ついにラスボス降臨!?家づくりの本丸「建て方の第一歩」土台の据え方STEP3を全解説【連載】「セルフビルド冒険の書Vol.16」@千葉県長柄町
- 2025年01月07日公開
こんにちは、木こりの源です。
木こりでも大工でもなかった”レベル1のど素人”が、木を伐って、加工して、家を建てる!と無謀にやり始めたものだから、そりゃ大変!
師匠に怒られ、最初はボッチで、やっとできた仲間にはなじられ、失敗を積み重ね…。
5年かけてやっと完成するまでの、貴重なノウハウをここに記していきます。
⇨連載を最初から読むならこちら
連載17回目は、「土台の据え付け」です。
本格的にセルフビルドとして、「建て方」開始です!
長い「ログ加工」というレベル上げの旅を終えた我々は、ついにラスボスが待ってる大陸にたどり着いたのです。
ここからが家づくりの本番、セルフビルドの醍醐味が待っています。
では、さっそくいってみましょう!
「建て方」とは、今まで加工した土台、柱、梁などの主要な構造材を現場で組み立てることで、土台の据付から柱、梁、棟上げまでの作業の事を言います。
建て方の第一歩、「土台」を据える
土台とは、文字どおり建物の土台となる、一番下に配置される木材です。
基礎の上に、網目のように据えていきます。
その配置図面は、「土台伏せ図」といい、全ての土台の寸法や配置、ボルト止めする位置がわかるようになっています。
まさに迷宮のマップですね!
▼土台伏せ図
では、土台を基礎に据え付けていきましょう!
ちなみに、昔の住宅は、独立基礎だったので、石の上に柱を立てていたりしました。
▶︎「独立基礎」含め、基礎の説明はこちら
今は基礎に家の駆体をボルトで固定するように、建築基準で義務付けられています。
仕口(木材のジョイント)部分に金物は使わなくても、要所で金物を使うように定められている以上、完全に金物を使わない家は、現在建てられないんですね… 。
「土台の据え付け作業」STEP3、全公開!
1.基礎パッキンをひく
2.土台にボルト穴を開け、据える
3.大引きに束を付けて土台とジョイントする
STEP1.基礎パッキンをひく
基礎となっているコンクリートは、保水する性質を持っています。
土台にこの湿気を移さないために、基礎の上に”基礎パッキン”というプラスチック製のスペーサーのような材料を引きます。
これは、ノコギリ等で簡単に切る事ができるので、適切に切りながら、基礎の上に一周回して置いていきます。
STEP2.土台にボルト穴を開け、据える
前回説明した通り、基礎には何本もボルトが出ています。
▶︎基礎の説明はこちら
これは「基礎伏せ図」に示されており、ボルトの配置の寸法も決まっております。
▼基礎伏せ図
基礎伏せ図の通りボルトを配置しているのですが、実際は、寸法が若干ずれています。
コンクリートの流し込み等でどうしてもズレてしまうので、寸分の狂いなくボルトを配置するのは不可能なのです。
ということで、実際に土台の木材を、近くまで持っていき、ボルトの寸法を縦横方向に測り、土台の裏側に目印をつけ、土台の下面からドリルで穴を開けます。
ボルト位置の採寸メモ
土台の上面からドリルで穴を開けると、完全に垂直に穴を開けられず、必ずズレてしまうのです。
ここでの、あるあるの失敗は、ボルトの位置を上面で測って、下面に印をつけると、左右が逆になるので、穴の位置を間違えてしまうという事です。
かなりボルトの数が多いので、なかなか大変な作業です。
AパーツとBパーツのドッキングが難しいのと同じように、土台の据え付けも”同期”が大切です。
2人で土台の両端を持って、「レーザーサーチャー同調」と叫び、タイミングを合わせて水平に入れないと、ボルトがすんなり入ってくれません。
ボルトより、少し大きめの穴を開ける事をオススメします。
STEP3.大引きに束を付けて土台とジョイントする
さて、基礎の上にぐるっと1周、土台を据えたら、今度は大引きという角材を1周まわした土台の中に、網目状に据えていきます。
大引きを裏返し、束という小さい柱のような役割をする物を、910mm間隔くらいでビスで固定します。
この束は、水陸両用のロボットの腕、もしくはジャッキのように伸び縮みします。
大引きを表に戻し、土台とジョイントしていきます。
ここでのジョイントは、腰掛け蟻継ぎです。
もはや、懐かしいしかないですね!
▶︎腰掛け蟻継ぎの記事はこちら
ジョイントといっても、ゲームで出てくるくらい大きいハンマーで、ガンガン叩いて入れていきます。
図面通りに土台と大引きがセットされれば、土台の据え付けは完了となります。
土台は最終的に金具で固定していくのですが、それはまた次のお話!
今回は、ここまでで
Save
次回は「柱を立てる」です!
To Be Continued
2017年より、NPO法人ふるさとネッツの理事となり、荒廃林を自ら整備して排出された杉材を使いログハウスをセルフビルド。 このノウハウを活かして、現在は東京と千葉を往復する2拠点生活を実践しながら、「セルフビルドサポーター」の資格制度を作り、多くの地方がめざす地域創生を「林業」から実現する日本初のモデルとなるべく邁進中。
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