パワービルダーってなに?

  • 2023年06月27日更新

新築一戸建て住宅を購入する際には、立地・広さ・間取りなどを十分に調べて検討する必要がありますが、家作りを担当したのが誰かという点にも注意しましょう。注文住宅であれば希望通りの住宅を建てる事が出来ますが、既に出来ている住宅を購入する場合は建築会社毎に特徴に違いがあります。完成している新築住宅を購入する時は、建築会社の特徴を理解してから、資料を集めたり物件を見学に行くようにしましょう。

今注目を集めるパワービルダー

完成した新築住宅を販売している会社として有名なのは、ハウスメーカーと呼ばれる建築会社です。大手のハウスメーカーは、テレビ・新聞・雑誌などで大規模な宣伝をしているので知名度も高く、住宅購入希望者が真っ先に連絡する相手となっています。洗練された広告やモデルルームがあるので、安心感を持って住宅の購入を検討出来ますが、価格が高めでデザインも画一的であるといった面もあることを理解しておきましょう。
ハウスメーカー以外の新築住宅を手掛ける会社としては、パワービルダーがあります。パワービルダーとは、低価格帯の分譲住宅を扱う住宅会社として、最近注目を集めている存在です。販売する住宅の価格は二千万円台~三千万円台を中心にした購入しやすい価格設定となっています。低価格の住宅を実現するために、床面積を30坪程度に抑えた上に、建設費用が抑える工法を用いるのが特徴です。このような工夫をこらすことで、狭い土地でも有効に使って、数多くの分譲住宅を販売することに成功しています。複数のパワービルダー会社が経営統合したことによって、年間の販売戸数も大手ハウスメーカーに負けないパワービルダーも誕生しました。低価格の分譲住宅を求める人にとっては、パワービルダーから住宅を購入するのが、最もコストパフォーマンスの良いこととなっています。

パワービルダーのメリットとデメリット

パワービルダーのメリットは、住まいを建てる工期が短く建築費用も安いことです。従来は安い費用で住宅を購入するためには、都心から電車で何時間も掛かる場所を選ばなくてはなりませんでしたが、パワービルダーの販売する分譲住宅であれば、それ程不便な場所に引っ越しする必要はありません。住宅はあまり広くないのですが、初めて住宅を購入するような若い世代の家族であれば、十分な広さと言えるでしょう。この世代は将来親の家を相続する可能性が高いので、それまでの期間住む家だと考えれば問題はないでしょう。
しかし、パワービルダーの販売する住宅にも、注意しなくてはならない点もあります。セミオーダーに対応する会社もありますが、基本的には分譲住宅なので設計内容の自由度を乏しく、希望する住まいを実現出来ないという問題です。これは分譲住宅特有の問題ですので、パワービルダーの販売する住宅だけではなく、大手ハウスメーカーの販売する分譲住宅でも同じように感じることでしょう。この問題を解決するためには、パワービルダーの販売する住宅を数多く見学をして、希望に合う住宅を見付けるようにするのが一番です。

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