【鉛筆のHB】何の略?芯の硬さ・濃さの記号の意味と三菱鉛筆の意外な事実
- 2026年03月05日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
勉強や仕事で当たり前に使っている「鉛筆」。
芯に刻まれた「HB」や「2B」という記号が何の略か、正しく答えられますか?
この記事では、芯の硬さと濃さの基準から、謎の記号「F」の正体まで詳しく解説します。さらに「三菱鉛筆は三菱グループではない」といった、学校や職場で思わず誰かに話したくなる驚きの豆知識も満載!身近な文房具に隠された意外な歴史と仕組みを紐解きます。
りんごのイラスト/タワシ
問題
文房具でおなじみの「鉛筆」。
その芯の硬さや濃さを表す「HB」という記号は、ある2つの単語の頭文字をとったものです。
では、「HB」は何の略でしょう?

- Hard(ハード) & Bright(ブライト)
- Hard(ハード) & Black(ブラック)
- Hard(ハード) & Boiled(ボイルド)
正解

正解は… 2. Hard(ハード) & Black(ブラック) です!
「硬さ」と「黒さ」のバランス
鉛筆の芯は、主にグラファイト(黒鉛)と粘土を混ぜて作られています。

H(Hard): 粘土が多く、芯が硬い。書くと色が薄い。
B(Black): 黒鉛が多く、芯が柔らかい。書くと色が黒い(濃い)。
「HB」は、そのちょうど中間(HardとBlackの境界線)に位置する、最もバランスの取れた濃さのことなんです。
実は「F」というナゾの記号も……?
HとHBの間に、「F」という記号の鉛筆があるのをご存知ですか?
これは Firm(ファーム:しっかりした、引き締まった) の略。読み方はそのまま「エフ」です。
HBより少し硬く、Hよりは濃いという、絶妙なラインを攻めた鉛筆です。
豆知識:昔と今で「HBの基準」が変わっている!?
「最近のHBって、昔より濃くない?」と感じたことはありませんか? 実はそれ、気のせいではないかもしれません。
筆圧の変化
現代の子どもたちは、昔に比べて筆圧が弱くなっているといわれています。
主流の変化
かつて小学校では「HB」が指定されていましたが、現在は筆圧が弱くてもスラスラ書ける「2B」や「B」を指定する学校が増えています。
豆知識:2Bは何の略?
鉛筆の芯は「H(Hard:硬い)」と「B(Black:濃い)」の組み合わせで決まりますが、HBを基準にして、数字が大きくなるほどその特徴が強くなります。
B(Black): 濃い
2B: Bよりも、さらに濃くて柔らかい(Blackの2倍、というイメージ)
3B / 4B...: 数字が増えるほど、どんどん真っ黒で、芯も柔らかくなります。
逆に「H」の方は、数字が増えるほど(2H、3H...)芯がガチガチに硬くなり、書いた色は薄くなっていきます。
豆知識:なぜ「鉛筆箱」ではなく「筆箱」なの?
それは、日本人が古くから使っていた「筆(ふで)」を収める道具の名前を、そのまま鉛筆入れに引き継いだからです。
道具の中身が「毛の筆」から「木の鉛筆」に変わっても、日本人は呼び方を変えませんでした。言葉の中に、日本の書道文化の名残(ライン)が今も生き続けているんですね。
世界初の筆箱(ペンケース)はドイツ説
世界初の筆箱(ペンケース)は、1880年頃にドイツで誕生したといわれています。
当時、鉛筆の製造で世界をリードしていたのはドイツのファーバーカステル社などのメーカーでした。鉛筆が普及するにつれ、「芯が折れないように持ち運びたい」というニーズが生まれ、木製の細長い箱が作られたのが始まりです。
豆知識:三菱鉛筆は『三菱グループ』ではない
三菱鉛筆のロゴマーク(スリーダイヤ)を見ると、誰もが「三菱重工」や「三菱UFJ銀行」と同じ三菱グループの一員だと思ってしまいますよね。
しかし、驚くべきことに、三菱鉛筆は三菱グループとは資本関係も歴史的つながりも一切ない、完全に別の会社なんです。
なぜ名前とロゴが同じなのに許されているの?
通常、これほど有名なロゴが重複することは法律で禁じられます。しかし、両者が共存できているのには理由があります。
分野が違った: 鉛筆を登録した当時、三菱財閥は鉛筆事業を行っていませんでした。
戦後の特例: 戦後、GHQによって財閥解体が行われた際、財閥系企業は「三菱」の名前やロゴの使用を一時禁止されました。しかし、無関係である三菱鉛筆はそのまま使い続けることができたのです。
ちなみに、三菱鉛筆の最大のライバルといえば「MONO消しゴム」でおなじみのトンボ鉛筆。この2社が、かつて日本の鉛筆シェアを激しく争っていました。
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