誕生のきっかけは梅さんのひと言!『ひつまぶし』の知られざるルーツとは?
- 2023年06月22日公開

なごやめしの代表格『ひつまぶし』。いつどのように生まれ、全国にその名が広まっていったのか?その発祥と言われる『あつた蓬莱軒』(名古屋・熱田区)に驚きの誕生秘話が! 東海テレビ『スイッチ!』6月6日放送から
女中頭の斬新なアイデアで誕生した『ひつまぶし』
『あつた蓬莱軒』は明治6年、宮宿の本陣跡に割烹料亭として開業。現在は「ひつまぶし発祥の店」として日本はもちろん海外からも多くの人が訪れます。
ひつまぶしが誕生したのは明治の中頃。5代目女将の鈴木詔子さんによると、当時は割烹料理の最後に出すご飯ものとして「うな丼」を提供していたそう。

それが人気を博し、出前の依頼も増加したのですが、運ぶ際に陶器の器が割れてしまうことが多々あったのだそう。そこで、当時の女中頭であったお梅さんが提案したのが、出前時にも割れる心配のない木のおひつ。

お梅さんの意見を受けてまず考案されたのは、ひとつの大きなおひつに5人前のうな丼を詰めるというもの。複数人分をひとつのおひつでまとめて運ぶことができ、器が割れる心配もありません。
しかし、大きなおひつからみんなでうな丼を分けようとすると、先に取る人がうなぎばかり取ってしまい、最終的にご飯だけが残ってしまうという問題が。
すると、再びお梅さんから斬新なアイデアが飛び出したのです。

うなぎを細かく切って、おひつの中でまぶしてから茶碗に分ければ、全員にうなぎもご飯もまんべんなく行き渡るというアイデア。
このアイデアを実践したところ、まさにお梅さんの考えどおり、うなぎとご飯を全員がバランスよく食べられるようになりました。
「おひつの中でまぶす」→「ひつまぶし」誕生の瞬間です。
その後、お客さんの要望で食べ方が進化し「①そのまま」→「②薬味」→「③だし」という3つの食べ方がスタンダードになっていきました。
先代女将の名古屋愛で「ひつまぶし」が全国へ!
ひつまぶしが全国的に注目をあびるようになったのは2005年頃、『愛・地球博』の開催がきっかけでした。

万博の取材に合わせて名古屋名物も一緒に紹介しようと『あつた蓬莱軒』に全国のマスコミが殺到。数々のテレビ番組で放送され、ひつまぶしは一気に全国的に知られる名物料理となりました。
すると、当時すでに『ひつまぶし』を商標登録をしていた『あつた蓬莱軒』に、ほかの飲食店から『ひつまぶし』という名称を使いたいという申し入れが相次いだのだとか。

これを聞いた4代目女将の鈴木せき子さんは、ひつまぶしが名古屋の名物として広まっていってほしいという思いから快く聞き入れたといいます。
先代女将の『ええがね精神』により、その認知が全国区となった『ひつまぶし』は現在も名古屋名物として広く知られ、多くの人に親しまれています。
配信動画では、格安でうなぎが食べられる行列の絶えない店や、ひつまぶしを第4の食べ方で提供する店など、『ひつまぶし』の名店を紹介しています。
『スイッチ!』
東海テレビ 毎週月曜~金曜 朝9時50分放送
【番組HP】 スイッチ!
※記事の内容は放送当時のものです


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