「リンゴ3個買ってきて。スイカがあったら1個買ってきて」【雑学コラム】優秀なプログラマーは何を買って帰る?

  • 2026年09月21日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

ここでは、SNSでも定期的に話題になっているクイズをお届けします!

りんごのイラスト/タワシ

問題:「1時間10分」はどちらでしょうか?

次のうちのどちらか、当ててください!

① 1時間強
② 1時間弱

案外迷ってしまう人も多いのでは?

果たして正解は…

正解は、① 1時間強です!

「1時間ちょっとだから、1時間弱じゃないの!?」と思った方、残念ながら間違いです。

実は、この「強」「弱」の使い分けにはルールがあります。

強: 数量を表す語に付いて、実際はその数よりも少し多いことを表す。
弱: 数量を表す語に付いて、実際はその数よりも少し少ないことを表す。
出典:小学館「デジタル大辞泉」

つまり、「1時間10分」は1時間を少し超えているので「1時間強」が正解になります。

Xを中心に度々議論になるこの問題。毎回、「間違って覚えてた!」という人が続出しているようです。

問題:100台の機械で100個作るのに何分かかる?

工場で製品を作る機械があります。

5台の機械で5分間に5個作れるとしたら、果たして100台の機械で100個作るのに何分かかるでしょうか?

ひっかかってない!?

やってしまいがちなのがこちら。

単純に「5台で5個だから、100台なら100個。だから100分」と考えてしまうやり方。これは機械の台数と個数の比較に目を奪われて、肝心の「1台あたりの生産速度」を見落としています。

あるいは「5台→100台は20倍、5個→100個も20倍だから、5分×20倍=100分」と計算してしまうパターンも。これも間違いです!

正解は……

5分でした!

解き方

「わからなかった……」「正解の解き方を確認したい!」という方のために解説。

この問題のポイントは、「1台の機械が5分間に何個作れるか」を考えることです。

5台の機械で5分間に5個作れるということは、
1台あたりでは、5個 ÷ 5台 = 1台あたり5分間に1個
つまり、どの機械も5分間に1個ずつ作れるわけです。

では、100台の機械があったら5分間に何個作れるでしょうか?
100個÷100台=1回(5分)→5分で100個作れる。

したがって、100台の機械で100個作るのに必要な時間は 5分 です!

機械の台数が増えても、各機械の作業スピードは変わりません。台数が増えれば、同じ時間でより多くの製品が作れるということですね。

問題:夫の買い物袋に入っていたものは?

ある日、妻が夫に下記のようなお使いを頼みました。

「スーパーでリンゴを3個買ってきて。もしスイカがあったら、1個買ってきて」

さて、夫の買い物袋に入っていたものは、次のうちどれでしょう?

  1. リンゴ3個とスイカ1個
  2. リンゴ1個
  3. スイカ1個

※スーパーにはリンゴもスイカも豊富に陳列されています。

正解

正解は… 1~3 すべての可能性がある です!

「目的語」を補えないコンピューターの悲劇

この問題は、受け取り手の「思考回路」によって結果が激変します。

  • 1番(リンゴ3個とスイカ1個)になる場合

一般的な「常識」で判断したケースです。「(追加で)スイカを1個買ってきて」と文脈を補完して解釈しています。

  • 2番(リンゴ1個)になる場合

プログラマー的な「論理」で判断したケースです。「1個買ってきて」の対象が明示されていないため、直前の目的語である「リンゴ」を引き継ぎ、「スイカがあったから、(リンゴの注文数を上書きして)リンゴを1個買ってきたよ」という行動になります。

  • 3番(スイカ1個)になる場合

「もしスイカがあったら」以降の指示が、最初の「リンゴを3個買う」というタスクを完全に上書きしてしまったケースです。

お使いを頼んだ人の「思惑」が、実行する人の「アルゴリズム」によって書き換わってしまう。言葉の境界線の恐ろしさですね。

豆知識:世界中で愛される「プログラマー・ジョーク」

この「お買い物ジョーク」は世界中のエンジニアの間で愛されており、英語圏では「牛乳と卵」のバージョンが最も有名です。

妻:「牛乳を1パック買ってきて。卵があったら6つお願い」

夫:(牛乳を6パック買ってくる)

妻:「なんで牛乳を6パックも買ってきたの!?」

夫:「だって、卵があったから」

私たちが普段、いかに「空気を読む(文脈を推測する)」という高度な情報処理を無意識に行っているかがよくわかる、面白い境界線ですね。

おまけ:じゃあ、どう頼めばよかったの?

バグ(誤作動)を防ぐためには、指示を出す側が省略をせず、「目的語(対象物)」を明確にする必要があります。

正しい指示の出し方

「リンゴを3個買ってきて。もしスイカがあったら、スイカも1個買ってきて」

マニアック豆知識:日本語の「も」という魔法

「スイカも」という日本語。
この「も」という一文字は、日本語において「前の条件を生かしたまま、新しい条件を追加する」という非常に強力なプログラムコード(添加の助詞)の役割を果たしています。
助詞一つで致命的なバグが防げるなんて、日本語って面白い境界線を持っていますよね。

ここまで言えば、人間の夫も、もしかしたらAIも、完璧な買い物をしてくれるはずです(たぶん!?)。

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この記事を書いた人
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