「集合住宅」「11階以上」「築浅」に住むべし!?住居内の「虫トラブル」実態調査!

  • 2021年03月22日更新

夏になると多いのが住居内の「虫トラブル」。防虫グッズや虫退治グッズなども多く出ていますが、できれば家庭内害虫に怯えなくて済む、平和な生活を送りたいものです。こまめな掃除、防虫剤、網戸などの「予防」は当然必要でしょうが、住む家の形態や周辺環境などによって、虫との遭遇頻度は変わってくるのでしょうか。
今回、株式会社オウチーノは、首都圏に住む20歳~69歳の男女に「『虫トラブル』に関するアンケート調査」を行いました。結果、集合住宅の11階以上は「ゴキブリ」と「蜘蛛」の遭遇頻度が激減することが分かりました。

遭遇回数はマンションより一戸建てが高い!

遭遇回数はマンションより一戸建てが高い!まず、住居形態別に、ここ1年間の「ゴキブリ」「蚊」「蜘蛛」の平均遭遇回数を見てみます。
「ゴキブリ」の平均遭遇回数は、一戸建てが平均4.89回であるのに対し、集合住宅は3.08回、「蚊」は一戸建てが13.58回、集合住宅が11.53回、「蜘蛛」は一戸建てが7.96回で、集合住宅が6.33回でした。
一戸建てとマンションを比較すると、若干ではあるが、一戸建ての方が遭遇回数が多いことが分かりました。

「ゴキブリ」「蜘蛛」の遭遇回数、「11階以上」で激減!

「ゴキブリ」「蜘蛛」の遭遇回数、「11階以上」で激減!次に、集合住宅の階数別に、ここ1年間の「ゴキブリ」「蚊」「蜘蛛」の平均遭遇回数を集計しました。
「ゴキブリ」の平均遭遇回数は、1~2階が3.39回、3~5階が3.61回、6~10階が1.28回、そして11階以上が0.07回でした。
次に「蚊」は、1~2階が7.46回、3~5階が15.21回、6~10階が8.06回、11階以上が5.54回。
「蜘蛛」は、1~2階が4.59回、3~5階が8.43回、6~10階が4.06回、11階以上が0.21回でした。
「ゴキブリ」に関しては、5階まではさほど差がないが、6階以上になると遭遇回数が大きく下がり、11階以上だと皆無に近い調査結果が出ました。
「蜘蛛」に関しては10階まではさほど遭遇回数は下がりませんが、他と同様に11階以上になると大きく回数が減ります。
虫の種類によって差はあるが、総じて11階以上の高層階に住むことで、ほとんどの「虫トラブル」は回避できそうです。

築年数と「ゴキブリ」「蚊」の遭遇回数に綺麗な相関関係。

築年数と「ゴキブリ」「蚊」の遭遇回数に綺麗な相関関係。次に、住居の築年数別に、遭遇回数を見ていきます。こちらは、「ゴキブリ」と「蚊」で綺麗な相関関係が見て取れる結果となりました。
「ゴキブリ」の平均遭遇回数は築1~5年の物件だと1.43回、5~10年で1.87回、11~20年で3.23回、21年以上だと4.98回となりました。
「蚊」は築1~5年で7.36回、5~10年で9.47回、11~20年で12.96回、21年以上で13.91回。
「蜘蛛」は1~5年で4.25回、6~10年で6.45回、11~20年で5.46回、21年以上が8.48回でした。

「植木がゴキブリの住処に」「5センチ超の蜘蛛が発生」…身の毛もよだつエピソード

では具体的に、どのような虫トラブルがあったのでしょうか。
「ベランダの植木がゴキブリの住処になっていた」(60歳/築12年/集合住宅2階)
「5センチ以上の蜘蛛が家に出た」(22歳/築40年/一戸建て)
「蛾が観葉植物の鉢に卵を産み付け、それが春に大量に孵って、大騒ぎになった」(61歳/築20年/一戸建て)
「猫がセミをくわえてきた。生きていた」(63歳/築14年/集合住宅7階)
「お風呂場になめくじがいた」(34歳/築30年/一戸建て)
「娘が2~3才の頃、『ママ、ありさん』と指差した先を見たら、庭から蟻が1列になって部屋に入ってきていた」(51歳/築19年/一戸建て)
 住居の形態や階数、築年数以外にも、植物栽培やペット飼育、清潔度などによって、「虫トラブル」発生頻度は左右されるようだ。

最後に、AllAbout害虫・害獣駆除ガイド・藤原千秋さんに、住宅における虫トラブルについて、話を伺いました。
「例えばゴキブリは、羽はありますが基本的には這って窓や玄関から入ってくることが多いので、外との接点が多い一戸建ての方が侵入されやすい傾向にあります。また、一戸建ては、マンションよりもゴミの管理が緩くなりがちであったり、庭の植栽や植木鉢などがあるため、ゴキブリの巣食う環境ができやすいのも要因と言えます。蚊などは比較的、高層階では出にくくなります。しかし、基本的に水際で多く発生するため、例えばベランダに古タイヤや植木鉢の受け皿を置いている場合などは繁殖しやすくなります。そういった居住環境にも左右されるため、一概に、階数が高い方が必ず遭遇回数が少ないとは言いきれません。蜘蛛は害虫を食べてくれるものも多く、昔から「益虫」と言われてきました。それゆえ、基本的に他の虫が多くいるところに発生するようです。夏は、特に虫を発生させないために生ゴミの処理などに気を遣う方も多いかと思いますが、夏に消費が多くなるビールの空き缶にも、実はゴキブリが出やすいんです。缶の底に残ったビールが好物のようです。なので、生ゴミだけでなく、空き缶、空き瓶の始末もこまめに行うことをオススメします。」
特に虫が苦手だという人は、日頃からこまめに虫対策を行うとともに、家探しの参考にしてみてはいかがでしょう。

※調査概要
有効回答 20~69歳の男女 563名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2013年5月25日(火)~6月26日(水)

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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