七夕の由来は?飾りの意味や七夕の食べ物

  • 2023年03月10日更新

7月7日は七夕です。願い事を書いた短冊を笹飾りに飾り、祈りを捧げる日。織姫と彦星が1年に1度天の川を渡って会える日としても有名です。

しかし、七夕の行事はどんな意味や由来があるのかご存知でしょうか。

そこで今回は、七夕の歴史や由来をはじめに、七夕飾りの意味そして自宅で簡単に作る方法について紹介していきます。

七夕ってどんな日?歴史や由来

七夕は7月7日、織姫と彦星が天の川を渡って年に一度だけ会える日のこと。短冊に願い事を書き、笹にかけて祈りを捧げます。

実はこの七夕は、中国と日本の行事が融合してできたものです。よく知られているのは織姫と彦星の伝説ですが、ほかにも中国と日本の伝統行事が大きく関係しています。

織姫と彦星の伝説

七夕と聞いてイメージする織姫と彦星の伝説は、子どもでも分かりやすい星物語。織姫は機織が得意で、神々の着物を織る仕事をしていました。とても働きのものゆえに恋愛知らずの織姫を見かねて親である天帝は、天の川の対岸に住む真面目な牛飼いの彦星と引き合わせました。

運命的な出会いを果たした織姫と彦星は、やがて2人は結婚します。しかし、これまで働き者だった2人は結婚後まったく働かなくなってしまったのです。

それを見て怒った天帝は、天の川を隔てて会えないようにしてしまいました。悲しみに暮れた2人は泣き続けそれを哀れに思った天帝は、頑張って働けば年に1度だけ会うことを許したのです。それが7月7日の七夕の日。こうして生まれたのが織姫と彦星の伝説です。

中国の乞巧奠

中国の「乞巧奠(きっこうでん)」とは、織姫のように機織りや裁縫が上手くなるようにと祈る中国の伝統行事。7月7日になると庭に祭壇を飾り、針や五色糸など裁縫にちなんだものを供えて祈りを捧げます。

日本には奈良時代に伝わり、中宮行事として取り入れられ星を眺めたり詩歌を楽しんだり、葉に和歌を記し祀られていました。江戸時代になると「七夕(しちせき)の節句」として五節句のひとつとなり、庶民にも広がり全国的に行われるようになったのです。

日本の棚機

「七夕(しちせき)」と呼ばれていたものが、どうして「七夕(たなばた)」になったのかは日本の「棚機(たなばた)」という行事が大きく関係しています。

棚機は古くから伝わる日本の禊行事のひとつ。乙女が機屋で着物を織り、神にお供えをして豊作を祈ります。このとき使われていたのが「棚機(たなばた)」で、後に7月7日に行われる行事となり、「七夕(しちせき)」を和語で「たなばた」と当てられたと考えられています。

簡単にできる七夕飾りの作り方

七夕になるとさまざまな所で見かける「笹飾り」。一気に七夕ムードが増して子どもたちも大喜びですよね。七夕飾りによく使われているものには、ひとつひとつ意味があります。

  • 短冊
    五色の短冊に願いを書いて飾ります。七夕はもともと裁縫や習い事の上達を願うもの。「○○がほしい」などではなく、成長したいもの上達したいものを願うのが本来の意味。

  • 折り鶴
    家族全員の安全・健康・長生きを祈る飾り

  • 吹き流し
    織姫の織り糸を表現するもの。裁縫が上達するようにと願います。

  • くずかご
    ものを粗末にしないように、七夕飾りを作るときにでてしまった紙くずを入れて飾るもの

  • 網飾り
    魚を獲る網を表し、豊漁を願う飾りです

  • 巾着
    金運アップを祈り飾ります。財布を飾ることもあり、巾着の口を堅く縛ることで無駄遣いをしないようにと戒めの意味もあるそうです

  • 紙衣(かみこ)
    紙で作った着物や人形のこと。裁縫の上達、着るものに困らないようにと願う飾りです

七夕飾りの意味が分かりましたね。ここからは、自宅で簡単に作れる七夕飾りをご紹介します。笹飾りをハンドメイドしたり飾りつけをしたり、子どもたちと一緒に七夕を楽しみましょう。

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  • 準備するもの
    ・笹竹
    ・たこ糸
    ・メッセージカード
    ・手芸用造形ねんど
    ・穴あけパンチ
    ・はさみ
    ・瓶
    ・爪楊枝

  • 作り方
    ① 笹竹にカーブをつけたり葉を開いたり形を整えます
    ② メッセージカードを適当な大きさに切り、穴あけパンチで穴を開けてたこ糸を通す
    ③ 手芸用造形ねんどで星の形をつくり、爪楊枝でたこ糸を通すところを作ります
    ④ 乾燥したら糸を通しましょう(このとき色を付けてもかわいいですね) ⑤ 笹竹を瓶に立てます
    ⑥ 短冊に願い事を書いて、バランスよく飾れば完成です

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  • ダイソーで購入するもの
    ・笹竹
    ・ザ七夕飾り ミニフルーツでんぐりみかん 2個入り
    ・七夕飾り でんぐり(とうろう)
    ・ペーパーチェーン ~スター~
    ・短冊こよりセット

  • あると便利なもの
    ・穴あけパンチ
    ・はさみ
    ・のり

  • 作り方
    ① 笹竹にカーブをつけたり葉を開いたり形を整えます
    ② 「ペーパーチェーン」を輪飾りのように繋げていきます
    ③ 「七夕飾り でんぐり」「ザ七夕飾り ミニフルーツでんぐりみかん」の蛇腹を開き、形を作りましょう
    ④ 「短冊こより」を適当な大きさに切り、穴あけパンチで穴を開けます
    ⑤ 短冊や飾りを笹に飾れば完成です

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伝統!七夕に「そうめん」を食べるようになったのはなぜ?

七夕にそうめんを食べるようになったのは、千年以上も前と言われています。織姫と彦星の間を流れる天の川によく似ているからとも言われていますが、中国の「索餅(さくべい)」が関係しているようです。

索餅とは小麦粉や餅粉を練って紐のようにねじられているものをいいます。中国では索餅をお供えして無病息災を祈るという風習があり、そうめんと形が似ていることから日本では徐々に食べられるようになっていきました。

徳川将軍の七夕日の膳にそうめんが出されていたこともあり、お中元や夏のギフトでそうめんが選ばれるようになったのはこのためです。

まとめ

七夕は織姫と彦星の伝説で知られていますが、中国や日本の伝統行事が大きく関係していることが分かりましたね。

とはいっても、現在の七夕はかしこまった行事ではありません。子どもたちと一緒に、飾りをしたり七夕にちなんだ食事をしたり、思い思いの楽しい時間を過ごしていきましょう。

この記事を書いた人
無ければ創作する!自然大好きママライター
TOMO

超のつくめんどくさがり屋ということもあり、プチミニマリストで時短テクが大好き!普段は一児の母としても奮闘中。ハンドメイドをするのも、見るのも好きな転勤族の妻です!

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