【ゆっきー・高橋ゆき、愛のお掃除術】突然の来客に慌てない、お掃除豆知識
- 2023年06月27日更新
「いつでも人を呼べるくらいの部屋だったらな~」。モノが多い、掃除が行き届いていない、すっきりしないお部屋には、人を呼べない……。
そんなあなたも、急な来客にも慌てないお掃除豆知識を、“ゆっきー”こと、家事研究家・日本の暮らし方研究家の髙橋ゆきさんに、聞きました。豆知識は、マメに使ってくださいね!
- 髙橋ゆきさん
- 株式会社ベアーズ 取締役副社長 家事研究家 日本の暮らし方研究家
主にブランディング、マーケティング、新サービス開発、人財育成を担当するほか、家事代行サービス業界の成長と発展を目指し、2013年、一般社団法人全国家事代行サービス協会設立以来、副会長を務める。2003年、家事研究家としての活動開始。2015年、世界初の家事大学設立。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも家事監修を担当するなど、家事研究家、日本の暮らし方研究家としてテレビ・雑誌などで幅広く活躍中。
キッチンでテンションがキマる!
「キッチンは眉毛!美人顔は眉毛が大事よ。まずは眉毛!」
~メイクをして眉毛が決まらないと、その日は憂鬱。眉毛のように、住まいにとってキッチン掃除はその日のテンションや印象を決める超重要ポイント!?~
水も使うし、油も使う、生ごみも発生するキッチンは、汚れやすい場所ナンバーワン!
汚れをためずに、ちょこちょこ掃除を心がけることで、キレイな状態をキープしておきましょう。
【ちょこちょこ掃除】ついでのひと拭きで「楽ラクキレイ」を保てる
「汚れをまとめて掃除する」という考えはやめて、「使ったらすぐにキレイにする」という習慣をつけましょう。
食器を洗ったついでにシンクを磨いたり、調理した鍋やフライパンを洗うついでにレンジ皿を洗ったり、調理のついでにガス台を拭く。
たったこれだけの習慣で、つねにキレイなキッチンを保てます。そして1年先のキレイにもつながります。
◆決戦のキッチン掃除
- スタートは「つけ置き」から
- まずは、油で汚れやすい五徳やコンロのつまみ、魚焼きグリルの網、三角コーナーなどを洗剤につけ置きして、ひどい汚れをゆるめておきます。
- ステンレスは「ヘアライン」を意識
- 一見なめらかなキッチンのステンレスですが、多くの場合「へアライン」とよばれる髪の毛のような研磨処理がほどこされています。
このラインを無視して拭くと、キズつきやすいうえ、仕上がりもいまいち。ラインに沿って、やさしく拭くようにします。 - 目に入る「蛇口」をキレイに
- 目に入るところをピカピカにしておけば、一気に見違えます。ステンレスをピカピカにするには、「三つ編みストッキング」が大活躍です。
<秘密兵器「三つ編みストッキング」の作り方>
- ストッキングを1足分用意
- 半分に折って結び目を作り、足、足、お尻の部分という3本を作る
- 結び目を抑えてゆるく三つ編み。最後はまた結び目を作ってできあがり
<蛇口の洗い方>
- 用意するもの:スポンジ、三つ編みストッキング
- スポンジのやわらかい面で汚れを落とす
- 水でしっかり洗い流し、乾拭きをして水分をとる
- 三つ編みストッキングで仕上げみがき
「三つ編みストッキング」で、私は毎朝、家じゅうの蛇口(トイレや洗面所、キッチン)を磨き上げます。
ストッキングはもともと静電気効果で汚れを吸着し、ステンレスなどの磨き上げに最適な道具。ゆったり、ゆるく編むのがコツです。
お掃除は順番が大事
ガス台まわりからスタートして冷蔵庫、調理器具と進み、床や壁、最後に蛇口、シンク周りをキレイにします。
この順番なら、最後に蛇口もピカピカに磨きあげることができて完璧です。
まな板→ガス台・IH調理台→冷蔵庫の外側→冷蔵庫の内側→電子レンジ→炊飯ジャー→ポット→ダストボックス→キッチン壁→キッチン床→蛇口→シンク
1年中、雪降る部屋になっていない?
「あなたの家の観葉植物、サイレントナイトになってない?」
~「サイレンナ~イ ホーリーナ~イ♪」クリスマスに雪が降り積もるように、部屋の観葉植物や間接照明など、いたるところにホコリはたまっていませんか~
リビング、和室、ベッドルームなどの居住空間は、家族やお客さまなど、人の出入りが多い場所です。
様々な汚れがありますが、なかでも気をつけたいのが、ホコリです。
- まずは換気から
- お掃除の前には、窓を開けて部屋全体に風を通します。換気を徹底することが大切です。
換気をすることで、新鮮な空気を取り入れることはもちろん、空気が動いて、隠れていたホコリが出てきてお掃除しやすくなります。
ホコリは適当に払うのではなく、必ず上から下へ払い落とすようにしましょう。床に落ちたほこりは掃除機で吸い取ります。 - 窓ガラスと鏡はピカピカに
- 人が来たときにもっとも目につくのが、窓ガラスや鏡の汚れです。
窓ガラスや鏡さえピカピカになっていれば、空間全体がキレイに見えるものです。 - 帰る場所を決めておく
- リビングはモノが多い場所です。いつも散らかってしまうのは、モノの帰る場所が決まっていないから。
おもちゃやリモコンは箱を用意してしまう場所を決め、使ったら最後に必ずそこに戻すことを家族のルールにしましょう。
家族それぞれの私物をしまう場所もリビングに設置、いつでも整理整頓ができます。
ただし私物をしまう場所は限られた容量に。それでもあふれるものは「捨てる」など、モノを必要以上に増やさないことも重要です。 - リビングの死角は、観葉植物
- 観葉植物の葉っぱにホコリがたまることは多々。「軍手ぞうきん」を使って葉を挟み、やさしくすべらせてホコリを落としてみてください。
写真立てやスイッチ、リモコン、コード類なども同じように使えます。
<秘密兵器「軍手ぞうきん」の作り方>
- ゴム手袋と軍手を用意(滑り止めのついていないもの)
- 先にゴム手袋をつけ、次に軍手をつける
- ゴム手袋の裾を外側に折り返して、洗剤や水が流れるのを防ぐ
「軍手ぞうきん」なら、細かいところを自由自在にお掃除可能!
たとえば障子の桟。ホコリがたまりやすいけど、はたきなどを使うと、障子を破ってしまいそうに。
ほかにもCDケース、パソコンのキーボード、飾っている絵画、テレビ、照明、時計、電話など、ほとんどの小物のホコリを簡単に取り除けます。
春でも夏でも、マライア・キャリーの歌声が聞こえてくる部屋とは、おさらばです!
水回りを見れば、自分の「うるおい度数」も一目瞭然!
「お風呂が汚い……あなたのうるおい大丈夫?」
~お風呂は頭の先から、足の先までをキレイにするところ。そこをキレイにデキない人が、自分の身体をうるおわせることなどできません。絶対に!~
バスルームやトイレ、洗面所などの水回り空間は常に清潔を心がけ、気持ちよく使えるようにしましょう。
汚れがたまると掃除が特に億劫になる場所でもあります。気づいたときに、さっとお掃除しちゃいましょう。
- トイレの臭いの原因は、尿の飛び散り
- 使うたびにさっと拭くことを習慣にしておけば、それほどひどく汚れたり臭ったりすることもありません。
床に敷いたトイレマットや便座カバーが臭いの発生源になることもあるので、こまめな洗濯も重要。
または、トイレマットや便座カバーを使わないという選択もあるかもしれません。
家に男性の家族がいたら、各自「飛び散りゾーン」を把握しておき、用を足したら自分で便器のまわりを拭く習慣をつけましょう。 - 換気扇のスイッチはつねにオン
- 窓がない場合も多い水回り空間は、換気扇をフル稼働させましょう。
湿気対策はもちろん、カビ対策にも。バスルームの天敵であるカビは、一度発生するとその後も発生しやすくなるので、要注意です! - 水回りは水気を残さない
- ほんの少しの水分が湿気を呼び、カビの発生につながります。換気を徹底し、毎日の予防と習慣を忘れずに。
バスルームなら使い終わったら、床の水気は足で流すかバスタオルでふき取りましょう。
洗面所なら、都度飛び散った水滴を拭く、など。そのひと手間が、カビや水アカの発生を防ぎます。 - 鏡と蛇口はいつもピカピカ
- 水まわりでいちばん目につくのは、バスルームや洗面所の鏡。
お掃除の最後に仕上げ磨きをすると、輝きが増し汚れもつきにくくなります。ステンレスの蛇口も、「三つ編みストッキング」でピカピカに。
外の世界と家の中の接点、第一印象をつくる「玄関」
「玄関は幸運の通り道。見えないカーテンは、常にキレイに」
~キレイですがすがしいカーテンを通るのか、はたまたよどんで汚いカーテンを通るのか……外出時も帰宅時も、気持ちに変化を与えるのが「玄関」なの~
玄関とその周りは、外から見たときに真っ先に目に入る、いわば家の顔、第一印象を左右します。
いくら家の中をキレイにしても、玄関が汚かったら上辺だけ。
家の中だけでなく、外まわりもポイントを押さえてキレイにしましょう。
- 明るい時間にお掃除を
- 日中の明るい時間帯にお掃除をしましょう。暗いとゴミや汚れが見えにくく、見落としてしまうことも。
外まわりは、晴れた日の午前中がベストです。インターフォンや郵便受けの汚れは特に人目につきやすいので忘れずに! - 玄関は湿気に注意
- 玄関の湿気や泥は悪臭の原因にもなります。靴についた泥や砂は、玄関先で軽くはたき家の中に持ち込まないようにしましょう。
傘は濡れたまま畳んで傘立てに入れたりせず、乾かしてから畳んで傘立てにしまいましょう。 - お菓子の乾燥剤が大活躍
- お菓子の箱などに入っている乾燥剤をためておきましょう。外出から帰ったら、その日に履いていた靴に乾燥剤を入れて湿気をとります。
- ベランダ、エアコンの室外機
- ベランダやエアコンの室外機は、雨や風にさらされるため、泥や水汚れが付きやすい場所です。
タイミングを見て、まとめてお掃除しましょう。ベランダはゴミや枯れ葉がたまりやすいので、気がついたときにほうきでキレイにする習慣を。
手すりも季節によっては花粉などがつき、洗濯ものに汚れが移ることもあるので、干す前に軍手ぞうきんでひと拭き。
洗濯ものを干す前の習慣にしてしまえばラクチンですよ。
さらに、晴れている日には定期的に水拭きをします。
豆知識は、マメに使わないとその本当の意味や効き目を感じることは難しいもの。
今回ご紹介したお掃除豆知識をマメに使って、急な来客にも慌てない、いつでもキレイなお家を目指しましょう!
家事代行ならベアーズ
Bears
「くらしをもっと楽しく!かしこく!」をコンセプトに、マニア発「今使えるトレンド情報」をお届け中!話題のショップからグルメ・家事・マネー・ファッション・エンタメまで、くらし全方位を網羅。
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