ただ握ればいいってもんじゃない!【土井善晴先生】の「美味しいおむすび」はここが違う!感動の仕上がり
- 2024年06月14日公開
こんにちは!お父様である土井勝さんの本を最初の一歩に、料理研究家・土井善晴さんの料理や考え方に影響を受けて、家庭料理を作り続けているヨムーノライター、やまだかほるです。
近著『味つけはせんでええんです』も、ふーむと唸りながら拝読しました。
家庭料理のあり方みたいなものを教えていただくことが多い土井先生。
やわらかな関西弁も大阪出身の筆者には嬉しく、勝手に親しみを感じています。
たかがおむすび、されどおむすび。

今回は、NHK『きょうの料理』で紹介された、とても美味しそうな「焼きみそおむすび」にトライしてみました。
いつものおむすびとはちょっと違うポイントが、あれこれ解説されています。
さてさて、どんなおむすびに仕上がるのでしょうか。作る前から気分が盛り上がります。
土井善晴さん「焼きみそおむすび」の作り方

材料(作りやすい分量)
・五分づき米(なければ白米)...400g(カップ2)
・みそ...40g
・砂糖...大さじ1
・白ごま...適量
・塩...適量
2カップとありますが、400gを測ってみると、約500mlありました。
同量の水で炊くそうなので、この分量でいきます。

五分づき米とは玄米のぬかや胚芽の一部を残して精米したものだそうです。
お米屋さんに行ってその場で五分に精米してもらいました。
どんな食感なんでしょうか。楽しみです。
作り方①米の下準備をする

米を洗ってざるに上げ、40分間ほどおいておきます。
これにより余分な水気が取れると同時に芯までしっかり水分が浸透するのだとか。これを「洗い米」と呼ぶのですって。
乾物だった米を元の状態に戻し、そこにきれいな水を加えてすぐに炊くことで美味しいご飯になるのだそうです。
ざるにあげておく時間は夏場なら30分、冬場なら50分程度。
今回のレシピでは40分となっていますが、半分玄米、ということで心配になり、今回はたっぷり1時間程度はあげておきました。
作り方②米を炊き、甘みそを作る

洗い米に同量の水を加えて炊き、みそと砂糖はよく混ぜ合わせておきます。
作り方③炊いた米をつぶす

炊きたてのご飯はすり鉢に移し、水でぬらしたすりこ木でつぶします。
すり鉢がなければ、炊飯器の内釜で、釜を傷めないようについてもよいそうですよ。
おはぎの餅米をつくように粘りを出すと、もちもちとした歯ざわりになるそうです。
ご飯が半分つぶれる程度の「半づき」という状態を目指します。

こんな感じでしょうか。
作り方④おむすびを握る前の準備をする

さらしの布巾は水洗いして固く絞り、茶碗はご飯粒がつかないように水にくぐらせておきます。
この時、反物のさらしを裂いた、新しいものを使うとのこと。
ちょうど新しいさらしを裂いて、洗濯してのりを落としたばかりのものがあったので、それを使います。

片手に絞った布巾をかけ、茶碗を持ちます。
熱々のご飯をよそってもう一方の手に持ちかえ、布巾の上にそのご飯をのせましょう。
軽くキュッキュッと2回にぎって板の上に転がし、これを繰り返すそうです。
一度茶碗に移すことで、均等な量になり、丸く形に整えやすくなりますよ。

木の板の上に温かいご飯をのせれば、余分な水分を吸い、蒸れにくくなるとのこと。
菓子折やそうめんなどの木箱のふたでも大丈夫。
我が家には飯台があるのでそれを使うことに。飯台は固く絞ったぬれ布巾で拭いて湿らせてから使います。
作り方⑤おむすびを握る

手水をつけ、塩を手のひら全体に広げて、水分を取ったご飯をにぎります。
中央に準備しておいた甘みそを入れ、形を整えましょう。
作り方⑥焼く!

白ごまを表面に軽くまぶしたらおむすびの完成!
しっかり熱した焼き網にのせます。焼き色がついたら返し、全体をこんがりと焼きます。
感動の仕上がり

熱いうちにハフハフといただきます。
表面はカリッと香ばしく、ご飯はもっちりとした食感で、中から甘いみそがやってくると口の中いっぱいに幸せな味が広がります。美味しいぞー。
丁寧な仕事は味に直結するのだ

思いもかけない数々の手順を経て、作り上げた焼きおむすびの美味しかったこと!
ただ握ればいいってもんじゃないんだなぁといい勉強になりました。
皆様もぜひ、時間をかけて丁寧に作る焼きみそおむすびの味を味わってみてくださいね。
効率的な家事とシンプルで心地いい空間作りにこだわり、美味しいものを作り、食べさせてもらうことに情熱を注いでいます。小さなアパレルブランドを長く経営した経歴ゆえ、ファッションと洋服にもこだわりあり。昨年還暦を迎えました。どこまでも楽しく笑って生きていくのだ!
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