月の名前一覧|新月から晦までの月齢別の読み方と名前の由来を解説
- 2026年09月16日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
三日月や満月ならすぐわかるけれど、「立待月」「寝待月」と書かれると読み方も意味もあやふや……という方は多いはずです。月の呼び名は新月から次の新月までのあいだに16種類ほどあり、ひとつずつ順番に並んでいます。
本記事では、月齢の順どおりにすべての名前をふりがな付きで一覧にし、それぞれの由来と見られる時間帯を詳しくまとめました。
呼び名の意味や由来を正しく知っておくことで、今夜ベランダから見えている月がどれなのかが分かり、子どもに聞かれたときにも自信を持って教えてあげられるようになります。
月の名前は新月から晦までで16種類|まずは一覧表で全体像をつかむ
月の呼び名は、ばらばらに覚える必要はありません。新月から満月へ、満月から次の新月へという流れの中に並んでいるので、順番ごと眺めるのが早道です。まずは一覧表で全体を見てから、気になった名前を本文で確認してください。
月齢順の月の名前一覧表(読み方・見える時間帯つき)
「月齢(げつれい)」は、新月の瞬間から何日たったかを表す数字です。表の月齢は目安で、実際には半日ほど前後します。見えるころの時刻も季節や地域でずれるので、だいたいの感覚としてご覧ください。
| 月齢の目安 | 名前(読み方) | 旧暦の日 | 見えるころ |
|---|---|---|---|
| 0 | 新月(しんげつ)/朔(さく) | 1日 | 太陽と同じ方向にあり、見えない |
| 1 | 二日月(ふつかづき) | 2日 | 日没直後の西の低い空にごく短時間 |
| 2 | 三日月(みかづき) | 3日 | 日没後の西の空、1〜2時間で沈む |
| 約6〜7 | 上弦の月(じょうげんのつき) | 7〜8日ごろ | 昼ごろ昇り、日没時に南の空、真夜中に沈む |
| 約9 | 十日夜の月(とおかんやのつき) | 10日 | 午後に昇り、夜のはじめに南東の空 |
| 約12 | 十三夜月(じゅうさんやづき) | 13日 | 夕方に昇り、夜半に南の空 |
| 約13 | 小望月(こもちづき) | 14日 | 日没前後に東から昇る |
| 約14〜15 | 十五夜/望月(もちづき)=満月 | 15日 | 日没ごろ昇り、一晩中見える |
| 約15〜16 | 十六夜(いざよい) | 16日 | 日没から少し遅れて昇る |
| 約16 | 立待月(たちまちづき) | 17日 | 日が暮れて立って待つうちに昇る |
| 約17 | 居待月(いまちづき) | 18日 | 座って待つころ、19時台に昇る |
| 約18 | 寝待月(ねまちづき)/臥待月(ふしまちづき) | 19日 | 横になって待つころ、20時台に昇る |
| 約19 | 更待月(ふけまちづき) | 20日 | 夜が更けた22時ごろに昇る |
| 約21〜22 | 下弦の月(かげんのつき) | 22〜23日ごろ | 真夜中に昇り、明け方に南、昼ごろ沈む |
| 約25〜26 | 有明月(ありあけづき) | 26日ごろ | 夜明けの空に細く残る |
| 約28〜29 | 三十日月(みそかづき)/晦(つごもり) | 29〜30日 | ほぼ見えない |
一覧の見方|月齢は毎日約1つずつ進む
月齢は毎日1ずつ増え、約29.5日で新月に戻ります。ここで一つだけ気をつけたいのが、旧暦の日付と月齢の数字がぴったり一致しないことです。旧暦では新月の瞬間を含む日を「1日」と数えるため、旧暦15日の月齢はだいたい14前後になります。「十五夜なのに月齢14?」と混乱しやすいのはこのためで、数え方の起点が違うだけと考えれば十分です。
新月から満月まで|月が満ちていく間の名前と由来
新月から満月までの約15日間は、月が日ごとに太っていく時期です。夕方の空で右側から明るくなっていくので、保育園や学校の帰り道でも観察しやすい期間です。
新月(しんげつ/朔)・二日月(ふつかづき)・三日月(みかづき)
新月は、月が太陽とほぼ同じ方向にあり、光っている面が地球に向かない日です。別名の「朔」には、めぐって元に戻るという意味があります。毎月1日を「ついたち」と読むのも、月が新しく立ち上がる「月立ち(つきたち)」が変化したものといわれます。カレンダーの1日と月の始まりはつながっているわけです。
翌日の二日月は日没直後の西の空にごく細く現れ、空が明るいうちに沈むため、見つけられたら幸運です。三日月になると輪郭がはっきりし、日没後1〜2時間ほど西の空に浮かびます。「三日月=夕方の西の空」と覚えておくと、夕食の支度をしながら窓の外で確認できます。
上弦の月(じょうげんのつき)・十日夜の月(とおかんやのつき)
上弦の月は、ちょうど半分が光って見える状態です。由来には諸説ありますが、よく知られているのは、西の空に沈むとき弓の弦にあたるまっすぐな側が上を向くから、というもの。半月を弓に見立て、弦が上なら上弦、下なら下弦と考えると、下弦とセットで覚えられます。上弦は昼ごろ東から昇るので、日没直後に南の空に半月があれば、それが上弦です。
十日夜の月は旧暦10日の月で、半月よりふっくらした形です。日が暮れたころには東寄りの空に出ているので、夜の散歩でも探しやすい月です。なお「十日夜」は旧暦10月10日に収穫を祝う行事の名前でもあり、こちらは月齢とは別物。混同しやすいので、後ほど整理します。
十三夜月(じゅうさんやづき)・小望月(こもちづき)・十五夜/望月(もちづき)
十三夜月は、満月まであと二日という少し欠けた月です。日本には昔から、完全な丸ではないこの月を美しいとする感覚がありました。続く小望月は、満月=望月の一歩手前という意味で「小さな望月」。お月見の準備を始める合図として使える月です。
そして十五夜、別名の望月が満月です。満月は日没ごろに東から昇り、真夜中に南の高いところを通って明け方に西へ沈みます。つまり一晩中どこかに見えている唯一の月で、夜中に子どもが起きてしまったときでも、窓を開ければたいてい見つかります。
なお、暦のうえでの十五夜(旧暦15日)と、天文学的な満月の瞬間は必ずしも同じ日になりません。国立天文台によると、2026年は中秋の名月が9月25日、満月は9月27日と、2日ずれます。ずれる理由はのちほど説明します。
満月から新月まで|月が欠けていく間の名前と由来
満月を過ぎると、月は少しずつ欠けながら、昇ってくる時刻がどんどん遅くなります。この時期の名前は、待つ人の姿がそのまま呼び名になっているのが面白いところです。難しい漢字が並びますが、理屈は一つしかありません。
十六夜(いざよい)はなぜ「ためらう月」と呼ばれる?
十六夜は「じゅうろくや」ではなく「いざよい」と読みます。もとになったのは「いざよう」という古い言葉で、進もうとしてためらう、ぐずぐずすることを指します。満月は日没とほぼ同時に昇りますが、翌日の月は少し遅れて顔を出します。昨日と同じ時間に見上げても、まだ昇っていない。その様子を「ためらっているようだ」と表したのが十六夜です。
読み方で迷ったら「いざよう=ためらう」とセットにすると忘れません。人の気持ちを月に重ねた名前だとわかれば、難読漢字という印象もやわらぐはずです。
立待月→居待月→寝待月→更待月|名前が変わる一つの理由
ここが月の名前でいちばん覚えにくいところですが、理由はたった一つです。月の出は平均して毎日およそ50分ずつ遅くなります。だから、月が昇るのを待つ人の姿勢が日ごとに変わっていくのです。
- 立待月(たちまちづき):まだ立って待っていられるくらいの遅れ。旧暦17日ごろ
- 居待月(いまちづき):立ちくたびれて座って待つ。「居る」は座るの意味。旧暦18日ごろ
- 寝待月(ねまちづき):座っているのもつらく、横になって待つ。臥待月とも書く。旧暦19日ごろ
- 更待月(ふけまちづき):夜が更けるまで待つ。22時ごろにようやく昇る。旧暦20日ごろ
立つ、座る、寝る、夜更かしする。この順番は、待ち時間が延びていく順そのものです。子どもにも「月が出てくるのが毎日30分から1時間くらいずつ遅くなるから、待っている人がだんだん疲れちゃうんだよ」と伝えれば、四つまとめて頭に入ります。
下弦の月(かげんのつき)・有明月(ありあけづき)・三十日月/晦(みそかづき/つごもり)
下弦の月は、上弦とは逆側が光る半月です。真夜中ごろに昇り、明け方に南へ来て昼ごろ沈むので、夕方や宵の口に探しても見つかりません。朝、洗濯物を干しているときに空に白い半月があれば、それが下弦です。
有明月は、夜が明けても空に残っている月のこと。「有明」は月があるまま夜が明けるという意味で、旧暦26日ごろの細い月を指すことが多く、明け方の東の低い空に爪のような形で浮かびます。
そして最後が三十日月、または晦です。「つごもり」は月が隠れる「月隠り(つきごもり)」が変化した言葉といわれます。一年の最後の日を大晦日と呼ぶのも、この「みそか=月の終わりの日」から来ています。年末の言葉が月の呼び名とつながっていると知ると、一覧の最後がぐっと身近になります。
十五夜・十三夜の行事と月齢の呼び名、何が違う?
混乱しやすいのが、「十五夜」「十三夜」という言葉が二つの意味で使われている点です。一つは毎月めぐってくる月齢の呼び名、もう一つは秋の特定の日を指す行事名です。
行事名と月齢の呼び名を混同しやすい理由
月齢の呼び名としての十五夜・十三夜は毎月あります。旧暦15日の月はどの月でも十五夜、13日の月はどの月でも十三夜月です。一方、団子やすすきを供える行事の「十五夜」は旧暦8月15日の一晩だけを指し、中秋の名月とも呼ばれます。行事としての「十三夜」も旧暦9月13日の一晩で、後の月(のちのつき)という別名があります。同じ言葉が毎月のことと年に一度のことの両方に使われるため、ややこしく感じられるわけです。
迷ったときは、カレンダーの日付とセットで語られていれば行事の話、月の形の説明で出てくれば月齢の呼び名の話、と考えれば整理できます。先ほどの十日夜も同じで、旧暦10日の月そのものを指す場合と、旧暦10月10日の収穫祝いの行事を指す場合があります。お供えの中身やしきたりは、お月見そのものをテーマにした記事で扱う内容です。
和風月名(葉月・長月など)と月の呼び名は別物
「月の名前」で検索すると、葉月や長月といった言葉も出てきます。これらは和風月名(わふうげつめい)といって、月の形ではなく1月から12月までの各月につけられた昔の呼び名です。三日月や望月とは別のグループなので、分けて覚えてください。
- 1月:睦月(むつき)/2月:如月(きさらぎ)/3月:弥生(やよい)
- 4月:卯月(うづき)/5月:皐月(さつき)/6月:水無月(みなづき)
- 7月:文月(ふみづき)/8月:葉月(はづき)/9月:長月(ながつき)
- 10月:神無月(かんなづき)/11月:霜月(しもつき)/12月:師走(しわす)
注意したいのは、和風月名がもともと旧暦の月に付けられた名前だという点です。旧暦の8月は今の暦では9月ごろにあたり、中秋の名月が9月や10月になるのもここに理由があります。「葉月=8月」と機械的に当てはめると季節感がずれる、と押さえておけば十分です。
覚えておくと会話で使える月の豆知識
名前を知ったら、実際の空や会話と結びつけると記憶に残ります。今年のお月見の日程と、昔から使われてきた月の言い回しを紹介します。
2026年の中秋の名月・満月はいつ?
国立天文台によると、2026年の中秋の名月は9月25日、満月の瞬間は9月27日1時49分です。2日もずれるのは珍しく、前回は2017年、次は2043年とされています。ずれるのは、旧暦が新月を含む日を1日と数えて15日目を十五夜とするのに対し、天文学上の満月は月が地球から見て太陽の正反対に来た瞬間を指すからです。2026年は9月11日が新月=旧暦8月1日で、15日目が9月25日にあたります。
お月見をするなら、当日の月がわずかに欠けていても気にする必要はありません。十三夜(後の月)は10月23日なので、9月に逃してもチャンスはもう一度あります。すすきは河川敷で調達したり100円ショップの造花で代用したりする家庭も多く、団子は白玉粉があれば子どもと一緒に丸められます。
俳句や和歌に出てくる風流な月の言葉
月の呼び名は、俳句や和歌でも数多く使われてきました。松尾芭蕉の「名月や池をめぐりて夜もすがら」は、満月の夜に池のまわりを歩き続けたという句。一晩中見えるという満月の性質が「夜もすがら」に表れています。
ほかにも、雨で見えない月を「雨月(うげつ)」、雲に隠れた月を「無月(むげつ)」と呼びます。見えないことにまで名前を付けているのが日本語らしいところ。お月見が曇りだった年に「今年は無月だったね」と言えると、残念な気持ちも少し救われます。
よくある質問
この記事に関してよく寄せられる質問をまとめました。
月の名前は全部で何種類ありますか?
新月から次の新月までの一巡りでよく使われるのは、この記事で紹介した16種類です。ただし寝待月を臥待月と書くような別名や、地域の風習から生まれた呼び名もあるため、数え方によって増減します。まずは16種類を押さえておけば、日常の会話や子どもへの説明には十分です。
十六夜、立待月、寝待月の読み方を教えてください
十六夜は「いざよい」、立待月は「たちまちづき」、居待月は「いまちづき」、寝待月は「ねまちづき」、更待月は「ふけまちづき」と読みます。十六夜だけが例外的で、あとの四つは「〇〇待ち+月」という共通の形。月の出が毎日約50分ずつ遅くなり、待つ姿勢が立つ・座る・寝る・夜更かしと変わる順番だと覚えると、読み方も意味も一度に頭に入ります。
今夜の月がどの名前か、簡単に調べる方法はありますか?
手軽なのは、月が見える時刻と形を照らし合わせる方法です。夕方の西の空に細い月なら三日月前後、日没時に南で半月なら上弦、日が暮れてすぐ東から丸い月が昇れば満月。真夜中や明け方にしか見えないなら、下弦から有明月にかけての時期です。正確な月齢は、国立天文台が公開している暦のページや天気アプリの月齢表示でも確認できます。
上弦の月と下弦の月は、どちらが右側に光って見えますか?
日本から見た場合、上弦の月は向かって右側、下弦の月は左側が光ります。迷ったら時間帯で判断するのが確実で、夕方から宵に見える半月は上弦、真夜中から明け方の半月は下弦です。寝る前に見た半月なら、ほぼ上弦だと考えて差し支えありません。
まとめ|今夜の月がどの名前に当たるか確かめてみよう
月の呼び名は、新月から晦までの流れの中に順番に並んでいます。丸暗記しようとすると難しく感じますが、満ちていく前半は形で、欠けていく後半は月の出を待つ姿勢で名前が付いている。この2つの原則を押さえれば十分です。
- 月齢0の新月から数えて、旧暦15日ごろの望月(満月)が折り返し地点
- 十六夜以降の名前は、月の出が毎日約50分ずつ遅れることから生まれた
- 十五夜・十三夜・十日夜は、月齢の呼び名と秋の行事名の二通りの使われ方がある
- 葉月や長月などの和風月名は、月の形とは関係のない別グループ
- 2026年の中秋の名月は9月25日、満月は9月27日、十三夜は10月23日
今夜、窓を開けて空を見上げてみてください。時刻と形を一覧表に当てはめれば、今日の月の名前がわかります。「今日は居待月だから、そろそろ昇ってくるよ」と家族に言えるようになると、いつもの夜の空が少し違って見えるはずです。
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