【洗濯機の掃除】意外と汚れてる!塩素系・酸素系・オキシなどでムリなく綺麗に

  • 2023年10月02日更新

こんにちは、くふうLive!編集部です。

実は、目に見えていなくても、洗濯槽にはカビがたくさん発生しています。カビの発生は仕方がないことですが、こまめなケアや発生を防止する対策をすることが大切。

そこで今回は、洗濯機・洗濯槽を美しく保つための掃除方法やお手入れ方法、予防策におすすめのハイターまでまとめてみました。

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監修者紹介

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ハウスクリーニングを通じて地域の福祉に寄与し、認定資格講座およびハウスクリーニングの普及啓蒙活動を行なっています。
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洗濯槽の汚れは「カビ」や「ごみ」

洗濯槽にはたくさんあいている穴は、効率よく排水を行うためのもの。そのため、排水が洗濯槽の裏に行くようになっており、洗剤・柔軟剤、石けんなどのカスがたまり、カビの発生原因となります。色が認識できる黒カビなどはわかりやすいですね。

カビが発生する主な原因は、洗濯時の洗剤・柔軟剤、石けんの残りや汚れのカスなどを栄養源にカビが繁殖するためです。

衣類から出たホコリや糸くずなどは目に見えるけれども、こうしたカビは認識できるものとできないものがあります。見えないカビが家族が身につける衣類に付着するのは嫌ですよね。だからこそ、こまめな掃除が必要です。

洗濯槽の掃除に活用する洗剤

それでは、洗濯槽を掃除するときに使う洗剤について触れていきます。

1. 塩素系の洗剤

強い殺菌力で、カビを分解、除去できる塩素系クリーナー。カビを残すことなく、分解してくれる塩素系は、パワーも強いのでたまにしか掃除ができない家庭で選ばれることも多いようです。

ボトルに「塩素系」や「まぜるな危険」と書かれていることがほとんどで、洗濯槽洗浄コースがある場合にはその機能を使います。

【例】 塩素系洗剤

●洗たく槽カビキラー


洗たく槽カビキラーは、ステンレス槽、プラスチック槽両用、ドラム式にも対応しています。洗たく槽の裏側に溜まった黒カビや汚れを細かく分解して除去してくれます。

●洗浄力 洗たく槽クリーナー


カビ・菌をしっかり除去し、気になるカビのにおいをスッキリ消臭するクリーナーです。再付着防止剤を配合しているので、はがれたカビが、洗たく槽に付きにくいという特徴があります。

注意点

酸性タイプの洗剤と一緒に使わないようにしましょう。合わせることでガスが発生する可能性があります。また使用する時は、ゴム手袋などを着用し、換気をよくして使用しましょう。
衣類などに液がつくと脱色するので、注意が必要です。

2. 酸素系の洗剤

汚れやカビを浮かせて除去することができる酸素系クリーナー。酸素系は塩素系よりもマイルドな洗剤です。酸素系の洗剤を使用するメリットは、塩素のようなツンとしたにおいもなく安全性が高いこと。

ボトルに「酸素系漂白剤」や「過炭酸ナトリウム」と書かれています。主に、攪拌して漬け置きして、浮かせて除去します。放置しておきながら掃除ができるので、忙しい家庭におすすめ。

【例】 酸素系洗剤

●オキシクリーン


オキシクリーンは、 過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)という酸素系クリーナーのひとつ。
「オキシ漬け」といった言葉も話題になるほど、掃除用具の中でも人気アイテム。ホームセンターや通販でも手に入り、油汚れや黒ずみ、シミなどが綺麗に落ちると“万能洗剤”として定番です。
⇒関連記事:洗濯乾燥機をオキシクリーンで槽洗浄する方法

●シャボン玉石けん 洗たく槽クリーナー


酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)に無添加石けんと重曹を加えることで、洗浄力をさらにアップさせた「シャボン玉石けん 洗たく槽クリーナー」。
プラスチック槽・ステンレス槽のどちらにも使えます。

注意点

酸素系洗剤は、塩素系よりも刺激は少ないですが、直接触れると肌が弱い人は手が荒れてしまう恐れがあるため気をつけましょう。
使用するときは、製品の注意事項を守りながら正しく使ってくださいね。

3.クエン酸

クエン酸は、酸性で、アルカリ性の汚れを落とせます。水アカや石鹸カスなどの汚れ落としにぴったりです。

クエン酸は塩素系の洗剤と混ぜてはいけません。有毒ガスが発生するので大変危険です。
またステンレスなどの金属に使用した後は、クエン酸が残らないよう必ず乾燥させましょう。

洗濯機にあった洗剤を使おう

間違った掃除方法は洗濯機を傷めることになりかねません。特に、洗剤の使用方法には注意しましょう。

縦型洗濯機

縦型洗濯機の洗濯槽は、汚れが溜まりやすいため、こまめなお掃除を意識しましょう。洗濯機によっても異なりますが、縦型洗濯機には、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤のいずれも使用可能です。

ただし洗濯機によって仕様が異なり、使用できる洗剤を指定している場合もあります。掃除する前に取扱説明書を読み、指定があればその方法に従いましょう。

ドラム型洗濯機

ドラム型洗濯機は、高水位まで水を溜めることができないことから、ゴミやカビをすくい取る掃除方法が適していません。

洗濯機によっては酸素系漂白剤や台所用漂白剤の使用を禁止しているケースもあります。ハイターなどの衣類用塩素系漂白剤や、メーカー純正の洗濯槽クリーナーなどの使用を推奨している場合もありますので、洗濯機の取扱説明書を読み、お持ちの洗濯機にあった方法で掃除しましょう。  

洗濯機・洗濯槽の掃除の手順

洗濯機は、洗濯槽だけでなく、洗濯槽以外のパーツを取り外して掃除をすることから始めましょう。

①パーツ部分を掃除する

糸くずフィルター

糸くずフィルターは、洗濯機本体から取り外し、ティッシュや歯ブラシなどで中のゴミをかきだします。
もし汚れやカビがこりびついている場合は、酸素系漂白剤(=過炭酸ナトリウム)(目安:40℃くらいのお湯1Lに対し酸素系漂白剤小さじ2杯位)に30分つけましょう。落ちやすくなります。

洗剤ケース

洗剤ケースが汚れている場合、外せるようであれば取り外して水洗いします。
溝などは綿棒などを使って掃除し、洗ったあとは柔らかい布で拭いて乾かしましょう。

排水口

排水口も汚れがたまります。まず洗濯機を移動させ、排水口のまわりにスペースを用意します。 排水口には排水トラップが中にあり、それが見えるようにまずはフタを取り除きます。

基本的には、汚れは歯ブラシなどで取り除きましょう。除菌効果のある酸素系漂白剤を使用すると、なお良いです。

②洗濯槽以外の本体周辺を掃除する

パン

髪の毛やホコリなどが入り込み、カビも発生しやすいパン。この部分は、掃除機で吸い取る方法で掃除をし、届かない場所や、より細かいゴミを除去したい場合にはハンディモップを使います。

洗濯機自体をずらしたり、ホースをよけたりするため、一人で行う際には特に注意が必要です。

外側

ハンディモップやはたきを使います。固く絞った雑巾でふき取るとなお美しくなるでしょう。

③洗濯槽を掃除する

みなさんの洗濯機には、「槽洗浄コース」がありますか?ある場合には、自動で行ってくれる機能を活用、なければ40〜50度のお湯をめいっぱい入れ、そこに洗剤を入れます。

その後、2~3分ほど洗濯機を回し、数時間つけ置きをします。3時間程度が目安です。

しばらくすると、汚れが浮いてきます。それらを100均のネットや、ストッキングなどを使ってすくい取ります。この工程を繰り返し、黒い汚れやカビが出てこなくなれば完了です。

洗剤の量の目安

洗濯機の機種によって異なる場合がありますので、取扱説明書を参照してください。

●酸素系の洗剤
お湯10Lあたり100g程度が目安(50Lの洗濯槽なら500g)です。

●塩素系の洗剤
『洗たく槽カビキラー』を使用する場合
9kgサイズまでの洗濯機:1袋(550g全量) ※1

『洗浄力 洗たく槽クリーナー』を使用する場合
4~9kgサイズの洗濯機:全量(550g) ※2

それぞれの洗剤に記載の使用量の目安をよくご確認ください。

※1 洗たく槽カビキラー
※2 洗浄力 洗たく槽クリーナー

パーツを綺麗に洗い、乾燥させたら、洗濯槽をきれいにして、パーツを取り付けて完了です。

洗濯槽の掃除でよくありがちなのが、十分に湿気を取り除かずに洗濯機を回してしまうこと。乾燥させてはじめて、カビも除去できるくらいの意識で、十分な乾燥を心がけてくださいね。

カビを発生させないために!洗濯槽をキレイに保つための予防

最後にご紹介するのは、洗濯槽を美しく保つ秘訣について。普段から洗濯槽を綺麗にする習慣を身につけて、カビ&汚れのない気持ちの良い洗濯機を使い続けましょう。

掃除の頻度

洗濯槽を綺麗に保つための洗濯の頻度は、何回が適切なのでしょうか?衣類の量(家族の人数)や洗うものにもよりますが、洗濯機を掃除する回数は、カビの発生頻度から考えて、2〜3ヶ月に一度は行うのが理想です。

しかし、なかなか難しい場合には、半年に一度、一年の大掃除だけ、というご家庭もあるようです。

カビは、一年を通して生き続けており、季節ごとに繁殖時期があります。新品の洗濯機であっても、3ヶ月でカビが生えるとも言われており、こまめに洗濯槽を綺麗にしましょう。

洗濯槽はしっかり乾燥させる

洗濯槽乾燥機能をたまに使用する

乾燥機能がついている洗濯機の場合は、たまに空回しすることで、定期的な除湿になります。カビの汚れを防ぐための大切なポイントです。

洗ったあとはすぐに干す

洗濯機を回したあと、洗濯物を干すのを忘れて洗濯槽に衣類が入りっぱなしになっていたり、後から干そうと入れたままにしておいたりと、長い間、洗濯した衣類が洗濯槽の中に放置されていることもあるかもしれません。

しかし、それはおすすめできません。洗濯したらすぐに中身を取り出すことで、黒カビやニオイの防止ができます。また、洗濯物のシワ防止にもなります。

汚れた衣類は洗濯カゴにまとめておく

ランドリーバスケットの置き場は、案外場所を取るものです。そのため、洗濯槽に直接汚れた衣類をいれて、たまったら洗濯機を回している方も多いのではないでしょうか?

しかし、湿気がこもり、カビの繁殖を手伝ってしまう恐れもあるのでおすすめできません。洗濯カゴに、別で保管しておく習慣を心がけてください。

洗剤・柔軟剤の容量を守る

洗濯・柔軟剤の容量を、洗濯機の適正量に合わせて使うことも大切です。液体がこぼれ出て洗濯槽内が汚れることや、たくさんの穴があいている洗濯槽の中に、余分な洗剤・柔軟剤が残ることで、石鹸カスやカビが残ることになります。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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