【医師が警告】「寝る時にクーラーをタイマー設定だけは絶対やめてください」就寝時に潜む"恐ろしい"リスクとは…

  • 2025年08月14日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

寝苦しくなりがちな夏の夜。
暑さから熱中症になってしまうのは避けたいものですが、どこまで対策をすればいいのか迷いませんか?

今回は、熱中症対策に詳しい専門医に「就寝時に気をつけるべき熱中症対策や暑さ対策」について教えてもらいました。

就寝時の“やってはいけない行動”から涼感グッズの使い方まで、具体的なアドバイスが満載です!

「正しい熱中症対策」教えてくれたのは

救急医学のエキスパート。救急医。外科医。
防衛医科大学卒業後、横浜市みなと赤十字病院救急部 部⾧を経て現職。
「救急車を断らない」を理念に掲げ、地域医療に貢献している。
メディア出演も多数。TV 番組で熱中症に関するコメントを行うなど、メディアでの熱中症対策の啓蒙・啓発も積極的に行っている。

教えて!伊藤先生!「熱中症対策」就寝時の“やってはいけない行動”!

今回、専門医の伊藤先生に教えてもらった「就寝時の“やってはいけない行動”」は次のとおり!

  • 就寝時の暑さ対策について
  • 就寝時の涼感グッズの使い方について
  • 家庭内や職場内の温度設定の温度設定について

順番に解説していただきます!

【質問】就寝時の冷房設定について

Q就寝時、タイマーで2〜3時間に設定して切れてしまうことのリスクはありますか?

伊藤先生:
結論からいうと、就寝時はタイマー設定で冷房を切らない方がいいでしょう。
ある程度の温度でいいので、つけっぱなしにしておくことをおすすめします。

タイマーが切れると、その後温度がどんどん上がってしまうので、気づかぬうちに脱水症状を起こして動けなくなってしまう場合があるのです。

若い方であれば暑くて目が覚めて、ということもありますが、高齢の方は感覚の衰えから気温が上がっていることに気がつかないことが結構あります。
自分で暑いと感じることができず、寝ている間にどんどん発汗してしまうのです。

気がつかないうちに脱水になってしまい、朝起きたら動けなくなっているということもあります。
そのため、暑い季節の就寝時はできるだけ冷房をつけっぱなしにしておいてください。

就寝時の気づかぬ熱中症…圧倒的に高齢者に多い

Q 就寝時の熱中症には高齢の方が多いのですか?

伊藤先生:
若い世代よりは圧倒的に高齢者が多いですね。

熱中症というとイメージとしては暑い中で動いていたりスポーツ中に、みたいに思われがちですが、高齢者の場合は夜間の就寝中の熱中症が非常に多いのです。

特に、寝る前に水分を取らないのは要注意。
寝る前に水分を取ると夜間にトイレに起きてしまうからとりたくない、という方は多いのですが、高齢者は特に就寝前の水分を取らないとダメです。
寝ている間に発汗から脱水が進行し、気がついた時には動けなくなっていて熱中症なんていうこともあります。

眠る前にはコップに一杯のお水を飲むようにしましょう。

熱中症によるおそろしい後遺症…

Q例えば、搬送が必要なレベルの熱中症になってしまうと、その後どのような支障が出てしまいますか

伊藤先生:
若い方であれば点滴などで比較的早期に回復できることも多いですが、高齢の方は一度やってしまうと調子が狂い、坂を転げるように色々なことが悪化してしまうことも珍しくありません。

一度熱中症をやってしまうと、身体へのダメージが原因で以前はできていたことができなくなり、回復しきらないこともあります。

ご自身の今後の生活のことを考えても、就寝時の冷房設定は適切に行う必要があるでしょう。

【質問】就寝時の涼感グッズの使い方について

Q 就寝時のひんやりグッズの使い方でおすすめなものはありますか?

伊藤先生:
お好みのものをお使いください。熱中症対策という観点からいうと、特に使用NGなものはありません。

風邪で発熱した時に使う冷たい枕など、気持ちよく眠れるものをお好みで取り入れるようにしてください。

【質問】家庭内や職場内の温度設定について

Q 就寝時だけの話ではないですが、暑がりな男性と寒がりな女性で温度設定で揉めたりします。何かよい解決方法はありますか?

伊藤先生:
うーん……これに関しては暑がりな人がご自身で対策されるしかないかもしれませんね。

クールリングやネックアイシング、ミニ扇風機などの小道具を使って、自分でなんとか調整するしかないでしょう。

体温を下げるためには太い血管を冷やすと効率的なので、首の前部分や脇の下、足の付け根などを冷やされてはどうでしょうか。

簡単な方法ではやはりクールリングやネックアイシングで首を冷やしてあげることですかね。
特に職場などで暑さ対策をする際は、近くのコンビニなどでカップの氷などを購入してきて首を冷やすと効果的でしょう。

コンビニであれば仕事中でも比較的行きやすいですし、カップ氷でしたら溶けたら冷たいお水として飲めば一石二鳥です。
ロックアイスなどのお店に売ってる氷は、家庭の冷蔵庫で作った氷よりも純度が高く塊も大きいので溶けにくいという特徴もあります。

外回りなどから帰ってきて職場が暑い時なんかは、急場を凌ぐには市販の氷を利用したネックアイシングはおすすめです。

【就寝時の熱中症対策】正しく知って適切な対応を!

就寝時には、自分では気がつかないうちに熱中症になってしまうことも。

つい「電気代がもったいないから夜中は冷房を切ろう」「トイレで起きたくないから寝る前は水分をとらないでおこう」と思ってしまいがちなので、このようなNG行動には気をつけたいですね。

今回教えていただいた正しい知識をもとに、就寝時も適切な熱中症対策をしましょう!

※一部AI生成画像を使用しています。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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