【待って、それ本当に大丈夫?】防災士が“100均防災グッズ”をガチ検証「薄すぎる」「2分半が限界…」実際に使ってわかった意外な盲点

  • 2025年12月01日公開

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こんにちは!防災士の資格を持つ、ヨムーノライターのおおにしりおです。

今や防災グッズは100円均一のお店でも気軽に手に入るようになりました。
ただ、専門店に比べて価格が安い分、品質や実際の使い勝手に問題はないのでしょうか。

今回は、「100均の防災グッズは本当に役に立つのか?」防災士の視点で検証していきたいと思います。

防災士が試して検証!100均防災グッズ

安くて大活躍する防災グッズであればいいのですが、いざという時に「使ってみたらイマイチだった…」なんてことにはなりたくないですよね。
そんな失敗をしないためにも、これから揃える方に向けて、100均防災グッズを3点試してみました!

今回私は、キャン★ドゥで購入しましたが、類似の商品がダイソーやセリアでも販売されています。

①携帯トイレセット(凝固剤+袋)

まずは、防災グッズの王道、携帯トイレ。こちらは子ども・大人・男女兼用の1回使い切りタイプ。

凝固剤が入った蓄尿袋と持ち帰り袋がそれぞれ1枚ずつ入ってました。

白い部分の受け口は約直径7㎝ほど開くので、局部にフィットしやすい構造になっています。

しかし、実際に袋の中にオシッコをすることは想像以上に緊張し、なかなか出ませんでした。使い慣れていないと上手くいかないものだなと感じましたが、使用後は問題なく凝固剤の効果ですぐにジェル状に固まり、安心。

凝固スピードも数十秒と早く、誰もが気になる尿のニオイはファスナーを閉めれば気にならないレベルでした。付属の持ち帰り袋に入れなくても十分ニオイは抑えられます。
その後の処理については、固まった尿に水を加えるだけでトイレに流すことができますよ(袋は流さない)。

今回試してみて、我が家の車にもいくつか備えておきたいなと感じました。
ただし、人目があると思うので、携帯トイレだけでなく目隠し用のポンチョも一緒に備えたい。


・100均でも使える!おすすめ度:★★★★★
車の備えにぴったり。


②圧縮タオル

防災=圧縮タオルのイメージがありますが、実際のところはどうでしょうか?キャン★ドゥで見つけた圧縮タオルを3種類試してみました。

サイズはS、M、Lの3種類(Mのみ形が四角)。
重さはそれぞれ、S(3g)、M(6g)、L(8g)。タオルの素材はレーヨン100%でした。

実際にお水を浸してタオルを広げてみると、意外な差が出てきて吃驚しました!

タオルのそれぞれの大きさはこちら。

大きさよりも気になった点は……

タオルの厚みと模様です。こちらはSサイズの圧縮タオルを拡大してみました。

手で強めに引っ張っても破けず丈夫ですが、下の指が透けるほど生地はかなり薄い印象を受けます。あくまで用途は手拭きになりそう。

続いてM、Lサイズの生地はこちら。厚みがあり、ぽこぽことした触り心地になっています。

比べてみると分かるとおり、用途がかなり異なるように感じました。身体を拭く、顔を拭くなど広範囲に使う場合は、MかLがおすすめ。
圧縮タオルは軽く、かさばらないので常備しやすい防災グッズだと思います。


・100均でも使える!おすすめ度:★★★★☆
Sは用途が限られているため、MとLがおすすめ。


③ウォーターバッグ5リットル

給水バックが2種類あったので比べてみました。(左:税込110円、右:税込220円)

どちらも水が5L入りますが、給水部分と持ち手の部分が異なります。

110円の方は指を入れる穴が開いており、そこが持ち手となる商品でした。

220円の方は持ち手がプラで補強されており、給水部分はキャップ付き。

では、実際に両方の給水バックに5Lのお水を入れてみるとどうなるでしょう?

両方ともしっかり水5Lが入り、袋が破けることもありませんでした!

実際に「応急給水場所で水を入れ持ち帰る」シーンを想定して、試しに10分間給水袋を持ち歩いてみたところ、どちらも2分半くらいで男女ともに水の重さで手が痛くなってきました。
途中で手を入れ替えたり、両手で持ったり、両腕で抱えたり、工夫してようやく持ち運べるレベルでした。

これは試してみないとわからない!とても大変でした!
ちなみに、100均の給水バックは自立しないのと、指を入れる穴が伸びてくるので、何度も使うのは難しそうだな、と感じました。


・100均でも使える!おすすめ度:★★★★☆
購入するなら220円(税込)のタイプがおすすめ。


賢く選べば、プチプラで防災力アップ

今回100均グッズを検証してみて、「想像していた以上に使える」と判断しました。
まだ何も準備していないのであれば、まずは身近な100均で防災グッズを揃えてみる。それだけで、大きな防災や減災につながる行動になります。

さらに余裕があれば、備えを実際に「自分で試す」「定期点検する」ことも大切です!もしもはいつ来るか分かりません。だからこそ、当日慌てないためにも事前に試しておく、一緒にやってみませんか?

※価格などの情報は記事公開当時のもので、変更となる場合があります。また店舗により在庫の状況も異なりますのでご了承ください。

この記事を書いた人
香川県ご当地アンバサダー / 防災士
おおにしりお

夫の転勤で香川県へやってきて10年目。
食べ物や自然、アート作品など素敵なところが盛りだくさん!
うどんだけじゃない香川県の魅力を広くお届けします。

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