2027年からプロ野球セ・リーグにも導入される指名打者「DH」って何の略?

  • 2026年10月03日公開

全国43県の中で一番若い「末っ子の県」は?【意外と不正解者続出】「沖縄県でしょ?」「廃藩置県で同じとか?」→「全然違った…」

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

2027年から日本のプロ野球セ・リーグにもDH(指名打者)が導入されます。
この『DH(指名打者)』は知っているけど、『DH』って何の略か知っていますか?

問題:野球の「DH」って何の略?

2027年、ついにプロ野球のセ・リーグでも「DH制(指名打者制)」が導入されることが決まり、歴史的な転換点として大きな話題になっています。

野球の中継やスコアボードなどで当たり前のように「DH」と表記されますが、そもそもこの「DH」はどのような英単語の略でしょうか?

  1. Double Hitter
  2. Daida Hitter
  3. Defense Hitter
  4. Designated Hitter

正解

正解は… 4. Designated(デジグネイティッド:指名された)Hitter です!

Designateには「指名する、指定する」という意味があり、「Designated Hitter」を直訳すると「(あらかじめ打つことだけを)指名された打者」となります。

ピッチャーとかショートストップとは違い、「デジグネイティッド」って発音が難しいので、高校野球やパ・リーグの試合を見ていても聞きなれない単語かもしれません。

豆知識:セ・リーグが50年越しにDHを導入する理由

パ・リーグがDH制を導入したのは、なんと今から50年以上前の1975年。
当時は観客動員に苦しんでおり、派手な打撃戦を増やして人気を回復させるための「起爆剤」として導入しました。

一方のセ・リーグは「9人で守り、9人で打つのが本来の野球」という伝統を重んじ、半世紀にわたって導入を見送ってきました。
しかし、世界の主要プロリーグやWBCなどの国際大会がすべてDH制になったことで、ついに重い腰を上げ、2027年からの導入を決定したのです。

つまり、2026年は「セ・リーグの投手が打席に立ってバットを振る姿を見られる最後の年」ということになります。

すでに、セ・リーグの野球中継では「投手が打席に立つのが今年が最後」「最後に投手がホームランや打点をあげるのは誰か?」などで盛り上がっています。

中日ドラゴンズに所属するカイル・マラー投手は大谷ルールで打席に立ってもおかしくない打撃センスがあり、惜しまれる声も!?

監督OBからは、「DHになると、先を見据えて代打や継投を考える機会が減り、やることがなくなる。」など、試合の勝負を左右する采配タイミングが減る懸念の声も。

豆知識:スコアボードでおなじみ!全ポジションの英語略称

テレビ中継の画面隅や球場のスコアボードでよく見かけるアルファベット。実はそれぞれ、こんな英単語の略になっています。

『P(Pitcher:ピッチャー / 投手)』
『C(Catcher:キャッチャー / 捕手)』

『1B(First Baseman:ファースト / 一塁手)』
『2B(Second Baseman:セカンド / 二塁手)』
『3B(Third Baseman:サード / 三塁手)』

内野の各ベースを守る選手は、ベース(Base)の男(man)で「Baseman」と呼ばれます。「F(ファースト)」ではなく「1B」のように数字とBの組み合わせで表記されるのが特徴です。

『SS(Shortstop:ショート / 遊撃手)』
ここだけ「S」の連続で少し特殊です。「短い(Short)距離でボールを止める(Stop)役割」という意味が込められています。

『LF(Left Fielder:レフト / 左翼手)』
『CF(Center Fielder:センター / 中堅手)』
『RF(Right Fielder:ライト / 右翼手)』
外野手は、野原やフィールド(Field)を守る人という意味で「Fielder」と呼ばれます。

豆知識:なぜ「ショート」だけ名前が特殊なの?

1B、2B、3Bと数字が続く内野手の中で、ショートだけが「SS(Shortstop)」という全く違う名前になっています。

さらに日本語でも、一塁・二塁・三塁と来るのに、ショートだけ「遊撃手(ゆうげきしゅ)」というなんだかカッコいい必殺技のような名前がついています。

これには、野球の歴史が深く関わっています。

昔は「外野と内野の間」を守る人だった!
野球が誕生したばかりの19世紀中頃、使われていたボールはとても軽く、外野まで飛んでも勢いがなくなり、内野までうまく投げ返すことができませんでした。

そこで、「外野と内野の間(短い距離=Short)」に立って、外野からのボールを中継して「止める(Stop)」ための専用のポジションが作られました。これが「Shortstop(ショートストップ)」の語源です。

ボールの品質が良くなり、中継の必要がなくなった現代でも、名前だけがそのまま残っているのです。

なぜ日本語は「遊撃手」?

明治時代にこの言葉を日本語に翻訳した中馬庚(ちゅうま かなえ)という人物が、ベース(基地)に固定されている一塁手や二塁手とは違い、ショートだけがベースを持たずにあちこち動き回って守備をしている姿を見て、「戦場で自由に動き回って敵を奇襲する部隊=遊撃隊みたいだ!」とひらめき、「遊撃手」という見事な翻訳を当てました。

外野は「鳥の翼」や「軍隊の陣形」に見立てられた

野球が日本に伝わり、英語のポジション名が日本語に翻訳された明治時代。
当時の人々は、扇形に広がるグラウンドを守る外野手たちの姿を、戦国武将などが用いた軍隊の陣形(鶴が羽を広げたような「鶴翼の陣」など)に見立てました。

  • 左右は「翼」、では真ん中は?

鳥の姿や陣形において、左右に大きく広がる部分は「翼(よく)」と呼ばれます。
そのため、Left Fielderは「左の翼=左翼手」、Right Fielderは「右の翼=右翼手」と翻訳されました。

しかし、真ん中(Center)には翼がありません。
軍隊の陣形において、左右の翼に守られた「本陣の正面(守りの要となる中心部隊)」のことは「中堅(ちゅうけん)」と呼ばれます。

そこから、外野のド真ん中、一番奥深くでチームの守りを統括するセンターは、「中翼手」ではなく「中堅手(ちゅうけんしゅ)」と名付けられたのです。

日常で使う「中堅」もここから!

ビジネスなどで「彼は若手から成長し、チームの中堅として活躍している」と言ったり、「中堅企業」と呼んだりしますが、これも元々は同じ軍事用語から来ています。

「組織の中心となって全体を支える、実力のある重要なポジション」という意味合いが、外野の司令塔であるセンターの役割にピッタリ当てはまっていますね。

ショート(遊撃手)と同様に、当時の日本人がベースボールを「ひとつの知的な戦術ゲーム(戦)」として捉え、ロマンあふれる軍事用語で翻訳していたことがよくわかる、美しい歴史のドラマです。

孫は正解?不正解?【ことわざクイズ】「まごにも衣裳」の「まご」を漢字で書けますか?

偉人の無茶ぶりで誕生!?"肉じゃが”を最初に作ったのは?【不正解者続出!】「給食のおばさんとか?」→全然違った…

【おもしろい漢字雑学クイズ】「肉」の音読み・訓読みは?昔の呼び方と意外な豆知識

【おもしろ雑学クイズ】初代江戸城の城主は誰?徳川家康ではなく最初に築城した人物とは

合衆国はアメリカだけじゃない?世界に2つの意外な国名と「日本」の由来雑学

【面白い雑学クイズ】「登竜門」の意味・語源は?5月5日の「子供の日」との意外な関係も解説

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

「くらしをもっと楽しく!かしこく!」をコンセプトに、マニア発「今使えるトレンド情報」をお届け中!話題のショップからグルメ・家事・マネー・ファッション・エンタメまで、くらし全方位を網羅。

こちらもどうぞ

人気記事ランキング 24時間PV集計
雑学クイズ

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ