玉の年齢別相場
甥・姪へのお年玉の相場は、一般的な相場と同程度です。未就学児で1,000円から3,000円、小学生で3,000円から5,000円、中学生で5,000円から10,000円、高校生で5,000円から10,000円が目安となります。
自分の子供への金額と同程度か、やや少なめに設定する家庭が多いようです。甥・姪が複数いる場合、全員に同額を渡すのが基本ですが、年齢差がある場合は年齢に応じて調整します。
親戚付き合いの程度によっても金額は変わります。頻繁に会う親戚の子供には多めに、あまり会わない遠い親戚の子供には少なめにするのも自然な判断です。
ただし、あまりに金額差をつけると、子供同士が比べて不公平感を感じることもあるため、注意が必要です。迷った時は、周囲の相場に合わせるのが無難でしょう。
甥・姪にお年玉をあげない選択肢
甥・姪にお年玉をあげないという選択肢を取る人もいます。その理由として、経済的な負担、親戚が多すぎる、または相手から自分の子供にお年玉をもらっていないなどが挙げられます。
親戚が非常に多い家庭では、全員の子供にお年玉を渡すと経済的負担が大きくなります。この場合、親戚間で話し合って「お年玉は廃止」というルールを設けることもあります。
また、普段ほとんど交流がない遠い親戚の場合、お年玉のやり取りをしないというのも一つの選択です。形式的な付き合いよりも、本当に親しい関係を大切にするという考え方です。
お年玉をあげない代わりに、誕生日プレゼントや入学祝いなど、別の形でお祝いをするという方法もあります。大切なのは、相手との関係性に応じた適切な付き合い方を見つけることです。
赤ちゃんの姪っ子へのお年玉の考え方
赤ちゃんの姪っ子へのお年玉については、渡すかどうか迷う人が多いようです。1歳の姪っ子にお年玉を渡す場合、1,000円から3,000円が一般的な相場です。
赤ちゃん本人はまだお金の価値が分かりませんが、誕生を祝う気持ちや、兄弟姉妹の子供として歓迎する意味を込めて渡す人もいます。かわいいポチ袋に入れて渡せば、親も喜んでくれるでしょう。
一方で、赤ちゃんのうちはお年玉ではなく、おもちゃや絵本などの実用的なプレゼントを渡すという選択肢もあります。親にとってはその方が助かることもあります。
兄弟姉妹との関係性や、相手が自分の子供にどう接してくれているかなども考慮して、総合的に判断すると良いでしょう。
自分の子供にお年玉は何歳から渡すべき?
自分の子供にお年玉を渡すかどうかは、家庭によって考え方が大きく分かれます。ここではその判断基準を解説します。
自分の子供にお年玉を渡すかどうか
自分の子供にお年玉を渡さない家庭が約60%を占めるという調査結果があります。その理由として、普段からお小遣いをあげているため不要、祖父母や親戚からもらうから十分、という意見が多く見られます。
お年玉は本来、他人の子供に渡すものという伝統的な考え方もあります。自分の子供は日常的に面倒を見ているため、わざわざお年玉という形を取る必要はないという判断です。
一方で、約40%の家庭は自分の子供にもお年玉を渡しています。その理由は、お正月という特別な日を意識させたい、金銭教育の一環として、兄弟で公平に扱いたい、などです。
特に一人っ子の場合、親戚からのお年玉が少ないため、親からも渡してバランスを取るという家庭もあります。どちらが正しいということはなく、家庭の方針次第です。
自分の子供に渡す場合の金額相場
自分の子供にお年玉を渡す場合、金額は親戚や祖父母からの相場よりも少なめに設定する家庭が多いです。未就学児で500円から1,000円、小学生で1,000円から3,000円、中学生で3,000円から5,000円程度が目安です。
あまり高額にしてしまうと、親戚や祖父母からのお年玉と合わせて過剰な金額になってしまうため、控えめにするのが一般的です。お年玉の総額が多すぎると、子供の金銭感覚が狂う恐れもあります。
また、自分の子供へのお年玉を、普段のお小遣いとは別に「ボーナス」として位置づける家庭もあります。1年間頑張ったご褒美という意味合いです。
金額よりも、お正月という特別な日に家族で楽しく過ごすことの方が大切だと考え、お年玉は形式的に少額を渡すだけという家庭もあります。
お年玉は何歳から渡すべき?あげる側になる年齢の目安
お年玉をもらう立場から渡す立場への移行についても、押さえておくべきポイントがあります。ここでは、あげる側になる年齢について解説します。
社会人になったらあげる側になるべきか
社会人になったらお年玉をあげる側になるというのが一般的な考え方です。給料をもらって経済的に自立したら、今度は自分が子供たちにお年玉を渡す番だという価値観です。
特に甥や姪がいる場合、社会人になった年から渡し始める人が多いようです。金額は3,000円から5,000円程度が初めての相場で、自分の収入に応じて無理のない範囲で設定します。
ただし、新社会人の場合、まだ給料も高くなく、生活費で精一杯という状況もあります。そのような場合は、無理にお年玉を渡す必要はなく、数年後に余裕ができてから始めても良いでしょう。
親からも「まだ渡さなくていい」と言われることもあり、家庭の状況に応じて柔軟に判断することが大切です。
大学生でもあげる側になるケース
大学生でもアルバイトで収入がある場合、お年玉をあげる側になるケースもあります。特に、自分より年下の従兄弟や親戚の子供がいる場合、少額でも渡すことがあります。
大学生からのお年玉は、金額よりも気持ちが大切です。500円や1,000円といった少額でも、年下の子供にとっては嬉しいものです。自分もお年玉をもらっている立場だからこそ、その喜びを分かち合いたいという優しさの表れです。
ただし、大学生は学業が本分であり、アルバイト収入も限られているため、無理に渡す必要はありません。親からも強要されるべきではなく、本人の自主性に任せるのが良いでしょう。
お年玉を渡すことで、大人としての責任感や、人に喜びを与える喜びを学ぶ良い機会にもなります。
親へのお年玉は何歳から渡すべきか
親へのお年玉を渡し始める年齢については、社会人になって数年経ち、経済的に余裕ができてからが一般的です。20代半ばから30代で始める人が多いようです。
親へのお年玉は、これまで育ててもらった感謝の気持ちを表現する手段です。金額は10,000円から30,000円が相場で、自分の収入に応じて設定します。
親によっては「そんな必要はない」と遠慮することもありますが、受け取ってもらえることで親孝行ができたという満足感を得られます。親も子供の成長を実感し、喜んでくれるでしょう。
ただし、経済的に苦しい時期に無理に渡す必要はありません。親へのお年玉は義務ではなく、感謝の気持ちを表す一つの方法に過ぎないからです。他の形で親孝行をすることもできます。
お年玉で避けるべき金額とは?2000円・4000円の縁起
お年玉の金額には、縁起を担ぐ習慣があります。ここでは避けるべき金額とその理由を解説します。
2000円が縁起が悪いと言われる理由
2,000円は「二重」や「別れ」を連想させるため、縁起が悪いと言われています。特に「二」という数字は、分かれる・離れるという意味に通じるとされ、お祝い事では避けられることが多いです。
ただし、これは古くからの迷信であり、現代ではそこまで気にしない人も増えています。実用的には、1,000円札2枚で2,000円を渡すのは便利な金額でもあります。
もし縁起を気にする場合は、2,000円ではなく3,000円にするか、または1,000円に留めるのが無難です。特に年配の方や、伝統を重んじる家庭では、避けた方が良いでしょう。
逆に、全く気にしない家庭もあるため、相手の考え方を事前に確認できれば理想的です。迷った時は、縁起の良い奇数の金額を選ぶと安全です。
4000円が避けられる理由
4,000円は「死」を連想させるため、お年玉では絶対に避けるべき金額です。「四」という数字は「死」と同じ発音であり、非常に縁起が悪いとされています。
これは日本の文化に深く根付いた忌避感情であり、病院の病室番号や駐車場の番号などでも4は避けられることが多いです。お年玉でも同様に、4,000円は厳禁とされています。
4,000円を渡したい場合は、3,000円か5,000円に変更するのが賢明です。わずかな金額の違いですが、縁起の面では大きな違いがあります。
また、4,000円だけでなく、4という数字を含む40,000円なども避けるべきです。縁起を重んじる日本の文化を理解し、相手への配慮を示すことが大切です。
500円は少ないのか
500円は未就学児や小学校低学年には適切な金額ですが、小学校高学年以上には少ないと感じられることが多いです。年齢に応じた相場を考慮することが重要です。
0歳から3歳くらいまでの赤ちゃんや幼児には、500円でも十分です。むしろ、お金の価値が分からない年齢では、金額よりもポチ袋のデザインの方が重要です。
小学校低学年でも、500円あればちょっとしたお菓子やおもちゃが買えるため、子供にとっては嬉しい金額です。ただし、周囲の相場が1,000円以上の場合、少なく感じられる可能性があります。
経済的な理由で500円しか渡せない場合でも、気持ちを込めて渡せば子供は喜んでくれます。金額よりも、お年玉を渡すという行為そのものに意味があるからです。
1000円は少ないのか
1,000円は未就学児から小学校低学年には適切ですが、小学校高学年以上には少ないと感じられることがあります。ただし、親戚が多く、渡す人数が多い場合は1,000円でも問題ありません。
1,000円という金額は、子供にとって分かりやすく、お年玉の入門編として最適です。硬貨ではなくお札をもらえることで、特別感も味わえます。
小学生であれば、1,000円でも欲しいものが買える金額です。文房具やちょっとしたおもちゃ、本などを購入できるため、子供にとっては十分に嬉しい金額と言えます。
親戚間で「全員1,000円」というルールを設けている場合は、全く問題ありません。統一されていれば、子供同士が比較して不公平を感じることもないでしょう。
縁起の良いお年玉の入れ方
お年玉の入れ方にも縁起を担ぐマナーがあります。お札は新札を使用し、肖像画が表になるように、また上にくるように折って入れるのが正しい入れ方です。
ポチ袋に入れる際は、お札を三つ折りにするのが一般的です。まず下から3分の1を折り上げ、次に上から3分の1を折り下げます。この時、左側が上になるように重ねるのが正式なマナーとされています。
硬貨を入れる場合も、表面(数字や模様がある面)を上にして入れます。複数の硬貨を入れる時は、大きい金額のものを上にするのが一般的です。
ポチ袋の表面には、受け取る子供の名前を書き、裏面には自分の名前を書くのがマナーです。これにより、誰から誰へのお年玉かが明確になります。親が後で管理する際にも便利です。
お年玉は何歳から渡すべきかのよくある質問
ここでは、お年玉に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめます。
お年玉の平均合計額はいくら?
子供が1年間にもらうお年玉の平均合計額は、年齢によって大きく異なります。未就学児で5,000円から10,000円、小学生で10,000円から30,000円、中学生で20,000円から50,000円、高校生で30,000円から70,000円が一般的な範囲です。
この金額は、両親の実家や親戚の数によって大きく変動します。祖父母が4人、叔父叔母が複数いる家庭では、合計額が高くなる傾向があります。
逆に、核家族で親戚付き合いが少ない家庭では、お年玉の総額は少なくなります。ただし、金額の多寡よりも、家族や親戚との絆を感じられることの方が大切です。
親は、子供がもらったお年玉を適切に管理し、無駄遣いを防ぐとともに、貯金の習慣を身につけさせることが重要です。
お年玉をいつまであげるべき?
お年玉をいつまであげるべきかについては、高校卒業までが最も一般的です。約50%の家庭が高校卒業を区切りとしており、次いで大学卒業まで、就職までという順です。
高校卒業後は進路が分かれるため、一律にルールを決めにくいという事情もあります。大学に進学する場合は大学卒業まで、就職する場合はその時点で終了という柔軟な対応をする家庭もあります。
祖父母から孫への場合は、孫が何歳になっても続けるケースもあり、年齢ではなく結婚を区切りとする考え方もあります。
最終的には、渡す側の経済状況や、相手との関係性、家庭の方針などを総合的に考えて判断すると良いでしょう。明確な正解はなく、各家庭の判断に委ねられます。
お年玉は何歳までもらえるのが一般的?
お年玉を何歳までもらえるかは、渡す側の判断によりますが、一般的には高校卒業までが多数派です。大学生になってもらえる場合は、祖父母からのみというケースが多いようです。
社会人になったら、基本的にお年玉をもらう立場ではなく、渡す立場になります。ただし、新社会人の初年度は、応援の意味で渡してくれる祖父母もいます。
結婚するまではもらえるという家庭もあり、これは地域や家庭の習慣によって異なります。晩婚化が進む現代では、30代でももらっている人もいるようです。
自分がいつまでもらえるかは、家族や親戚と話し合って確認するのが良いでしょう。また、もらう立場が長く続いている場合は、自分からお年玉を卒業することを申し出るのも大人の対応です。
親戚の子供にお年玉をあげなくても良い?
親戚の子供にお年玉をあげないという選択も、状況によっては問題ありません。特に、普段ほとんど交流がない遠い親戚の場合や、経済的に厳しい場合は、無理に渡す必要はないでしょう。
ただし、相手から自分の子供にお年玉をもらっている場合は、互恵の原則から返すのがマナーです。もらうだけで渡さないのは、関係性を悪化させる恐れがあります。
親戚間で事前に「お年玉は廃止」というルールを決めておけば、誰も渡さなくて済むため、経済的負担も軽減されます。話し合いの機会を持つことが大切です。
お年玉を渡さない代わりに、誕生日プレゼントや入学祝いなど、別の形でお祝いをするという方法もあります。形式にこだわらず、心のこもった付き合いを心がけましょう。
まとめ:お年玉は何歳から渡すべき?年齢別相場の総まとめ
お年玉を何歳から渡すべきかは、各家庭の判断に委ねられますが、一般的には0歳から3歳の間に渡し始める家庭が多数派です。赤ちゃんのうちはお金の価値が分からなくても、家族の一員として迎えた記念や、成長を祝う気持ちを込めて渡す意味があります。
年齢別の金額相場としては、未就学児で1,000円から3,000円、小学生で3,000円から5,000円、中学生で5,000円から10,000円、高校生で10,000円が目安です。祖父母から孫への場合は、これよりも高めに設定されることが多いです。
お年玉を卒業する年齢は、高校卒業が最も一般的ですが、大学卒業まで、就職まで、結婚までと、家庭によって異なります。大切なのは、渡す側と受け取る側の気持ちが通じ合うことです。
また、2,000円や4,000円など縁起の悪い金額は避ける、新札を用意する、正しい入れ方でポチ袋に入れるなど、マナーにも配慮することが重要です。
お年玉は単なる金銭のやり取りではなく、家族や親戚との絆を深める大切な習慣です。自分の経済状況や相手との関係性を考慮しながら、無理のない範囲で心を込めて渡すことが何より大切だと言えるでしょう。
この記事で紹介した相場やマナーを参考にしつつ、自分なりの判断で、温かいお正月を迎えてください。
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