A5肉を「腐ってるから半額にしろw」取引先から無茶なクレーム!脅されて…(泣)→取引停止でまさかの顛末!

  • 2025年08月31日公開

弘法が間違った文字って?【弘法も筆の誤り】→「めっちゃ意外」"へぇボタン"連打!

こんにちは、ヨムーノ編集部【ときめき分室】です。
実話をもとにした、スカッとストーリーをお届けします。

僕の勤める会社は、品質にこだわった食肉をレストランに卸す食品卸会社。
その中に、20年以上の長い付き合いがある老舗レストランがありました。
都内の一等地に構える有名店ですが、僕たち社員にとっては「大切なお得意様」というよりも、「厄介な取引先」と言ったほうが正確でした。

苦しい取引関係とエスカレートする要求

数年前、その店の担当者が新しく変わったことがきっかけでした。
彼女は常に高圧的で、納品のたびに理不尽な言いがかりをつけてきたのです。

「スジが多いってお客さんが言ってるんだけど?」
「おたくの肉、腐ってるわよw」

僕たちはA5ランクの肉を厳選して納めており、品質には絶対の自信がありました。クレームのほとんどは言いがかりに近いものでしたが、彼女は「誠意を見せろ」と強引に値引きや追加納品を迫ってきました。

しかもその言い方がまた人を小馬鹿にしたようで、電話を取った社員が受話器を置く頃には、肩を落としてぐったりしてしまうほど。

それでも「先代からの恩義がある」と歯を食いしばり、僕たちは採算度外視の取引を続けざるを得なかったのです。

「半額にしろ」最後の一線を越えた日

そしてある日、いつものように電話が鳴りました。
受話器を取った瞬間、胸の奥に嫌な予感が走りました。

この日、彼女は苛立ちを隠そうともせず、乱暴な口調でこう言ったのです。
「最近、お客さんの評判悪いのよ!大事な会合も別の店に取られたの!全部あんたの肉のせいよ!」

そして畳みかけるように、信じられない要求を突きつけてきました。
「こんな肉しか出せないなら、今後の納品分はぜんぶ半額!できないなら契約終了ねw」

耳を疑いました。半額にしたら完全な赤字。そんなもの、もはや取引ではなく「搾取」です。
長年の付き合いを言い訳に、ここまで強引になれるものなのか――。

僕の中で、ついに何かがプツリと切れました。
「ご要求には応じられません。ですので――本日をもって契約は終了とさせていただきます」

「は?ちょっと待ちなさいよ!」
慌てる声を振り切り、僕は静かに告げました。
「長らくのご愛顧、ありがとうございました」

契約終了!社内に響いたのは歓声

大口の取引先を、僕の一存で切ってしまった。会社に大きな損害を与えたのではないか。冷静になるほど、冷や汗が背中を伝います。
重たい気持ちのまま社内に戻り、みんなに報告しました。
「みんな……例のレストランとの契約、今日で終わりだ」

一瞬の静寂。誰もが僕を責めるだろうと覚悟した、その時でした。

「え、本当ですか!?」
「やったー!これで解放される!」

一人の声が上がると、堰を切ったように拍手と歓声がオフィスに響き渡ったのです。
社員たちは満面の笑みでハイタッチを交わし、「部長、ナイス判断です!」「これで本当に良いお肉をお届けすることに集中できますね!」と、口々に僕を称えてくれました。

僕はあの歓声を聞いて、はっきりと悟りました。守っているつもりの古い付き合いが、社員たちの誇りと笑顔を奪う”鎖”でしかなかったのだと。

契約終了後、会社の利益率は改善し、社員たちの表情は目に見えて明るくなりました。一方、あのレストランは業者いじめが常態化していたらしく、他の取引先からも見放され、経営が傾いていると風の噂で聞きました。

良い仕事をするためには、取引先の言いなりになるのではなく、お互いを尊重できる対等な関係こそが不可欠なのだと、改めて教えてくれた一件でした。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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※取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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