75.7%が「期待している」!「オリンピック効果」期待度調査

  • 2021年03月22日更新

2020年、東京オリンピックの開催が決定した。1964年、高度経済成長の真っ只中に開催された一度目の東京オリンピックは、日本に大きな経済効果をもたらし、国民の生活が豊かになるきっかけともなりました。東京都などの試算では、2020年東京オリンピックがもたらす経済効果は3兆円とのことだが、人々はこの数字にどれほどの期待を寄せているのでしょうか。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、首都圏在住の20歳~69歳男女664名に「東京オリンピックがもたらす経済効果に関する調査」を行いました。結果、75.8%は、東京オリンピック開催決定による景気回復に「期待している」と回答しました。また、期待するオリンピック効果は「首都圏のインフラ整備」、懸念点は「治安の悪化」が最も多く挙がりました。そして最後には、7年後どうなっていたいかを聞きました。

75.7%が、東京オリンピック開催決定による景気回復に「期待している」。

75.7%が、東京オリンピック開催決定による景気回復に「期待している」。最初に、東京オリンピック開催決定による景気回復への期待度を聞きました。その結果、39.9%が「とても期待している」、35.8%が「少し期待している」と回答し、合計すると75.7%が景気回復に期待していることが分かりました。
理由を聞いてみると、「インフラ整備・公共事業・建設事業が増えるから」(17.9%)、「経済が活性化するから」(17.5%)、「旅行者が増えるから」(7.6%)という回答が多く挙がりました。
また、少数意見だが、「日本人のマインドが前向きになるから」(5.6%)、「国・街が活気づくから」(5.0%)という声も寄せられ、数字では表せられない部分にも影響していることが分かりました。

最も期待しているオリンピック効果は「首都圏のインフラ整備」。最も大きな懸念点は「治安の悪化」。

最も期待しているオリンピック効果は「首都圏のインフラ整備」最も大きな懸念点は「治安の悪化」。

次に、東京オリンピック開催決定によって生まれる効果で、最も期待している分野を聞きました。結果、第1位は「首都圏のインフラ整備」で26.4%、第2位が「仕事・雇用・給与面の改善」で24.1%と、1位と2位がほとんど変わらない割合でした。第3位以下は、「旅行者の増加」(14.3%)、「株価の上昇」(10.5%)、「これまでになかった商品・サービスの創出」(6.2%)、「不動産・住宅市場の活性化」(2.7%)となりました。
一方、東京オリンピックによる最も大きな懸念点を聞くと、第1位は「治安の悪化」(15.7%)、第2位「交通機関の混雑・混乱」(11.6%)、第3位「復興の遅れ」(7.4%)、第4位「財政への負担」(3.3%)、第5位「首都圏への一極集中」(2.9%)でした。
特徴的だったのは、期待しているオリンピック効果の第3位に「旅行者の増加」が挙がった一方で、懸念点の第1位が「治安の悪化」となった点です。特に海外からの入国者に対する不安が大きいよう。オリンピック招致の最終プレゼンテーションで日本の強みの一つに治安の良さが挙げられていましたが、開催期間中の治安維持は大きな課題となるでしょう。

7年後、どうなっていたいですか?

東京オリンピックの開催は今から7年後。決して短くはない年月だが、国民は7年後の自分をどう想像しているのでしょう。そこで最後に、「あなたは7年後、どうなっていたいですか?」という質問をしました。一部の意見を紹介します。
・理想の職につき、趣味も充実した生活をしていたい。(23歳/男性)
・一戸建てを建てて、都心に近いところで過ごしたい。子供が産まれていると良いと思う。(24歳/男性)
・ライフプランどおりになれば結婚して山口県に行き、子供を育てている。家族で東京に見にきたい。(26歳/女性)
・結婚して子供と一緒にオリンピックを見に行きたい。(26歳/男性)
・住宅も購入し、安定した生活の基盤を築いていたい。(32歳/男性)
・子供を作り、安定した暮らしをしていたい。今くらいの状態が維持できれば、それで良い。(34歳/女性)
・景気が良くなり、収入が増えていたい。(34歳/男性)
・家を建てていたい。子供たちと一緒にオリンピック会場に足を運んで観戦したい。(35歳/女性)
・子供をあと二人くらい授かり、家族5人で仲良く元気に暮らしていければいい。(37歳/女性)
・日本の素晴らしさを積極的にアピールする行動ができたらいい。(41歳/男性)
・子供にオリンピック競技をたくさん見せてあげたい。勤務先の事業分野の拡大を成功させたい。(42歳/男性)
・キャリアアップしてもっと収入を増やしていたい。(43歳/男性)
・家族が全員健康で暮らしていることが一番。出来れば家族でオリンピック観戦に行きたい。(45歳/女性)
・2棟めの不動産物件を購入し、数年後のプチリタイア目指して、準備をおこたらないでいたい。(45歳/女性)
・景気回復により今より良い経済生活を送っていたい。(45歳/男性)
・子供が一人前の社会人になって幸せに暮らしていてほしい。(47歳/男性)
・何かオリンピックに関わる事をしたい。(47歳/男性)
・子どもが独立し、妻と一緒にオリンピックが楽しめる状態になっていてほしい。(48歳/男性)
・娘たちに孫が生まれて、孫たちと一緒にオリンピックを見に行きたい。英語を勉強しなおしてボランティア活動をすることも少し考えている。江東区在住のためインフラが整い、近くの街が生まれ変わるのを楽しみにしている。土地も値上がりするかもしれないので、少し相続が大変になりそう。(52歳/女性)
・定年後の年金生活。ゆったりとすごし、何らかの形で人の役にたてればと思っている。(57歳/男性)
・11歳で東京オリンピックを観たが、7年後も見に行こうと楽しみにしている。(60歳/女性)
・孫と一緒にTV観戦したい。(62歳/男性)
・7年後も家内ともども健康でありたい。前回のオリンピックは中学3年生の時で、授業で見に行った記憶があり、一生に2度のオリンピックを経験できることへの感謝の気持ちでいっぱい。ぜひ、孫と一緒に見に行きたい。(63歳/男性)

2020年東京オリンピックに向けて、東京の経済や街並みとともに、国民の生活がどう変わっていくのか、今から楽しみです。

※調査概要
有効回答 首都圏在住の20歳~69歳男女664名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2013年9月9日(月)~9月10日(火)

この記事を書いた人
オウチーノ総研 清水

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