チャーハンの保存「冷めるまで置きっぱなし」はNG!管理栄養士が解説

  • 2026年10月07日公開

【待って!そのバナナ、まだ早いかも!?】黒い斑点は“何%”が食べ頃?歴15年の八百屋の回答に「知らなかった…!」

こんにちは。冷蔵庫に大したものが入っていないときはチャーハンを作る、管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。

余ったチャーハンを保存するときに「まだ熱いから」と、冷めるまでテーブルの上に置きっぱなしにしていませんか?

実は、それが原因で食中毒になってしまうことも……。

今回は常温で放置する危険性や、正しい粗熱の取り方をご紹介します。

100℃で30分加熱しても危険!?しぶとすぎる食中毒菌

「アツアツのまま冷蔵庫には入れられないし、ちゃんと冷ました方が安全じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、粗熱が取れるまでの時間が一番危険です!

というのも、ご飯に潜んでいる食中毒菌「セレウス菌」は28〜35℃くらいのぬるい温度が大好き。ゆっくり冷めていく過程で爆発的に増えてしまいます。

セレウス菌の怖いところは、増えても見た目やニオイがほとんど変わらないこと。

しかも、厳しい環境に置かれると「芽胞」といわれるバリアを作り、100℃で30分加熱しても生き残ることがあります。

どれだけ温め直しても太刀打ちできないので、食中毒を防ぐためには「菌を増やさない」ことがなによりも大事。

Xでは「常温で放置していたチャーハンで食中毒になった」という体験談がたくさんありました。

作ってから時間が経ったものを食べて嘔吐や下痢、腹痛などの症状が現れたときは、早めに医療機関を受診してくださいね。

危ない具材ってある?

セレウス菌による食中毒で特に注意したいのは、卵やえび、チャーシューなどの具材よりも、ご飯や麺類です。

そもそもセレウス菌食中毒は、お米や小麦などの穀類が原因になりやすいので、具材とはあまり関係がないんです。

ちなみに、チャーハンやピラフなどのご飯ものだけでなく、スパゲッティや焼きそばといった麺類も要注意。「ご飯や麺類などの穀類は食中毒が起きやすい」と覚えておきましょう!

ダブル使いで効率的!正しい粗熱の取り方

菌に増える隙を与えないためには、とにかく素早く温度を下げるのが鉄則。

熱がこもらないように浅い保存容器に小分けして、容器の下に保冷剤を置きましょう。

さらに上からハンディファンで風を送ると、上下から熱が抜けてあっという間に温度が下がりますよ。

このとき、ホコリや乾燥が気になるから……とフタやラップをするのはNG。冷めにくいうえに、閉じ込められた湯気が水滴になってチャーハンがビチャビチャになってしまいます。

どうしても気になるときは、キッチンペーパーをかぶせると良いですよ。

湯気が出なくなって、人肌程度になれば粗熱が取れた証拠!すぐにフタをして、冷蔵庫や冷凍庫に移しましょう。

保存は「冷凍」がおすすめ!

みなさんは、余ったチャーハンをどこに保存していますか?

なんとなく冷蔵庫に入れている人はかなりもったいない!冷蔵と冷凍では、安全性もおいしさもまったく違います。

ここからは、冷凍保存のメリットをみていきましょう。

菌の増殖がストップ!

冷蔵(10℃以下)だと、菌の活動が鈍くなるだけで、じわじわと増えてしまいます。

一方、冷凍(-15℃以下)では菌自体は生きているものの、増殖が停止するんです。そのため、冷凍の方がずっと長く保存できますよ。

保存期間の目安は以下の通りです。

  • 冷蔵…1~2日
  • 冷凍…1か月

出典:政府広報オンライン「食中毒予防の原則と6つのポイント」

出典:ニチレイフーズ「【チャーハンの人気レシピ】パラパラの仕上がりが絶品!」

ご飯のふんわり食感が持続

ご飯に含まれるデンプンでは、5℃前後の低温に置くと「老化」と呼ばれる現象が起こります。

老化が進むと水分がどんどん抜けて、パサパサ、モソモソとした食感に。温め直しても元のような食感には戻りにくいんです。

その点、冷凍保存なら老化を抑えられて、電子レンジで加熱すればふんわり食感が復活しますよ。

急いで冷まして即冷凍!

チャーハンを常温で置きっぱなしにするのは絶対NG!保冷剤とハンディファンのダブル使いですぐに冷まして、冷凍庫に入れましょう。

出典:農林水産省「セレウス菌」

出典:国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト「セレウス菌感染症」

この記事を書いた人
おいしいと健康を両立させたい管理栄養士ライター
安達春香

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!

管理栄養士

こちらもどうぞ

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ