土砂崩れに遭う恐れがある土地での対策方法
- 2023年06月27日更新
普段は安全だと思っていた場所でも、地震や大雨によって危険な場所へと変わってしまいます。そのような場所は事前にチェックしておいて極力近付かないようにするべきですが、傾斜地は住宅が密集した場所にもあるので特に注意が必要です。傾斜地が他人の土地ならば近づかなければ良いのですが、自分の所有する土地に傾斜地がある場合は、被害が出ないように対処しておきましょう。土砂崩れなどが起きてしまうと、大きな被害が発生してしまいます。
土砂崩れが起きる原因
土砂崩れは何十年にも渡って少しずつ崩れて行く事もありますが、特に注意するべきなのは雨・雪・地震などが原因となって、一度に大規模な範囲で崩れる場合です。突然の土砂崩れに対応するのは困難なため、大きな被害へと発展してしまうことも珍しくありません。土砂崩れが起きる仕組みは原因や場所によって異なりますが、大雨などの後では次のようにして土砂が崩れます。材質の異なる土砂が積み重なった地面に大量の水が流れ込むと、水を通さない層の上に水が溜まり地表に近い土砂を持ち上げます。その結果、動きやすくなった地表の土砂が、一気に崩れてしまうのです。このように土砂崩れの起きやすい場所はハザードマップで調べることができますし、危険な場所には看板が立てられているのですぐに分かるでしょう。ハザードマップや看板がなくても、地面が剥き出しになった急傾斜の場所は土砂が崩れやすいので、危険な場所だといえます。家の近くを歩いて、危険な場所がないか確認しておきましょう。土砂崩れが起きそうな場所は、天候が悪い時だけではなく、普段から近付かないようにする必要があります。もしも、危険な場所の近くにいて斜面からの湧き水が増えていたり、斜面の木が揺れるといった土砂崩れの前触れに気付いたら、すぐに斜面から離れるようにしましょう。
土砂崩れの被害を抑える対策方法
自分の所有する土地で土砂崩れが起きる可能性のある場合は、適切な方法で対策をしましょう。一度崩れた場所に土を戻すだけでは、再び土砂崩れが起きてしまいます。近くに人家などがなくても、人が通りかかった時に土砂崩れが起こって、大きな問題となる可能性もありますから、きちんと対応しておかなくてはなりません。
地面に穴を掘って地下水を排除したり盛り土をしたりする本格的な工事で対応することもできますし、斜面に草を植えて土砂の流出を防ぐという方法もありますが、初めに土砂崩れが起きそうな場所の調査を行って、どのような方法で対応するのが良いのかを決める必要があります。調査や工事は、土砂崩れについての知識と実績を持った業者に依頼するようにしましょう。十分な知識を持たない業者に頼むと費用を無駄にするだけではなく、土砂崩れの危険性が増してしまうことになります。土砂崩れの危険性が感じられない場合でも、過去の記録や地形の調査をしてもらうようにしましょう。過去に土砂崩れがあった場所であることが、分かるかもしれません。
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