自然溢れる丘の上に…突如現る「三角お屋根」【青森県】超超超ディープな喫茶店「エモすぎる」県外から“わざわざ来る”価値アリ

  • 2025年07月06日公開

もんじゃのヘラじゃない【衝撃】青森市民の9割が持ってる「ないと夕食食べれませんよ」「都内で持ってる人いない」アイテムがスゴかった

こんにちは!青森県生まれ青森県育ち、ヨムーノご当地アンバサダーでヨムーノライターのlovekuma_emilyです。

青森の雪が溶けたら絶対に記事化しようと思っていた、自然溢れる丘の上にある喫茶店。お店の中はもちろんのこと、お店の建物自体を知ればさらに心奪われます。

県外からここを目指して来る意味がある喫茶店だと全国の皆さんに伝えたい。そんな思いで執筆しました。ぜひ最後までご覧ください。

景色が最高!丘の上の喫茶店

以前、青森県青森市浪岡にあるアップルヒルという青森市から弘前市へ向かう国道7号沿いにある道の駅アップルヒルをご紹介しましたが、その駐車場の後ろ側の丘の上にある、唯一無二の喫茶店を今回はご紹介します。

道の駅「アップルヒル」の記事はこちら

駐車場から喫茶店までの道のりは、ほんの数百メートルですが歩いて登るには結構急な登り坂。

じゃり道を踏みしめながら登ると丘の上に、ジブリの映画に出て来そうな建物が見えて来ます。

この時、後ろを振り向くと……。

景色も最高です。

外壁に窓に屋根…全部が可愛い

近年の青森市での家は無落雪という屋根から雪が落ちないように平らな屋根の家ばかり。

屋根の雪おろしは大変そうだけど、やっぱりこんな三角屋根のお家に住みたいと思いながら入り口に立ちました。

昭和にタイムスリップしたような喫茶店!その名も「展示館しょうわ」


  • 青森県青森市浪岡大字女鹿多字野尻14-134
  • 営業時間 10:00〜17:00
  • 休日 水、木曜日

ん!?展示館???そうなんです。

こちらの喫茶店、昭和生まれにはワクワクが止まらないレトロな展示物を見学できる喫茶店なんです。

噂では聞いていましたが、入るのは初。


入場料

  • 大人 300円
  • 子ども 200円

※飲み物を注文する場合は入場無料。


入場料があるのねと思いきや、飲み物の注文をすると入場料無料になるという優し過ぎる設定。

コーヒーは500円。この日は入場してすぐにホットコーヒーを注文しました。

圧巻!!胸キュン古時計の数

まず入って一番に目に入るのは、この壁いっぱいの古時計の数。

80個はあるそうです。コーヒーを淹れてもらうまで館内を探検することにしました。

階段を登ると昭和家電に懐かしさが溢れ出す

階段さえも懐かしい。昭和を生きていた人ならわかるこの木の色、この質感。ワクワクしながら2階へ上がりました。

所狭しと懐かしい家電がお出迎え。

洋裁店を営んでいた母が使っていたミシンにそっくりな足踏みミシンを見た瞬間、一瞬で幼い頃のミシンの音を聞いて育った思い出が溢れてきました。

今だとありえないでしょうがこのテレビ、映らなくなったりするのでめちゃくちゃ叩いて直してました。

冷蔵庫ボックスに「タイガー」の文字が!きっと氷を入れて冷やしていたんでしょうね。

昭和55年生まれの私。さすがにこの手動のクルクル回して脱水する洗濯機は初めて見ました。

ダイヤル式の電話やストーブ、ラジオにアイロン、見れば見るほど昭和の居心地の良さを思い出しひたっていると、コーヒーを淹れ終わったと1階から声掛けが……。

その声に、2階から吹き抜けの1階をのぞくと昭和初期のクラシックカー。古時計にクラシックカーの配置全てがカッコよくて何枚も写真を撮ってしまいました。

1階も昭和アイテムに囲まれて「美味しい一杯」

なんて贅沢な時間なんだろう。

こんなにゆっくりコーヒーを飲むことが最近あっただろうか。

ミーティングでコーヒー、仕事しながらコーヒー、必ず何かしている時についでに飲んでいて、最近はコーヒーのための時間ってなかったことに、ふと気がつきました。

私の座った席の後ろには昭和の歌謡曲のレコードコーナー。ちなみにBGMは、青森県出身の演歌歌手・吉幾三の「酒よ」でした。

喫茶店を超えて「建物自体がすごかった【しょうわ】」

喫茶店の中の展示物に感激しているとオーナーさんの奥様が教えてくれました。この建物自体が自慢なのよと。

なんとこの建物、実は違う場所にあったもので、この建物に惚れ込んだオーナーさんが三厩(みんまや)という地域から建物を分解して運んできて建て直したんだそうです。

え!?凄すぎる!!と驚く私に奥様は、「凄いわよねー。大工さん」と言っていました(笑)。

きっと新築を建てるより遥かにお金かかってます。

それでもこの丘の上に移築したオーナーさんの原動力に脱帽です。

そして建物に価値があることが認められ【登録有形文化財】になったそうで、この制度について調べてみると所有者の意向を尊重しながら、活用と保存の両立を目指す制度なのだとか。

そうか、ここはオーナーさん達の思いを大切にしながら守られていくのか……本当に良かったと感動してしまいました。

出典:青森県 文化財保護課「旧増川営林署庁舎(展示館しょうわ)」

昭和という時代は戦後を乗り越え、不便なこともあったけれど少しずつ便利になっていく家電や今も愛される音楽と共に発展して来たんですよね。

オーナーご夫婦さん、またタイムスリップしに1人でコーヒー飲みに行きます。

最後までご覧いただきありがとうございました!

※店主の許可を得て、店内を撮影しています。
※価格などの情報は記事公開当時のもので、変更となる場合があります。

この記事を書いた人
青森県マニア
lovekuma_emily

ヨムーノライターで木工作家の活動をしながらや100円ショップのオススメアイテムもご紹介しています。また地元青森県のご当地情報や、かなりマニアックな全国的ではない青森の魅力もご紹介していきます。

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