先輩ママが乗り越えている「小1の壁」とは

  • 2023年02月14日更新

こんにちは、くふうLive!ライターstyloです。

子どもたちの小学校入学を控える皆さん、ランドセルや入学式のスーツは用意しましたか?自分用に、おしゃれなスリッパを用意するママさんも多いようですよ。

さて、新年度が近づいてくると先輩ママさんたちからアドバイスされる事もある「小1の壁」問題をご存知でしょうか?
これから働こうと考えていたママさんにとって、小学校入学は一つの関門になり「小1の壁」と呼んでいます。

ここでは「小1の壁」に直面する前に先輩ママさんの体験談を理解して対策を検討しましょう。

ワーキングマザーを悩ませる「小1の壁」ってなに?

小1の壁とは・・・

小学校に入学後、子どもを仕事終わりまで預けることが困難になり、親の働き方を見直さなければならいない問題を指す造語。

幼稚園や延長保育とは違い、小学校の学童保育は時間が短いようです。
仕事の都合で子どもたちの迎えが厳しくなる中で、学童保育が終わった後は塾に通わせることを検討するママさんもいるようです。

また、入学にあわせて働こうと考えていたママさんも学校が始まってみると意外と働く時間が短い、限られているという現実を体験する方も多いようです。

例えば、朝出勤の時間が早いと、小学生の登校時間とずれてしまいます。保育園では出勤時間が、預かり開始に調整可能でしたね。
他にも、入学当初は帰宅時間が早い日が続いたり、なかなか給食が始まらなかったり、落ち着かない日が続きます。初めての保護者会は平日開催が多いのですが、情報収集に参加しておきたいものです。

また、大きな6年生や、男の先生が増えることなど、それまでの環境と違う大集団の生活に小さな一年生はストレスを感じることもある時期です。甘えたい気持ちを出してくることもあり、わがままになったと感じることも。

中には、友達同士のトラブルを早々に起こしてしまうケースもあるでしょう。その都度、家庭でも親としての対応が求められ、仕事に集中するのも大変です。

集団生活のリズムになれるのは、1学期を過ぎたころになる子が多くなります。
特に4月~5月は手のかかる時期になると覚悟しておきましょう。このように、手が離れて楽になる小学生のイメージはまだ遠いのが、新一年生の春で「小1の壁」を感じる時期です。

小1の壁に直面した筆者の体験談

小1の壁は親の生活リズムだけでなく、もろもろの負担増という形でも現れます。
筆者自身も在宅で働きながら、ふたりの子どもを小学校に行かせている中で、「小1の壁」を感じるシーンが多々ありました。

宿題のまる付け

学校の方針や、担任の先生の指導によっても違いますが、子どもの通う小学校では、宿題を見るのは親の役目でした。ひらがなの書き方を一緒に復習しながらまる付けをするのは手間がかかります。

帰宅したら早めに宿題に取り掛かるように促すのも、習慣になるまで根気強く声掛けしなくてはならないのが大変でした。

また、低学年では教科書の音読をする学校もあり、毎日親のチェックをしました。仕事を抱えていると、夜ご飯を準備するのにも忙しく、子どもと向き合う時間を作るのは大変です。

今では宿題チェックをママだけではなく、パパにも参加してもらっています。

学用品の準備

入学時は、鍵盤ハーモニカや絵の具などの販売が学期中にありました。学校での販売は平日で、指定のものを買いそびれた場合、販売されているお店まで出向かなくてはなりません。お便りなどよく見て、自由に選んでよいものは、ネットで購入することもあります。

それ以外にも、図工の時間に使う材料や、算数や理科の時間に使う道具も適宜指示されることがありました。空箱が急に必要だといわれても用意できるように普段から準備するようになりました。

PTAへの参加

子どもの通う小学校は、様々な役員があり、本部以外にも各委員会が組織されています。
私は、一年生初めの保護者会で誰もいなかったことから広報委員を引き受けることになりました。

行事の際の撮影に駆り出されたり、パソコン入力したりといった時間を取られました。学校関係の知り合いが増えるメリットはありますが、平日に会議がある場合は仕事との調整に注意が必要です。

その他にも、地域のパトロールや子ども会など平日開催の細かな仕事への参加が呼びかけられます。働くママが多いので、仕事を理由に断るのは難しいなと感じています。

LINEを使ったコミュニケーションは必須!?

新1年生の保護者は、何もしなくても同じ登校班(諸先輩方)の方からいろいろ連絡がくるので、連絡が来たら対応するという形でOKです。

ただ、今後学校生活が始まり進級すると、来年以降は先輩方の仲間入り。
すると、朝の登校班決めや、新1年生のママさんのフォロー、卒業する6年生の保護者からの引継ぎなど、とくに1月~3月は忙しい時期となります。

同じ登校班に住む保護者は、電話ではなく、まずはLINEでお友達になるところから始まります。
グループ作ったり、個別でLINEでやりとりしたり……既読になった・既読にならないなどなど、モヤモヤすることもあります。

SNSコミュニケーションが苦手な人は、同じ登校班でテキパキ動いている保護者さんを見つけて相談してみましょう。

習い事の送迎

小学生で習い事というと、自分で行ってくれるのが理想です。
しかし、小学一年生は、まだ一人で通わせることに不安もありました。そうした外出のために、子ども用の見守り携帯を持たせる親も増えたように感じます。

就学前から続けていた習い事の時間も遅くなり、帰りが暗い時間になることも。付き添いをするために仕事を早く切り上げてスケジュールを立てたりしていました。

学校からの連絡

朝は元気そうに学校へ行った日でも、急な体調悪化で連絡があることも。
学校まで引き取りに行かなければならないので、予定していた仕事ができなくなることもあります。

また、友人同士のトラブルなど、担任の先生によっては放課後電話がくることもありました。親としての対応が求められ、子どもと話し合ったり、相手に謝罪の電話をしたりするケースもあり精神的にも疲労を感じます。

私の例をとっても、一つ一つのタスクは小さいのですが、保護者の協力が必要な場面は多く、負担が増えたなと感じるケースがあります。また、それまでより集団が大きくなり、風邪をひいたり、熱が出たり、体調を崩すこともありました。

どうなる放課後・長期休暇の過ごし方

小1の壁の中で最もワーキングマザーを悩ませるのは、放課後の過ごし方でしょう。
毎日のことですから、時短勤務を続けるなど仕事の仕方に影響する場合もあります。

働く世帯の小学生の子どもへの放課後の対応として、学童保育があります。
しかし、まだ保育園のように数が多くはないことから入所も地域によっては厳しい現状があります。運良く入れたとしても保育園ほど長時間の延長保育はありません。

17時以降は親が迎えに行かなくてはならないところも多く、思ったように残業できないことも多くなるでしょう。19時には預かりが終了等ところが多いので、忙しい時期などは、パパと分担して週の計画を立てたほうが良いでしょう。

また、子どもだけで留守番させるときは、ゲームをする時間、玄関の施錠など家ごとの約束も大切です。
ゲーム機には、インターネットにつながないなど、年齢による制限を設定するようにしましょう。入学を機に鍵を渡している場合は、なくさないように首から下げさせほかの人に見えないようにさせる、ランドセルの内ポケットにいれるようにするといった工夫をしているようです。

また、親のいない間にお友達を家に上げないなど、初めに約束事を決めて守らせる家庭が多いようです。

さらに、夏休みや冬休み、春休みといった長期休暇も小学生になると発生します。そのたびに、お弁当を作ったり、宿題を見たりというタスクも増えてきます。

また、子どもを狙った犯罪も発生していることから、低学年のうちは特に注意が必要。子どもが一人で出歩かないように、約束を守らせることも、目の届きにくい長期休暇の課題です。

【先輩ママの声】放課後や長期休暇の対応とは

●学童保育は7時まで預かってくれるので、助かっている。インフルエンザなどで休まなくてはいけないこともあった。(薬剤師)

●子どもが学童に行きたがらなかったので入らなかった。仕事先が近所なので、家で留守番してもらっている。(サービス業)

●二人目の子は、入学してすぐに学童に行かなくなってしまった。4年生の上の子と一緒に放課後は近くの公園で遊んでいることも多い。学童にも親の組織があって、役員を経験したこともある。(パート)

●学校の長期休暇はできるだけ休みをもらうようにしたけれど、どうしても無理な日は、お弁当を残して留守番させた。(パート)

●夫の実家が専業主婦だったので、1週間預かってもらった。あとは夫と休みをずらしてとったり、お弁当を持たせて学童保育へ行かせたりした。(会社員)

まとめ

働くママにとって、ストレスを感じる「小1の壁」には様々なものがあります。
学童保育が決まっている場合は、順調に通ってくれると安心ですね。

留守番するときの約束事も、家庭で決めておき、困った時には連絡がつくようにしましょう。

入学当初は特に精神的に不安定になることもあります。
仕事の時間をキープするためにも、一緒にいるときに意識的に話を聞いてあげたり、スキンシップなどで安心感を与えてあげたりするとよいかもしれません。

子どもが小学生に上がる年には、仕事の量を調整してスケジュールを立てることも必要な対策です。小さなことも、仕事を持つお母さんにとって小さな壁になりえます。

すべて一人で抱え込まず、パパと協力しながら解決できるとよいですね。

この記事を書いた人
stylo

子育てや生活に役立つ情報を探して、街へ、お店へ、取材へ行くのが楽しみ。バタバタしてしまう毎日の暮らしを、ちょっとでもラクに、居心地よくしてくれる記事を作りたいです♪

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