「絶対焼けたくない」民も要注意!【その塗り方、間違えてるかも!?】"化粧品メーカー"が警告!日焼け止め対策5選

  • 2025年05月01日公開

4月26日から始まった2025年のゴールデンウィーク。キャンプやピクニックなど家族みんなで屋外レジャーを楽しむ方も多いようです。

お日様の光をたっぷり浴びて思いっきり楽しみたいものですが、気になるのが紫外線対策です。

日焼けのダメージが広く知られるようになり、日傘や日焼け止めを使う子どもは増加傾向にあると言われますが、その一方で、「子どもが日焼け止めを塗るのを嫌がる」「子どもはいつも動き回っているので日焼け止めを塗るタイミングがない」といった保護者の方の声も聞こえてきます。

そこで今回は、屋外で子どもと思いっきり楽しむための、親子の紫外線対策をレポート。保護者のみなさんが気になる子どもの日焼けや紫外線対策について、資生堂のサンケアエキスパート・原田研究員がお答え。

ここでは、その概要をご紹介します。

真夏と同じように降り注ぐゴールデンウィークの紫外線、UVケアは今すぐ実行!

晴れスタートが予想される今年のゴールデンウィーク。急な暑さが続くと、本格的な暑さに慣れていないこともあり、熱中症になる危険があり、暑さ対策は十分に行いましょう。

そして、暑さ対策と同時に気をつけたいのが紫外線対策=UVケアです。
紫外線(UV:Ultra-Violet)は太陽光に含まれる目に見えない光で、地表に届くのは、波長が長いUVAと波長が短いUVBがあります。

UVBは肌表面にダメージを与えシミ・そばかすの原因となり、「レジャー紫外線」と呼ばれるのに対し、UVAは「生活紫外線」とも呼ばれ、じわじわと肌の深部まで浸透しハリや弾力のもととなる線維芽細胞を破壊します。

紫外線は上図の通り1年中降り注ぎ、UVAは4月から一気に増加し、真夏と変わらない紫外線量になります。晴れの日だけでなく曇りでも雨でも紫外線は降り注ぐので、UVケアは夏からではなく、今からしっかり対策することが肝心です。

と、ここまではご存じの方も多いのですが、子どものUVケアとなると「はて?」。自分のUVケアはできても子どもはどうすればいいのかわからないという方も……。そこで、子どものUVケアについて、資生堂のサンケアエキスパート・原田研究員がお答えします。

バリア機能が未熟な子どもの肌、大人以上にUVケアはしっかり対策したい

子どもの肌は大人と比べ、皮膚が薄く肌のバリア機能が未熟なため、外部刺激に敏感でトラブルを起こしやすいものです。

外的環境から肌を守ったり、体内の水分が逃げないようにする肌のバリア機能は、10〜12歳ごろに整うので、それまでは大人以上に紫外線の影響を受けやすいと言えます。

「子どもにUVケアはまだ早い」ではなく、今すぐ実行したい対策です。

Q.お出かけ時の子どもの服装は?

A.帽子や長袖を着用し、肌の露出部分には日焼け止め

できるだけ日光が当たらないよう長袖を着用し、暑い日には熱中症対策のために軽めの衣類を選びましょう。

肌の露出部には日焼け止めを塗り、帽子やサングラスなどで物理的に遮光することも有用です。

Q.日焼け止めは大人と同じでもいいの?

A.3歳以上で肌トラブルがないなら、大人と同じものでOK

3歳までで肌トラブルがなければ、大人と同じものが使えます。ただし、子どもの肌は大人に比べて皮膚が薄いことから、敏感肌向けでノンケミカルなものを選びましょう。

ベタベタを嫌がるお子さんには、みずみずしいジェルタイプなどを選んであげましょう。

Q.日焼け止めのSPFやPAの目安は?

A.お出かけ先で使い分けを

SPFは肌を赤くヒリヒリさせるUVBを、PAは主に老化の原因となるUVAをカットし、数値や+が高いほど防御効果が高いことを示します。シーンに合わせて選びましょう。

日常生活:SPF15〜20/PA+ 〜 ++
ピクニック:SPF20〜30/PA++ 〜 +++
BBQ・川遊び:SPF30〜50+/PA+++〜 ++++

「日焼け止めはこまめな塗り直しが肝心!」と言うけれど、実際どうすればいいの?

日焼け止めは1度塗ればそれで1日大丈夫、というものではありません。SPF値が高いものを使えば、日焼け止め効果が長く続くから何時間でも平気、と勘違いしている方もいらっしゃるかもしれませんが、日焼け止めは汗や水、皮脂、タオルやハンカチによる摩擦でその効果は少しずつ落ちるので、2〜3時間おきにこまめに塗り直すことが肝心です。

「大人だって塗り直すのを忘れがちなのに、ましてや子どもにこまめな塗り直しなんて無理……」という声も聞こえてきそうですが、日焼け止めの塗り方や塗り直しのコツについて、資生堂のサンケアエキスパート・原田研究員に教えてもらいました。

日焼け止めは◯◯のついでに塗りなおす「ついで塗り」で習慣づけ!

大人も子どもも忘れがちな日焼け止めの塗り直し。2〜3時間おきの塗り直しはひとつの目安ですが、汗をかいたり水に濡れたりしたら塗り直します。

肌が濡れていたら、水分を拭き取ってつけ直します。汗ふきシートを使ったあとも塗り直しましょう。洗顔のあとに、出かける前に、休憩のたびに、汗をかいたら、水を飲んだら、ごはんを食べたら、おやつを食べたら……、なにかのタイミングのついでに日焼け止めを塗る「ついで塗り」習慣で対策しましょう。

日焼け止めを玄関において「朝」「外出前」の習慣に

外に出たときから強い紫外線に晒されることから、日焼け止めは外出前に塗布します。

家族みんなが外出前に使えるよう、日焼け止めを玄関などに置くのもグッド。毎日の習慣として身につけるのがおすすめです。

外出用のカバンに入れ、もし塗り忘れたら外出先でも対応できるようにしましょう。常に持ち歩いておくと、どこかのタイミングで忘れても対応できるので有効です。

日焼け止めは隙間なく均一に

紫外線から肌を守るためには、日焼け止めが隙間なく均一に広がっている状態がベストです。塗る量の目安として、顔にはパール粒2つ(1円玉2枚分)、腕には直線に引き伸ばす量がおすすめです。

子ども用の日焼け止め、選び方のポイント

子どもにの日焼け止め選びでは、子どもが楽しく使えるよう、塗り直しのしやすい剤形やノンケミカルのもの、敏感肌対応の製品を選び、気持ちよく使ってもらいましょう。

また、帰宅後にはしっかり石鹸で落としてあげ、保湿をして肌を保護することも必要です。子どもは皮膚も薄く敏感なので、しっかりとスキンケアを行いましょう。

うっかり日焼けに要注意

日焼け止めが塗りにくい部分は、うっかり日焼けしやすい場所。
顔は塗りムラができやすい小鼻周辺、髪の生え際や耳の後ろ、口もと、まぶたなど。首の後ろやフェイスラインは塗り忘れしやすいので要チェック。

体は服に覆われていない露出部分は全部塗るようにします。
手の届きにくいところは家族の方にサポートしてもらいながら、大人も子どもも同じように塗りましょう。

紫外線との付き合い方を親子で正しく知ろう

一生付き合う紫外線、紫外線対策は今だけではなく習慣的に続けることが大切です。

そのために、子どもたちには紫外線による影響を正しく理解してもらい、自発的に楽しく日焼け止めを使ってもらいたいですね。

将来の健康で美しい肌のために日焼け止めが重要、というコミュニケーションを親子で取りながら、子どもの肌や好みに合うものを選択し、継続的に楽しく使っていきましょう。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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