七草の種類は全部で何種類?春・秋の七草一覧と覚え方を徹底紹介!

  • 2026年01月02日公開

七草粥はいつ食べるのが正解?知っておきたい日付と意味を解説

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

日本には古くから「七草」という伝統があり、春と秋でそれぞれ異なる七草が存在します。しかし、春の七草と秋の七草の違いや、それぞれどんな種類があるのか、正確に答えられる方は意外と少ないのではないでしょうか。

この記事では、七草の種類は全部で何種類あるのか、春と秋それぞれの七草の一覧、そして簡単に覚えられる覚え方まで徹底的に解説します。七草粥を作る際の参考にしたり、日本の伝統文化を学ぶきっかけにしてください。

七草の種類や特徴を知ることで、季節の移り変わりをより深く感じることができるでしょう。それでは、七草の種類について詳しく見ていきましょう。

七草の種類は全部で何種類あるの?春と秋の違いとは

七草の種類は春と秋を合わせると全部で14種類あり、それぞれ目的や時期が異なります。春の七草は食用、秋の七草は観賞用として親しまれています。

七草の種類は全部で14種類(春7種類・秋7種類)

七草の種類は全部で14種類存在し、春の七草が7種類、秋の七草が7種類に分かれています。多くの方が「七草」と聞いてイメージするのは、1月7日に食べる七草粥に使われる春の七草ですが、実は秋にも七草があることはあまり知られていません。

春の七草は「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の7種類で構成されています。一方、秋の七草は「はぎ、すすき、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、ききょう」の7種類です。

これらを合わせると全部で14種類の植物が「七草」として日本の伝統文化の中で大切にされてきました。春と秋でまったく異なる植物が選ばれているのは、それぞれの季節に適した植物であり、目的も異なるためです。

七草の種類を知ることで、日本の四季の美しさや先人の知恵を感じることができるでしょう。

春の七草は食べる七草、秋の七草は観賞する七草

春の七草と秋の七草の最も大きな違いは、春の七草は食用、秋の七草は観賞用という点です。春の七草は七草粥にして食べることで、冬の間に疲れた胃腸を休め、新年の健康を願う意味が込められています。

一方、秋の七草は美しい花を愛でることを目的としており、食べることはありません。万葉集にも詠まれているように、秋の七草は古くから日本人に親しまれてきた秋の風物詩です。山上憶良が詠んだ歌に「秋の野に 咲きたる花を 指折りて かき数ふれば 七種の花」とあり、秋の美しい花々を数え上げています。

春の七草が実用的な健康面での効果を重視しているのに対し、秋の七草は季節の移り変わりを楽しむ文化的な側面が強いのが特徴です。このように、同じ「七草」という名前でも、春と秋ではその役割がまったく異なります。

日本の伝統文化には、食と美の両面から季節を楽しむ知恵が詰まっているのです。

春の七草は1月7日、秋の七草は9月頃が時期

春の七草を食べる時期は1月7日の「人日の節句」と決まっています。この日に七草粥を食べることで、一年の無病息災を願う風習が江戸時代から続いています。お正月のごちそうで疲れた胃腸を休めるという意味もあり、理にかなった習慣です。

一方、秋の七草は特定の日に何かをするわけではなく、9月から10月頃の秋の季節に咲く花を楽しむものです。お月見の時期にすすきを飾ったり、秋の野山で咲く花々を観賞したりして、秋の訪れを感じます。

春の七草がピンポイントで1月7日という明確な日付があるのに対し、秋の七草は季節全体を通して楽しむという違いがあります。スーパーマーケットやイオンなどでは、1月5日頃から七草セットが販売され始めるため、春の七草の方が現代の生活にも身近な存在と言えるでしょう。

時期の違いを知ることで、それぞれの七草をより適切なタイミングで楽しむことができます。

春の七草の種類一覧!7種類の名前と特徴を写真付きで紹介

春の七草は「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の7種類です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

せり:水辺に生える香りの良い野菜

せり(芹)は、水辺や湿地に自生する香りの良い野菜です。シャキシャキとした食感と独特の爽やかな香りが特徴で、七草粥だけでなく、鍋料理やおひたしとしても親しまれています。漢字では「芹」と書きます。

せりという名前の由来は、競り合うように密集して生えることから「競り」という説があります。春の七草の中でも特に香りが強く、食欲を増進させる効果があるとされています。栄養面ではビタミンCや鉄分、食物繊維が豊富に含まれています。

せりは日本全国の清流や水田などで見ることができ、野生のものを摘んで食べる文化も各地に残っています。ただし、毒性のある植物と見た目が似ているものもあるため、採取する際は十分な知識が必要です。

七草粥に入れる際は、香りを楽しむために最後に加えるのがおすすめです。

なずな:ぺんぺん草とも呼ばれる身近な植物

なずな(薺)は、別名「ぺんぺん草」として知られる非常に身近な植物です。三角形の種子を茎につけた姿が三味線のバチに似ていることから、この愛称で親しまれています。漢字では「薺」と書きます。

道端や空き地などどこにでも生えており、春先には小さな白い花を咲かせます。なずなという名前は「撫でたいほど可愛い菜」という意味があるとも言われています。生命力が強く、踏まれても強く育つことから、「雑草魂」の象徴とされることもあります。

栄養面では、カルシウムや鉄分、ビタミンKが豊富に含まれており、止血作用や利尿作用があるとされています。七草粥に入れると、ほんのりとした苦味がアクセントになります。

子どもの頃になずなの実を振って音を鳴らして遊んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。

ごぎょう:母子草のことで黄色い花を咲かせる

ごぎょう(御形)は、正式には「ハハコグサ(母子草)」という名前の植物です。春になると黄色い小さな花を密集させて咲かせる姿が特徴的です。漢字では「御形」と書きます。

全体が白い綿毛で覆われており、触るとふわふわとした感触があります。名前の由来は、母と子が寄り添うように花が密集して咲く様子からきていると言われています。昔は草餅にこのハハコグサを使っていましたが、後によもぎに取って代わられました。

ごぎょうには咳止めや痰を切る効果があるとされ、漢方薬としても利用されてきました。ビタミンやミネラルが豊富で、風邪予防にも効果があると考えられています。

七草粥に入れると、ほんのりとした苦味と独特の香りが楽しめます。春の野原で黄色い花を探してみるのも楽しいでしょう。

はこべら:はこべのことで小さな白い花が特徴

はこべらは、正式には「ハコベ(繁縷)」という名前の植物です。小さな白い花を咲かせる可憐な野草で、春先の畑や道端でよく見かけることができます。漢字では「繁縷」と書きますが、やや難しい字です。

ハコベは「繁る草」という意味があり、その名の通り地面を這うように広がって成長します。花びらは5枚に見えますが、実は深く切れ込んだ10枚の花びらから構成されています。茎は細く柔らかで、食感は優しいのが特徴です。

栄養面ではタンパク質やミネラルが豊富で、昔から鳥の餌としても利用されてきました。胃腸の調子を整える効果があり、歯槽膿漏の予防にも良いとされています。民間療法では、はこべを塩と一緒にすり潰して歯磨き粉として使う習慣もありました。

七草粥に入れると、柔らかい食感とほんのりとした甘みが感じられます。

ほとけのざ:コオニタビラコのことで黄色い花を咲かせる

ほとけのざ(仏の座)は、春の七草の中で最も混同されやすい植物です。一般的に「ホトケノザ」と呼ばれるピンク色の花を咲かせる植物とは異なり、春の七草のほとけのざは「コオニタビラコ」という黄色い花を咲かせる植物を指します。

コオニタビラコは、地面にロゼット状に葉を広げた様子が仏様の座る蓮座に似ていることから「仏の座」という名前がつきました。春に黄色い小さな花を咲かせ、タンポポに似た姿をしています。一方、一般的なホトケノザ(シソ科)は食用には適さないため、注意が必要です。

コオニタビラコには解熱作用や高血圧予防の効果があるとされています。ビタミンやミネラルが豊富で、健康維持に役立つ野草です。七草セットを購入する際は、正しいコオニタビラコが入っているか確認すると良いでしょう。

名前の混同に気をつけながら、正しい知識で七草を楽しむことが大切です。

すずな:かぶのことで根も葉も食べられる

すずな(菘)は、私たちがよく知っている「かぶ(蕪)」のことです。七草の中で最も馴染み深い野菜と言えるでしょう。白くて丸い根の部分だけでなく、緑色の葉の部分も栄養豊富で、七草粥には両方使われます。

すずなという名前は、神様を呼ぶ鈴に見立てたという説や、「すくすくと育つ菜」から来ているという説があります。漢字では「菘」と書きますが、「蕪」という漢字の方が一般的です。かぶは日本だけでなく、世界中で栽培されている野菜です。

栄養面では、根の部分にはビタミンCや消化酵素のアミラーゼが豊富に含まれており、消化を助ける働きがあります。葉の部分にはカルシウムやビタミンA、鉄分が多く含まれているため、捨てずに食べるのがおすすめです。

七草粥に入れると、ほんのりとした甘みと柔らかい食感が楽しめます。スーパーで普段から買える野菜なので、七草セットが手に入らない場合でも代用しやすい点も魅力です。

すずしろ:大根のことで七草粥に欠かせない野菜

すずしろ(蘿蔔)は、「大根(だいこん)」のことです。すずなと同じく、私たちの食卓に頻繁に登場する身近な野菜であり、七草粥には欠かせない存在です。葉付きの大根を使うことで、根と葉の両方の栄養を摂取できます。

すずしろという名前は「清白(すずしろ)」から来ており、穢れのない清らかな白という意味があります。漢字では「蘿蔔」と書きますが、これは非常に難しい字です。大根は日本の食文化に深く根付いており、古くから様々な料理に使われてきました。

栄養面では、大根には消化酵素のジアスターゼが豊富に含まれており、でんぷんの分解を助けて胃もたれを防ぐ効果があります。ビタミンCや食物繊維も豊富で、便秘解消にも効果的です。辛味成分には抗菌作用があり、風邪予防にも役立ちます。

七草粥に入れる際は、葉の部分を細かく刻んで使います。大根の爽やかな風味が、お粥全体の味を引き締めてくれるでしょう。

秋の七草の種類一覧!春とは違う7種類の花を解説

秋の七草は「はぎ、すすき、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、ききょう」の7種類で、すべて美しい花を咲かせる植物です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

はぎ:赤紫色の小さな花が美しい植物

はぎ(萩)は、秋を代表する花木で、赤紫色の小さな花を枝いっぱいに咲かせます。マメ科の植物で、枝が弓なりにしなやかに垂れ下がる姿が特徴的です。秋の風に揺れる萩の花は、日本の秋の風景を象徴する美しい光景です。

萩は万葉集でも最も多く詠まれた植物の一つで、古くから日本人に愛されてきました。お月見の時期には、すすきと一緒に萩を飾る風習もあります。また、萩の花をかたどった和菓子「おはぎ」は、秋のお彼岸に食べる習慣があります。

萩は日本各地の山野に自生しており、庭木としても人気があります。秋の七草の中でも特に風情があり、茶道や華道でも重宝される植物です。京都の萩の寺として知られる常林寺などでは、見事な萩の花を楽しむことができます。

秋の訪れを感じさせる、優雅で美しい花です。

すすき:お月見に欠かせない秋の代表的な植物

すすき(薄・芒)は、お月見に欠かせない秋の代表的な植物です。銀色に輝く穂が秋風に揺れる様子は、日本の秋の原風景として多くの人の心に刻まれています。イネ科の多年草で、日当たりの良い草原や河原などに群生します。

すすきは「尾花(おばな)」とも呼ばれ、動物の尾のように見える穂の姿からこの名がつきました。十五夜の月見では、すすきを飾ることで豊作への感謝と来年の豊穣を願います。穂の形が稲穂に似ていることから、神様への供え物として用いられてきました。

秋の七草の中で最も身近な植物と言えるでしょう。河川敷や空き地などでもよく見かけることができます。すすきの穂は観賞用だけでなく、昔は屋根材としても利用されていました。

中秋の名月とすすきの組み合わせは、日本の秋を象徴する美しい風景です。

くず:マメ科の植物で葛粉の原料

くず(葛)は、つる性のマメ科植物で、赤紫色の花を房状に咲かせます。根から採れる「葛粉(くずこ)」は、葛餅や葛湯などの材料として有名です。夏から秋にかけて花を咲かせ、甘い香りを放ちます。

葛は生命力が非常に強く、一日に30センチメートルも成長することがあります。その成長の速さから、海外では侵略的外来種として問題になっている地域もあります。しかし日本では、古くから根を葛粉として、茎を繊維として、葉を飼料として利用してきました。

葛粉は漢方薬の「葛根湯(かっこんとう)」の主成分でもあり、風邪の初期症状に効果があるとされています。栄養価が高く、体を温める効果があるため、冬の葛湯は体調管理に最適です。奈良県の吉野葛は特に高品質で知られています。

美しい花と実用性を兼ね備えた、価値の高い植物です。

なでしこ:可憐なピンク色の花を咲かせる

なでしこ(撫子)は、可憐なピンク色の花を咲かせる、古くから日本人に愛されてきた花です。花びらの縁が細かく切れ込んでいる姿が特徴的で、繊細で優雅な印象を与えます。「大和撫子」という言葉は、日本女性の美しさを表現する際に使われます。

なでしこという名前は、「撫でたくなるほど可愛い子」という意味から来ています。古今和歌集や万葉集にも多く詠まれており、日本文化に深く根付いた花です。現代でもサッカー女子日本代表が「なでしこジャパン」と呼ばれるなど、日本を象徴する花として認識されています。

野生のなでしこは山地の草原などに自生していますが、園芸品種も多く開発されており、庭や花壇で楽しむこともできます。ピンク色だけでなく、白色や赤色の品種もあります。

控えめながらも凛とした美しさを持つ、日本を代表する花の一つです。

おみなえし:黄色い小花が集まって咲く秋の花

おみなえし(女郎花)は、小さな黄色い花が集まって咲く、秋を代表する花です。草丈は60センチメートルから1メートルほどになり、茎の先に黄色い小花を密集させて咲かせます。風に揺れる姿が優雅で、秋の野を彩ります。

おみなえしという名前の由来には諸説あり、「美女を圧倒する美しさ」という意味や、黄色い花が粟飯に似ていることから「女飯(おみなめし)」が転じたという説があります。万葉集にも登場する歴史ある植物で、平安時代から観賞されてきました。

おみなえしには、白い花を咲かせる近縁種の「おとこえし(男郎花)」も存在します。黄色いおみなえしに対して、白いおとこえしという対比が面白い植物です。山野の日当たりの良い場所に自生しています。

秋の草花の中でも特に華やかで、切り花としても人気があります。

ふじばかま:藤色の花を咲かせる香りのよい植物

ふじばかま(藤袴)は、淡い藤色の花を咲かせる、香りの良い植物です。キク科の多年草で、乾燥させると桜餅のような甘い香りがすることで知られています。この香りの成分はクマリンという物質で、防虫効果もあります。

ふじばかまという名前は、花の色が藤色で、花の形が袴に似ていることから名付けられました。中国原産の植物ですが、古くから日本に渡来し、万葉集にも詠まれています。平安時代には貴族の庭に植えられ、香りを楽しむために栽培されていました。

現在では野生のふじばかまは減少しており、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されています。しかし園芸品種として栽培されており、秋の庭を彩る花として人気があります。アサギマダラという蝶が好んで蜜を吸いに来ることでも知られています。

香りと美しさを兼ね備えた、風流な秋の花です。

ききょう:青紫色の星型の花が特徴的な植物

ききょう(桔梗)は、青紫色の星型の花を咲かせる、日本を代表する秋の花です。五角形の星のような形の花が特徴的で、蕾の時は風船のように膨らんでいることから「バルーンフラワー」とも呼ばれます。キキョウ科の多年草です。

桔梗は万葉集では「朝顔」として詠まれていたとされ、古くから日本人に親しまれてきました。家紋としても人気があり、明智光秀の「桔梗紋」などが有名です。根は「桔梗根(ききょうこん)」として漢方薬に用いられ、咳止めや痰切りの効果があります。

野生の桔梗は絶滅危惧種に指定されるほど減少していますが、園芸品種は広く栽培されています。青紫色が一般的ですが、白色やピンク色の品種もあります。初夏から秋にかけて長く花を咲かせるため、観賞期間が長いのも魅力です。

凛とした佇まいが美しい、日本の秋を代表する花の一つです。

七草の種類別の効能と意味!それぞれにどんな効果があるの?

春の七草にはそれぞれ健康に良い効能があり、七草粥として食べることで体に様々な良い効果をもたらします。各七草の効能を詳しく見ていきましょう。

せりの効能:解熱作用や食欲増進効果

せりには解熱作用や食欲増進効果があり、風邪の初期症状や食欲不振に効果的です。ビタミンCが豊富に含まれているため、免疫力を高める働きもあります。独特の香り成分には、精神を安定させるリラックス効果もあるとされています。

また、せりに含まれる鉄分は貧血予防に役立ち、カリウムは体内の余分な塩分を排出する利尿作用があります。食物繊維も豊富なため、腸内環境を整える効果も期待できます。せりの香り成分には抗酸化作用もあり、老化防止にも効果があると考えられています。

正月のごちそうで弱った胃腸を優しく整えてくれる、理想的な食材です。七草粥にせりを入れることで、食欲を刺激しながら体調を整えることができます。

昔の人々は経験的にこれらの効能を知っており、七草粥にせりを加える知恵を受け継いできました。

なずなの効能:止血作用や利尿作用

なずなには止血作用や利尿作用があり、古くから民間薬として利用されてきました。ビタミンKが豊富に含まれており、血液の凝固を助ける働きがあります。鼻血や傷の出血を止める効果があるとして、漢方薬にも用いられています。

また、カリウムが豊富に含まれているため、体内の余分な水分を排出する利尿作用があり、むくみの解消に効果的です。カルシウムや鉄分も多く含まれており、骨や歯の健康維持、貧血予防にも役立ちます。なずなには血圧を下げる効果もあるとされています。

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKなど、様々なビタミンが含まれているため、栄養バランスの良い食材です。抗酸化作用もあり、体の免疫力を高める効果が期待できます。

小さな野草ながら、健康維持に役立つ多くの成分を含んでいる優れた植物です。

ごぎょうの効能:咳止めや痰を切る効果

ごぎょうには咳止めや痰を切る効果があり、呼吸器系の不調に効果的な植物です。漢方では「鼠麹草(そきくそう)」として知られ、気管支炎や喘息の症状を和らげる薬として用いられてきました。去痰作用があり、喉に絡んだ痰を出しやすくします。

また、ごぎょうには抗炎症作用もあり、喉の痛みや腫れを和らげる効果があります。風邪の初期症状に効果的で、冬の時期に七草粥として食べることは理にかなっています。ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、免疫力を高める働きもあります。

民間療法では、ごぎょうを煎じて飲むことで咳を鎮める方法が伝えられてきました。胃腸の働きを整える効果もあり、消化不良や胃もたれの改善にも役立ちます。

呼吸器系の健康を守る、冬の時期にぴったりの薬草です。

はこべらの効能:胃腸の調子を整える効果

はこべらには胃腸の調子を整える効果があり、消化促進や胃炎の緩和に役立ちます。サポニンという成分が含まれており、胃粘膜を保護する働きがあります。正月のごちそうで疲れた胃を優しく癒してくれる効果が期待できます。

また、はこべらにはタンパク質やミネラルが豊富に含まれており、栄養価の高い野草です。ビタミンAやビタミンCも含まれているため、免疫力を高める効果もあります。カルシウムの含有量も多く、骨や歯の健康維持に役立ちます。

民間療法では、はこべらを塩と一緒にすり潰して歯磨き粉として使う習慣があり、歯槽膿漏や歯肉炎の予防に効果があるとされてきました。利尿作用もあり、体内の老廃物を排出する働きもあります。

胃腸に優しく、栄養豊富な、健康維持に最適な野草です。

ほとけのざの効能:高血圧予防や解熱作用

ほとけのざ(コオニタビラコ)には高血圧予防や解熱作用があり、血圧を安定させる効果が期待できます。カリウムが豊富に含まれているため、体内の余分な塩分を排出し、血圧の上昇を抑える働きがあります。現代人の生活習慣病予防にも役立つ植物です。

また、解熱作用があり、風邪による発熱を和らげる効果があるとされています。抗炎症作用もあるため、体の炎症を抑える働きも期待できます。ビタミンやミネラルがバランスよく含まれており、栄養補給にも適しています。

食物繊維も豊富に含まれているため、腸内環境を整え、便秘の解消にも効果的です。抗酸化作用もあり、体の老化を防ぐ働きもあると考えられています。

血圧が気になる方や、健康維持を心がける方に特におすすめの野草です。

すずなの効能:消化促進や便秘解消効果

すずな(かぶ)には消化促進や便秘解消効果があり、胃腸の働きを活発にします。消化酵素のアミラーゼが豊富に含まれており、でんぷんの分解を助けて消化を促進します。正月の餅やごちそうで重くなった胃を軽くしてくれる効果があります。

また、食物繊維が豊富に含まれているため、腸の動きを活発にして便秘を解消する効果があります。特に葉の部分には食物繊維が多く、腸内環境を整えるのに最適です。ビタミンCも豊富で、免疫力を高める働きもあります。

葉の部分にはカルシウム、鉄分、ビタミンAが豊富に含まれており、骨の健康維持や貧血予防、視力の維持に役立ちます。根の部分には体を温める効果もあり、冬の寒さ対策にも効果的です。

消化を助けながら栄養補給もできる、バランスの取れた食材です。

すずしろの効能:消化酵素が豊富で胃もたれ解消

すずしろ(大根)には消化酵素が豊富で胃もたれ解消に非常に効果的です。ジアスターゼという消化酵素が多く含まれており、でんぷんの分解を助けて消化を促進します。焼き魚に大根おろしを添えるのも、この消化促進効果を活用した知恵です。

また、辛味成分であるイソチオシアネートには抗菌作用や抗がん作用があるとされています。血液をサラサラにする効果もあり、血栓予防にも役立ちます。ビタミンCも豊富で、風邪予防や美肌効果も期待できます。

食物繊維が豊富なため、腸内環境を整えて便秘を解消する効果もあります。葉の部分にはカルシウムやビタミンA、鉄分が多く含まれており、栄養価が非常に高い部分です。七草粥には葉を使いますが、根の部分も一緒に食べることで、より多くの栄養を摂取できます。

消化不良や胃もたれに悩む方には、特におすすめの食材です。

春の七草の種類を簡単に覚える覚え方のコツ!語呂合わせと歌

春の七草の種類を覚えるには、リズムや語呂合わせを活用するのが効果的です。ここでは、誰でも簡単に覚えられる方法を紹介します。

「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」のリズムで覚える

最も伝統的で確実な覚え方は、「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」というリズムで覚える方法です。この覚え方は江戸時代から伝わる伝統的な方法で、リズムよく唱えることで自然と記憶に定着します。

このフレーズは七五調のリズムになっており、声に出して繰り返し唱えることで覚えやすくなっています。「せり なずな」で5音、「ごぎょう はこべら ほとけのざ」で11音、「すずな すずしろ」で7音、「これぞ七草」で6音というリズムです。

子どもと一緒に手拍子をしながら唱えると、楽しく覚えることができます。何度か繰り返すうちに、自然と口をついて出てくるようになるでしょう。七草粥を作る際に、このフレーズを唱えながら七草を確認するのも良い方法です。

日本の伝統的な覚え方として、ぜひマスターしておきたい方法です。

「セナゴハホスス」の頭文字で覚える方法

より簡単に覚えたい方には、「セナゴハホスス」という頭文字を使った覚え方がおすすめです。「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」の頭文字を取ったものです。

「セナゴハホスス」は一見すると意味不明な言葉ですが、リズムよく発音できるため記憶に残りやすいのが特徴です。この頭文字さえ覚えておけば、それぞれの頭文字から七草の名前を思い出すことができます。語呂合わせとしては「瀬名子は保守す」などと覚える方法もあります。

頭文字を覚えたら、それぞれの草の特徴や見た目も一緒に覚えると、より記憶が定着しやすくなります。買い物の際に七草セットを選ぶときも、この頭文字で確認できるので便利です。

短時間で七草の種類を覚えたい方に最適な方法です。

にほんごであそぼの七草の歌で覚える

NHKの教育番組「にほんごであそぼ」で放送された七草の歌は、子どもから大人まで楽しく覚えられる方法として人気があります。メロディーに乗せて七草の名前を歌うことで、自然と記憶に定着します。

この歌は伝統的な「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」のフレーズに独特のメロディーをつけたもので、リズミカルで耳に残りやすいのが特徴です。動画サイトなどでも視聴できるため、家族で一緒に歌いながら覚えることができます。

メロディーと一緒に覚えることで、文字だけで覚えるよりも記憶に残りやすくなります。子どもに七草を教える際にも、楽しみながら学べる最適な方法です。歌を歌いながら七草粥を作る時間も、家族の楽しいイベントになるでしょう。

楽しく、確実に七草を覚えられる現代的な方法です。

5・7・5・7・7のリズムに合わせて覚える

短歌や俳句の5・7・5・7・7のリズムに合わせて七草を覚える方法もあります。「せり なずな(5音) ごぎょう はこべら ほとけのざ(11音を5・7に分ける) すずな すずしろ(7音) これぞ七草(7音)」というリズムです。

日本語の伝統的なリズムに合わせることで、自然と覚えやすくなります。俳句や短歌に親しんでいる方には、特に覚えやすい方法です。声に出して読むときのリズムが心地よく、繰り返し唱えたくなる不思議な魅力があります。

このリズムは日本人のDNAに刻まれているとも言われ、意識しなくても自然と口ずさめるようになります。正月の行事として、家族で短歌のリズムに合わせて七草を唱える習慣を作るのも良いでしょう。

日本の伝統的なリズム感を活用した、文化的な覚え方です。

秋の七草の種類を覚える覚え方!簡単な語呂合わせを紹介

秋の七草も春の七草と同様に、語呂合わせやリズムを使って簡単に覚えることができます。いくつかの覚え方を紹介します。

「お好きな服は(おすきなふくは)」の語呂合わせで覚える

秋の七草を覚える最も有名な語呂合わせは、「お好きな服は(おすきなふくは)」です。「お」はおみなえし、「す」はすすき、「き」はききょう、「な」はなでしこ、「ふ」はふじばかま、「く」はくず、「は」ははぎ、という頭文字になっています。

この語呂合わせは非常に覚えやすく、多くの人に親しまれています。「お好きな服は?」と質問形式になっているため、会話の中でも自然と使えるのが特徴です。秋の七草を思い出す際に、この質問を自分に投げかければ、すぐに七草の名前が浮かんでくるでしょう。

それぞれの頭文字から七草の名前を思い出す練習をすることで、より確実に記憶に定着させることができます。子どもに教える際も、「好きな服は何色?」などと話を広げながら教えると、楽しく覚えられます。

春の七草よりも覚えやすいという声も多い、優れた語呂合わせです。

「ハスキーなお袋(はすきーなおふくろ)」の語呂合わせで覚える

もう一つの有名な語呂合わせは、「ハスキーなお袋(はすきーなおふくろ)」です。「は」ははぎ、「す」はすすき、「き」はききょう、「な」はなでしこ、「お」はおみなえし、「ふ」はふじばかま、「く」はくず、という頭文字になっています。

「ハスキーボイスのお母さん」というユニークなイメージが、記憶に残りやすくなっています。ちょっと面白いフレーズなので、一度覚えると忘れにくいのが特徴です。「お好きな服は」とは順番が少し異なりますが、どちらも正しい覚え方です。

このような語呂合わせは、自分で作ってみるのも記憶の定着に効果的です。自分にとって覚えやすいフレーズを考えることで、より印象に残りやすくなります。家族でオリジナルの語呂合わせを考えてみるのも楽しいでしょう。

ユニークで印象的な、覚えやすい語呂合わせです。

秋の七草の歌「秋の野に 咲きたる花を 指折りて」で覚える

秋の七草は、万葉集に収められた山上憶良の歌で覚える方法もあります。「秋の野に 咲きたる花を 指折りて かき数ふれば 七種の花」「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」という二首の歌です。

この歌は奈良時代に詠まれたもので、秋の七草の起源とも言える重要な歌です。「朝貌の花」は桔梗のことを指していると考えられています。古典的な覚え方として、日本の文化や歴史を学びながら七草を覚えることができます。

短歌のリズムに合わせて覚えることで、秋の七草だけでなく、日本の古典文学にも親しむことができます。万葉集の美しい言葉とともに七草を覚えることで、より深い理解と記憶が得られるでしょう。

文化的な背景とともに学べる、教養としても価値のある覚え方です。

七草の種類を漢字で書くと?春・秋それぞれの漢字表記一覧

七草の種類を漢字で書くと、より深い意味や由来を理解することができます。春と秋それぞれの漢字表記を見ていきましょう。

春の七草の漢字表記一覧

春の七草を漢字で書くと、それぞれ美しく意味深い表記になります。せりは「芹」と書き、競り合うように生えることからこの字が当てられました。なずなは「薺」と書き、「済」の字が入っているのは「撫でたい菜」という意味からです。

ごぎょうは「御形」または「御行」と書きます。「形」は餅の形を整えるために使われたことに由来します。はこべらは「繁縷」と書き、繁茂する様子を表しています。「縷」は細い糸という意味があります。

ほとけのざは「仏の座」と書き、葉の形が仏様の座る蓮座に似ていることからこの名がつきました。すずなは「菘」または「鈴菜」と書き、根の形が鈴に似ていることに由来します。すずしろは「蘿蔔」と書きますが、これは非常に難しい漢字で、一般的には「清白」とも表記されます。

漢字を見ることで、それぞれの七草の特徴や由来がより深く理解できるでしょう。

秋の七草の漢字表記一覧

秋の七草の漢字表記も、それぞれ美しく風情があります。はぎは「萩」と書き、草かんむりに秋という字で、秋を代表する花であることが一目でわかります。すすきは「薄」または「芒」と書き、穂の様子を表しています。

くずは「葛」と書き、つる性の植物であることを表しています。なでしこは「撫子」と書き、撫でたくなるほど可愛い花という意味が込められています。おみなえしは「女郎花」と書き、美しい女性を表す「女郎」の字が使われています。

ふじばかまは「藤袴」と書き、花の色が藤色で形が袴に似ていることからこの名がつきました。ききょうは「桔梗」と書き、「桔」は「結ぶ」、「梗」は「茎」を意味し、花の形や茎の特徴を表しています。万葉集では「朝貌(あさがお)」と表記されていました。

漢字の成り立ちを知ることで、秋の七草への理解と愛着が深まるでしょう。

七草セットの種類と使い方!スーパーで買える七草の選び方

七草粥を作る際に便利な七草セットについて、購入方法や使い方を詳しく解説します。

七草セットはイオンやスーパーで1月上旬に販売される

七草セットは1月上旬、特に1月5日頃からスーパーマーケットで販売されます。イオン、イトーヨーカドー、西友などの大手スーパーはもちろん、地域のスーパーでも取り扱っていることが多いです。1月7日に向けて需要が高まるため、早めに購入するのがおすすめです。

七草セットは野菜売り場の特設コーナーに並べられることが多く、パックに入った状態で販売されています。価格は300円から700円程度が一般的で、スーパーや地域によって異なります。新鮮さを保つため、購入したらなるべく早く使うことをおすすめします。

1月6日の夕方以降は売り切れることも多いため、確実に購入したい場合は1月5日か6日の午前中に買いに行くと良いでしょう。最近では予約販売を行っているスーパーもあるため、確実に手に入れたい方は事前に確認しておくことをおすすめします。

季節の行事として定着しているため、多くのスーパーで手軽に購入できるのが嬉しいポイントです。

七草セットの内容量は100g前後が一般的

七草セットの内容量は100gから150g程度が一般的で、2〜3人分の七草粥を作るのに適した量です。七草は細かく刻んで使うため、見た目よりも多くの量を使うことができます。家族の人数に合わせて、必要な分量のセットを選びましょう。

100gのセットであれば、お米1合に対して適量の七草が入っています。4人家族以上の場合は、2パック購入するか、大容量のセットを選ぶと良いでしょう。セットに含まれる七草の配分は、すずなやすずしろなどのボリュームのある野菜が多めになっていることが一般的です。

七草セットのパッケージには、それぞれの七草の名前や簡単なレシピが記載されていることが多いため、初めて七草粥を作る方でも安心です。栄養成分表示も記載されている場合があるため、健康管理の参考にもなります。

適切な分量のセットを選ぶことで、無駄なく美味しい七草粥を作ることができます。

生の七草セットとフリーズドライの七草セットがある

七草セットには生の七草セットとフリーズドライの七草セットの2種類があります。生の七草セットは新鮮な野菜そのものが入っており、香りや食感が良いのが特徴です。栄養価も高く、本格的な七草粥を作りたい方におすすめです。

一方、フリーズドライの七草セットは、七草を凍結乾燥させたもので、長期保存が可能です。お湯で戻すだけで簡単に使えるため、忙しい方や少量だけ使いたい方に便利です。栄養価も比較的保たれており、手軽に七草粥を楽しめます。生の七草セットが手に入らなかった場合の代替品としても優秀です。

フリーズドライタイプは通販でも購入しやすく、1月7日を過ぎても購入できることが多いです。保存性が高いため、来年のために買い置きしておくこともできます。ただし、香りや食感は生の七草に比べるとやや劣るため、本格的な味を求める方は生のセットがおすすめです。

用途や好みに合わせて、適切なタイプの七草セットを選びましょう。

通販でも七草セットを購入できる

通販サイトでも七草セットは購入可能で、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで取り扱っています。近くのスーパーで売り切れていた場合や、忙しくて買い物に行けない場合に便利です。ただし、配送に時間がかかることがあるため、余裕を持って注文することをおすすめします。

通販では生の七草セットとフリーズドライタイプの両方が販売されており、選択肢が豊富です。産地にこだわった高品質な七草セットや、有機栽培の七草セットなど、スーパーでは手に入りにくい商品も見つかります。レビューを参考にして選べるのも、通販のメリットです。

価格はスーパーよりもやや高めですが、送料無料の商品や、まとめ買いでお得になる商品もあります。1月7日に確実に届けてもらいたい場合は、12月中か遅くとも1月3日までには注文しておくことをおすすめします。

忙しい現代人にとって、通販は便利な購入方法の一つです。

七草セットを使った七草粥の作り方

七草粥の基本的な作り方は非常に簡単です。まず、お米1合を研いで、水加減を通常の炊飯よりも多め(お米の5〜7倍程度)にして柔らかく炊きます。土鍋や圧力鍋で炊くと、より美味しく仕上がります。炊飯器のお粥モードを使うのも便利です。

七草は流水でよく洗い、細かく刻みます。すずなやすずしろは皮をむいてから刻むと食べやすくなります。お粥が炊き上がったら、刻んだ七草を加えて軽く混ぜ、2〜3分煮込みます。七草は煮込みすぎると色が悪くなるため、最後に加えるのがポイントです。

塩で味を調えたら完成です。お好みで醤油や出汁を加えても美味しく仕上がります。七草の香りを楽しむために、あまり濃い味付けにしないのがおすすめです。温かいうちにいただきましょう。

シンプルながら滋味深い、日本の伝統的な味を楽しむことができます。

七草の種類に関するよくある質問

七草に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問を解消して、七草をより深く理解しましょう。

七草粥はいつ食べるもの?

七草粥は1月7日の朝に食べるのが伝統的な習慣です。この日は「人日の節句(じんじつのせっく)」と呼ばれる五節句の一つで、一年の無病息災を願って七草粥を食べます。江戸時代には幕府の公式行事としても行われていました。

1月7日の朝に食べる理由は、お正月のごちそうで疲れた胃腸を休めるとともに、新年の健康を祈願するためです。前日の1月6日の夜に七草を刻む「七草囃子(ななくさばやし)」という習慣もあり、まな板の上で七草を刻みながら歌を歌う地域もあります。

現代では、1月7日が平日の場合は週末にずらして食べる家庭も増えています。大切なのは、七草粥を食べることで日本の伝統文化に触れ、健康を願う気持ちです。タイミングにこだわりすぎず、家族が揃える日に食べるのも良いでしょう。

伝統を大切にしながら、現代のライフスタイルに合わせて楽しむことが重要です。

七草粥を食べる意味や由来は?

七草粥を食べる習慣の由来は中国の風習にあります。中国では古くから、人日の節句に「七種菜羹(ななしゅさいのかん)」という7種類の野菜を入れた汁物を食べて無病息災を願う習慣がありました。これが日本に伝わり、日本古来の「若菜摘み」の風習と結びついて七草粥になったと考えられています。

日本では平安時代から貴族の間で七草粥を食べる習慣が始まり、江戸時代には庶民にも広まりました。七草粥を食べる意味は、お正月のごちそうで疲れた胃腸を休めること、冬場に不足しがちな青菜の栄養を補給すること、そして新年の健康を願うことです。

七草にはそれぞれ薬効があり、健康維持に役立つことから、先人の生活の知恵が詰まった習慣と言えます。また、春の訪れを感じさせる若菜を食べることで、季節の移り変わりを感じる文化的な意味もあります。

実用性と文化性を兼ね備えた、日本の素晴らしい伝統行事です。

秋の七草は食べられるの?

秋の七草は基本的に食べるものではなく、観賞するための植物です。春の七草が食用であるのに対し、秋の七草は美しい花を愛でることを目的としています。万葉集に詠まれたように、秋の野に咲く美しい花々を楽しむための七草です。

ただし、秋の七草の中には一部食用や薬用として利用できるものもあります。例えば、くずの根から採れる葛粉は食用として有名ですし、ききょうの根は漢方薬として利用されます。しかし、花そのものを食べる習慣はありません。

秋の七草を食べようとすることは、本来の目的から外れています。秋の七草は目で楽しみ、季節の移り変わりを感じるための植物です。美しい花を観賞し、秋の風情を楽しむことが、秋の七草の正しい楽しみ方と言えるでしょう。

春と秋で目的が異なることを理解して、それぞれの七草を楽しみましょう。

ホトケノザとはどの植物のこと?

春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」という黄色い花を咲かせる植物のことです。一般的に「ホトケノザ」と呼ばれるピンク色の花を咲かせるシソ科の植物とは別物なので、注意が必要です。混同しやすい植物の代表例と言えます。

コオニタビラコは地面にロゼット状に葉を広げた姿が仏様の座る蓮座に似ていることから「仏の座」という名前がつきました。キク科の植物で、春に黄色い小さな花を咲かせます。一方、一般的なホトケノザ(シソ科)は食用には適さず、七草粥には使えません。

七草セットを購入する際は、正しいコオニタビラコが入っているか確認しましょう。スーパーで販売されている七草セットには正しい植物が入っているため、基本的には安心ですが、自分で採取する場合は特に注意が必要です。

植物の正しい知識を持つことで、安全に七草粥を楽しむことができます。

七草を英語で言うと?

七草は英語で「seven herbs」または「seven spring herbs」と表現します。春の七草は「seven herbs of spring」、秋の七草は「seven flowers of autumn」と訳すことが多いです。日本独特の文化なので、説明を加えて伝えることが重要です。

七草粥は「rice porridge with seven herbs」または「nanakusa-gayu(ローマ字表記)」と表現します。外国の方に説明する際は、「a traditional Japanese dish eaten on January 7th for good health」(1月7日に健康を願って食べる日本の伝統料理)と付け加えると良いでしょう。

それぞれの七草の英語名も覚えておくと便利です。例えば、せりは「water dropwort」、すずなは「turnip」、すずしろは「radish」などです。日本の伝統文化を海外の方に紹介する際に、正しい英語表現を知っておくことは大切です。

グローバル化が進む現代において、日本文化を英語で説明できるスキルは貴重です。

まとめ:七草の種類は春・秋合わせて全14種類!覚え方をマスターしよう

この記事では、七草の種類は全部で14種類(春7種類・秋7種類)あることを詳しく解説しました。春の七草は「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」で、1月7日に七草粥として食べることで健康を願います。秋の七草は「はぎ、すすき、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、ききょう」で、美しい花を観賞して秋を楽しむものです。

七草の種類を覚えるには、「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」というリズムや、「セナゴハホスス」という頭文字、「お好きな服は」という語呂合わせが効果的です。それぞれの七草には健康に良い効能があり、古くから日本人の生活に根付いてきました。

七草セットはスーパーや通販で簡単に購入でき、誰でも手軽に七草粥を作ることができます。七草の種類を覚えて、日本の伝統文化を楽しみながら、健康的な生活を送りましょう。季節の移り変わりを感じながら、七草を通じて日本の美しい文化に触れることができるはずです。

この記事が、七草の種類を理解し、日本の伝統行事を楽しむきっかけになれば幸いです。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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