中央線と中央本線の違いって何?

  • 2021年03月22日更新

まあるい緑の山手線、真ん中通るは中央線。の歌でおなじみの中央線。
その中央線とまったく同じ車体、同じ路線を走る中央本線。この2つの電車の違いはいったいなんでしょう。

中央線とは

実は中央線は正式名称ではなく、中央本線が正式名称です。
東京駅から高尾駅までを走る、メタリックにオレンジの線が入った車体の快速電車が中央線と呼ばれています。

快速も、特別快速、通勤快速、通勤特別快速と種類が多く、高尾駅から御茶ノ水駅間で通過運転を行い、八王子駅、立川駅、国分寺駅、新宿駅、四ツ谷駅の5駅にしか止まらない電車から、5駅にプラスして、三鷹駅、中野駅に止まる電車もあり、なかなか複雑です。
乗り間違えてしまうと降りたい駅を通過してしまう事態になります。
また、土日・休日に限り、高円寺駅、阿佐ヶ谷駅、西荻窪駅は通過駅になってしまいます。快速電車の本数が一番多く、通勤特別快速が一番本数が少ないです。立川駅から別の路線に入る青梅線も、まったく同じ形をしているので乗り間違えると、全く違うところに連れて行かれてしまいます。

中央本線とは

中央本線とは、中央線の正式名称です。
東京駅から新宿駅、長野県の塩尻駅を経由して愛知県名古屋駅までを結ぶ、日本で一番長い路線です。

一般的にメタリックにオレンジの線が入っている車体ではない普通列車、特急列車、各駅停車の電車、高尾駅から大月方面、富士河口湖方面に向かう電車を中央本線と呼び、高尾駅から東京駅を結ぶ、快速列車を中央線と呼んで区別しています。

この複雑な使い分けは、歴史的な経緯によるもので、JRになる前は、中央本線とその支線を指す総称として、中央線と呼ばれていました。
また、東京近郊を走る通勤形電車もと呼ばれていました。だけど、国鉄分割民営化の際に、東京の真ん中を通るのは全部が中央線、になってしまったのです。塩尻駅から名古屋の間はJR東海が管轄で、塩尻駅から東京駅はJR東日本が管轄ですので、電車内で忘れ物や落とし物をしたときに問い合わせ先が変わります。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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