一生お金に困らない!FPママがやってよかった「3歳からのお金の教育」3大ポイント

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、4歳と10歳の姉妹の母で、ファイナンシャルプランナーの土居由紀子です。

私は、娘たちによくこんな話をします。
「お金は 働いて 人に喜んでもらって 得ること」
「私たちの生活は社会とつながっていること」
まあるくて、つながっていて、そこにお金が一緒にまわっていくと、みんなが幸せになっていく。
この「けいざい」のしくみのプロローグがお金の教育のはじまり。

娘が3歳の時から、私が毎日気楽にやっている声かけをご紹介しますね。

(1)スーパーマーケットは社会とつながっている

我が家では、スーパーマーケットは学びの場です。

「うわー!白菜高いな!今年は雨が多かったからかな」
「今日使うお肉だから、割引のものの方がお得だね」
「そろそろイチゴの季節だね、でももう少し安くなってから買おうね」

普段お母さんが頭の中で考えていることや、独り言を、声にして娘に伝えるだけ。

「なんで?」

この返事がきたら しめしめガッツポーズ!
ものの値段の話をするのに絶好のタイミング。
ものにはそれぞれ値段があることを知るきっかけになります。

(2)モノより思い出!大事なのは「選択させること」

家族で旅行したり、外食行ったりしたときに忘れずに声かけしているのは、
「今日は楽しかったね、ここに来られたのは、お父さんが毎日一生懸命働いてきてくれているおかげ、ありがとうだね」と日ごろから感謝の気持ちを娘に話すようにしています。

このタネまきが利いてくるのは「魔のお菓子売場」。
子連れで買い物に行くとき、できれば避けたい場所は「お菓子売場」ではないですか?
最初、娘は「ほしい、ほしい!」と駄々をこねて、泣くこともしばしば。

「お金ないから、ダメ」とウソをついたり、無理やり引っ張って帰ると逆効果なのです。
買い物は楽しいものなのに親子共々辛い場所になるのはちょっと悲しい気がしませんか?

そんなとき、
【母】「この前のお寿司屋さん美味しかったね。また行きたい?」
【娘】「うん、行きたい」
【母】「実はママはまたみんなで行けるようにお金を貯めているの。お家にはおやつにアイスがあるけど、ここでこのお菓子買うと、貯められなくなっちゃう。またお寿司屋さんに行くのと、今、このお菓子買うの、どっちがいい?」

しばらく考えて……。

【娘】「お寿司屋さん!!」

モノや、コトには様々な価値があり、1つを選ぶと1つをあきらめなくてはいけません。我慢を覚えるきっかけになりました。

今では、「ママ、買わないけど見ていてもいい?」と言っています。

(3)お金は「ありがとう」のしるし

娘のお誕生日に、娘が大好きなキャラクターの財布を買いました。
それに1円玉を入れて持たせ、レジで端数が出たら、そこから出してもらっています(レジが空いている時間帯を狙って)。

お金はものと交換に出すこと。
お金は「ありがとう」と一緒に出すことを知るきっかけになります。

そんな娘も今は4歳。
お給料日には「パパ、いつも働いてくれてありがとう」と言ってくれるので、夫も嬉しそう。
私が買い物するときに、迷っていると、「ママ、それほんとにほしーの?」が口癖です。

まだまだ娘たちへのお金の教育実践中ですが、更に社会や世界とのつながりのタネまきをしていきたいと思います。

「子育てはタネまきスト」

幼稚園、学校、社会のどこかで、お母さんがまいたタネと同じキーワードに出合ったとき「あ、ママが言っていたの、このことか!!」と、気づきは大きな学びへとつながると信じています。

土居 由紀子
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー 。 兵庫県尼崎市を中心にお金のことを楽しく学ぶ「マネ楽(がく)」講座開催。商店街をマナビバにプロジェクトに携わり、社会、経済の仕組みを伝えながら、まちと子ども達をつなぐ機会をつくる活動をしている。

この記事を書いた人
キッズ・マネー・ステーション

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。

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