「男子厨房に入るべからず」はもう古い!

  • 2021年03月22日更新

共働きの家庭が増え、家事や育児を担う男性も昔と比べると増えてきました。「イクメン」、「家事メン」とまではいかなくとも、日頃家事を行っている男性はどれくらいいるのでしょうか。今回は家事のなかでも「料理」に関して、夫の取り組み実態を調査しました。
オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、20~69歳の既婚男性860名を対象に、「『料理』に関するアンケート調査」を行いました。はじめに、「自宅のキッチンに立って料理をする頻度はどれくらいですか?」という質問をしました。結果、19.9%が「ほぼ毎日」、28.1%が「週に1回以上」と回答し、約半数の既婚男性が、週に1回以上、自宅のキッチンで料理をしていることが分かりました。次に、一人暮らし経験のある人とない人、妻が専業主婦の人と兼業主婦の人に分けて、結果を見てみました。一人暮らし経験のある人、妻が兼業主婦の人は、半数以上が週に1回以上料理をしており、そうでない人と比べて料理をする頻度が高いことが分かりました。最後に、「あなたは、『男子厨房に入るべからず』だと思いますか?」という質問をしました。「そう思う」と回答したのが21.3%、「そう思わない」が78.7%でした。

既婚男性の約2割はほぼ毎日、約半数は週に1回以上、料理をしている!

既婚男性の約2割はほぼ毎日、約半数は週に1回以上、料理をしている!はじめに、「自宅のキッチンに立って料理をする頻度はどれくらいですか?」という質問をしました。結果、「ほぼ毎日」と回答した人が19.9%、「週に1回以上」が28.1%、「月に1回以上」が11.7%、「半年に1回以上」が8.6%、「年に1回以上」が2.9%、「全くない」が28.8%でした。約半数の既婚男性が、週に1回以上、自宅のキッチンで料理をしていることが分かりました。
「ほぼ毎日」もしくは「週に1回以上」料理をする目的は、自分の朝食を作るため、翌日の自分の弁当を作るため、朝・晩の食事を作るため、など様々でした。
「ほぼ毎日」と回答した人にその理由を聞いてみると、多かったのは「共働きだから」、「料理が好きだから」、「担当制・当番制だから」でした。
週に1回以上料理をしている人は、「休日に食事を作るから」や「妻がいない時に食事を作るから」という人が多く、「妻を休ませてあげるため」(51歳)という人もいました。
「全くない」と回答した人は、「妻にすべて任せているから」、「料理ができないから」が多く、なかには「うっかりキッチンに入ると、妻から邪魔者扱いされるから」(54歳)と回答した人もいました。

一人暮らし経験のある男性、妻が兼業主婦の男性は、料理をする頻度が高い!

一人暮らし経験のある人、ない人妻が専業主婦の人、兼業主婦の人

次に、一人暮らし経験のある人、ない人に分けて、結果を見てみました。すると、一人暮らし経験のある人は、「ほぼ毎日」料理をする人が21.5%、「週に1回以上」が30.2%、一人暮らし経験のない人は、「ほぼ毎日」が15.1%、「週に1回以上」が21.7%でした。
また、料理をすることが「全くない」と回答した人は、一人暮らし経験のある人が23.5%だったのに対し、ない人は44.8%。一人暮らし経験のない人は、結婚後、ほぼ半数の人が全くキッチンに立たないことが分かりました。
今度は、妻が専業主婦の人、兼業主婦の人に分けて、結果を見てみました。すると、妻が専業主婦の人は「ほぼ毎日」と回答したのが10.9%、「週に1回以上」が26.3%だったのに対し、兼業主婦の人は「ほぼ毎日」が26.2%、「週に1回以上」が29.4%でした。
一人暮らし経験のある人と、妻が兼業主婦の人は、半数以上が週に1回以上キッチンに立って料理をしていることが分かりました。一方、そうでない人で週に1回以上料理をしている人は約35%でした。
女性からすると、結婚相手に一人暮らし経験のある男性を選んだ方が、結婚後、家事を分担したり、食事作りを手伝ってくれる確率が高そうです。また、妻が兼業主婦の場合は、より夫婦の役割分担が必要になったり、妻の方が帰宅時間が遅いため夫が食事を作らざるを得ない状態になるなどから、料理をする男性が多いと考えられます。

夫婦仲と、夫がキッチンに立つ頻度は、関係ない?

夫婦仲と、夫がキッチンに立つ頻度は、関係ない?次に、夫婦円満な人と非円満な人に分けて、結果を見てみました。夫婦円満の場合、「ほぼ毎日」料理をする人は19.3%、「週に1回以上」が29.0%。非円満の場合、「ほぼ毎日」が23.9%、「週1回以上」が23.0%でした。円満な夫婦こそ、男性が食事の準備を担当したり、家事の手伝いを行っているかと思いきや、そうでもなさそうです。むしろ「ほぼ毎日」という回答だけを見ると、夫婦非円満の方が多く、「それぞれが自分の夕食は自分で作って食べる」(64歳)というように、非円満だからこそ料理をする頻度が高い人もいるようです。

約8割の既婚男性が、「男子厨房に入るべからず」を否定!

約8割の既婚男性が、「男子厨房に入るべからず」を否定!最後に、「あなたは、『男子厨房に入るべからず』だと思いますか?」という質問をしました。「まさにそう思う」が7.0%、「まぁまぁそう思う」が14.3%、「あまりそう思わない」が36.0%、「全くそう思わない」が42.7%でした。既婚男性の21.3%が「男子厨房に入るべからず」と思っていることが分かりました。
「男子厨房に入るべからず」と思っている人に理由を聞きました。最も多かったのは、「妻の仕事場だから」という声。例えば、「女の人のテリトリーだから、頼まれた時以外はしなくていいと思う」(29歳)、「邪魔者扱いされる」(59歳)、「それぞれ領分がある。口を出さない方がいい」(52歳)などが挙がりました。次に多かったのは、「夫婦の役割があるから」で、具体的には「料理は主婦の仕事だから」(39歳)、「男は外で働き、女性は家庭を守る」(53歳)などの声が聞かれました。
一方、「男子厨房に入るべからず」と思わない人にも理由を聞きました。最も多かったのは、「時代錯誤だから」という声。具体的には、「今時、男も家事をすべき。女性も働くし、片方だけが負担するのはおかしい」(49歳)、「今の時代は、男も料理ができなければ円満な家庭はできないから」(53歳)などが挙がりました。次に多かったのは「家事分担は大事だから」で、例えば「男性も積極的に家事に協力するべきだと思うから」(42歳)、「家庭生活は家族みんなで可能な負担をすることが大切」(66歳)などの声が聞かれました。他には、「男も料理ができる必要があるから」、「性別は関係ないから」、「共働きだとそうは言っていられないから」などが挙がりました。

※調査概要
有効回答 20~69歳の既婚男性860名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年8月7日(金)~8月12日(水)

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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