ゴミ分別でラクしたい!東京23区のゴミ事情
- 2021年03月22日更新
ゴミの分別方法が、地域によって異なることはご存じですか? 毎日の作業となるゴミの分別は、ラクに越したことはありません。ここではゴミの分別方法が地域によって異なる背景と、東京23区内でもっともゴミの分別がラクな区はどこなのか、探ってみました。
どうしてこんなに違うの?ゴミ分別の地域格差
ゴミの分別方法は、なぜ地域によって大きく異なるのでしょうか。環境省にこの理由を尋ねると、「ゴミの分別等の基準については、『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』第6条において、市町村が『分別して収集するものとした一般廃棄物の種類及び分別の区分』等を定めた一般廃棄物処理計画を定めることとされています」とのこと。つまり「市町村ごとの状況に合わせて、勝手に決めていいことにしているから」といっているようです。ほとんどの自治体はゴミを減らすことを目標としており、分別を細分化してリサイクルしやすい状態にすることで、ゴミの削減につなげています。一方でゴミの分別ルールがあまりに細かいと住民から反発が起こり、回収コストも増大。それをおぎなうために、ゴミの回収を有料にしている自治体が増えているのです。ただし回収を有料化すると、不法投棄のリスクがアップ。自治体はこのジレンマの間で頭を抱え、さまざまなルールを独自に定めているというのが現状です。きちんとルールにのっとって分別することでゴミが減れば、私たち住民の払う税金も削減できますし、少しでもきれいな環境を子どもたちに残すことにもつながります。多少面倒でもゆくゆくは自分のためになると思い、ルール通り分別する努力を続けましょう。
東京23区内のゴミ分別事情
東京23区では、2008年4月からプラスチックを可燃ゴミとして扱い、無料で回収するようになりました。これまでは不燃ゴミとして埋め立てしてきましたが、埋め立て処分場が不足してきたことと、焼却技術の発達でダイオキシンが発生しにくくなったという理由があります。よりエコに焼却できるよう、ゴミを燃やす熱を発電に利用する、「サーマルリサイクル化」も進んできました。ひと口にプラスチックゴミといっても、第1分類(ハンガーやバケツ、歯ブラシといった容器包装以外のプラスチック)と第2分類(カップめんの容器やスナック菓子の袋、発泡スチロール、レジ袋など)の2種類が存在しています。杉並区や中野区、江戸川区、千代田区、中央区、港区、新宿区などでは、第2分類のうちプラマークがついた容器を可燃ゴミではなく、資源ゴミとして回収します。また豊島区や北区では不法投棄を避けるため、各戸個別に回収します。そのため可燃ゴミと不燃ゴミの分別は厳しく、分けられていない場合回収してもらえません。時間も厳密に守る必要があります。各戸個別収集はコストがかかるため、文京区などゴミ収集場所にまとめて出す区ももちろん存在しています。分別がラクなのは断然まとめて出せる区ですが、得てしてマナーが悪くなりがち。どちらを選択するかは、あなた次第です。
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