血液型で性格が変わるって本当?

  • 2021年03月22日更新

人はA型、B型、AB型、O型と言われる血液型のどれかを持っているのはよく知られています。血液型による性格診断も広く行われていますが、本当に血液型によって人の性格が変わるのでしょうか。

「血液型」の仕組み

世の中で利用されている一般的な血液型はABO式血液型と呼ばれるものであり、赤血球の表面抗原によって分類を行っているものです。A型の人はA型抗原を作るための遺伝子を持っていて、B型の人はB型抗原を作るための遺伝子を持っています。両方の抗原を作れるのがAB型であり、どちらの抗原も作ることができないのがO型というように分類がなされています。抗原を作るための遺伝子を父親と母親から一つずつ譲り受けて子供の血液型が決まっていくというように、必ず親の遺伝子の影響を受けて子供の血液型は決まっていきます。一対の遺伝子によってA型抗原あるいはB型抗原の有無が定められていることからその子供のすべてを司るというわけではないものの、遺伝子レベルで子供の性格に影響を与えているということはこの事実だけを見れば否定できないことかもしれません。

血液型は性格と繋がっている?

血液型が性格と繋がっているかというと、遺伝子レベルで血液型が決まっていることから、その影響を受けて性格が変化するということを完全に否定することは難しいでしょう。しかし、血液型によって性格が司られているということは科学的には証明されていません。血液型による性格診断は世界的に行われている現象ではなく、日本などの一部の国で行われている伝統的なものであり、科学的根拠がなくとも経験的に当たらずとも遠からずの関連性が見出されている可能性はあるでしょう。しかし、実際問題として考えると、漠然とした表現で性格を表すことによって、解釈によっては該当するという状況が生み出されているのが事実でしょう。彼はこの血液型だからわがままであるといった際に、彼のわがままな面をあらさがしすれば必ず1つくらいはわがままな面が見つかります。そういったことによって両者が繋がっているように感じられているのです。

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ヨムーノ 編集部

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