『東京府』だった時代も!東京都の名称が定まるまでの歴史と公選初代知事

  • 2025年12月01日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

誰もが知る「東京都」という名前。その『京』の文字に、明治新政府の秘めたる思いが込められていたことをご存じですか?

今回は、東京の名称が持つ意外な歴史をクイズ形式でご紹介。「東の京」の由来となった「京都への対抗心」の真相を解説します。さらに、東京が長らく「府」だった時代や、公選で選ばれた初代東京都知事など、知的好奇心をくすぐる歴史雑学が満載です。

このクイズで、あなたの知識を試してみましょう。

東京の「京」は、なにを意味してる?

次のうちから選んでみてください。

①京都に対抗し、新しい権威を示すため

②京葉・京王・京急・埼京の中心

③経済の中心「京(けい)」数の単位から

正解は……

正解は、①の京都に対抗し、新しい権威を示すためでした!

「東京」という名前が生まれた背景には、「東の京(みやこ)」という意味の通り、京都の権威に匹敵する新しい都が必要という明治新政府の明確な意図がありました。

意図的な「東西両京論」

明治政府は、江戸を「東京」と改称した際、「東西両京論(とうざいりょうきょうろん)」という考え方を持っていました。

  • 西京(さいきょう): 既存の都である京都

  • 東京(とうきょう): 新しい東の都である江戸

このように、東西に並び立つ「京」を置くことで、古い因習にとらわれない新しい日本の姿を示す狙いがありました。

豆知識:東京は「都」じゃない時代があった

「東京」の名称の由来は京都への対抗心からでしたが、「東京都」という呼び名が定着したのは意外と新しいことです。

1868年: 江戸が「東京府(とうきょうふ)」に改称される。
1943年: 「東京府」と「東京市」が統合され、「東京都」が誕生し、現在の名称になりました。

東京が長らく「府」であったことからも、「都」の呼称が歴史的な経緯で生まれたことがわかりますね。

初代「東京都知事」は誰?

東京都知事といえば、石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、小池百合子氏など、個性豊かな名前が浮かびます。

では、戦後、都民の選挙によって選ばれた記念すべき初代の東京都知事は安井 誠一郎(やすい せいいちろう)氏です。

安井誠一郎氏は、1947年(昭和22年)に行われた初の公選(選挙による)東京都知事選挙で当選し、初代東京都知事に就任しました。

豆知識:「都」発足時の初代は官選

「東京都」という行政区画が誕生したのは、実は戦時中の1943年です。それまでは「東京府」と「東京市」に分かれていました。

1943年: 「東京府」と「東京市」が統合され、「東京都」が誕生。この時の初代知事(官選:政府(内閣)によって指名)は大達茂雄(おおだちしげお)氏ですが、一般的に「公選」の初代である安井氏が初代として語られることが多いです。

1967年: 青島幸男氏が都知事になるまで、都知事選は自民党・社会党などの推薦を受ける「オール与党体制」が続いていました。

青島氏や石原氏のようなタレントや個人のカリスマ性を持つ知事が登場するまでは、都知事のイメージは今とはかなり異なっていたのです。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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