【エアコンの試運転いつから？】プロが教える夏前のお手入れ＆故障予防チェックリスト

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

最近は、気温の変化が本当に激しいですよね。
「まだ大丈夫かな」と思っていたら、突然夏みたいな日がやってきて、慌ててエアコンのリモコンを探す……なんて経験、ありませんか？

でも、いざエアコンをつけようとしたら「変な臭いがする」「動かない」なんてトラブルが起きることも。

そこで今回は、家電のスペシャリストに「エアコンのお手入れ方法」を教えてもらいました。

夏本番に慌てないためにも、今のうちから準備しておきましょう！

お話を伺ったのは…【家電のスペシャリスト】総合家電エンジニア・本多宏行さん

画像提供：テックマークジャパン株式会社

【家電のスペシャリスト】総合家電エンジニア・本多宏行（ほんだ ひろゆき）さん

大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年にテックマークへ入社し、自動車の修理精査から始め、2000年頃から家電、PCの修理精査業務を開始。約20年に渡り、様々な製品の修理を見てきた修理精査のプロ。

今年の夏はいつから？エアコンを付けるタイミングは？

気象庁の発表によると、今年の夏は全国的に平年より気温が高くなると予想されています。

夏にかかせないアイテムと言えば “エアコン”。

エアコンの冷房は一般的に、おおよそ6月下旬〜7月くらいから使い始める人が多いとされています。

そこでおすすめは、事前に試運転をすること。

エアコンを久しぶりに使う場合、5月中旬～6月上旬頃には、試運転を済ませるようにしましょう。（本多宏行さん）

エアコンのシーズンに入ると修理業者も忙しくなり、修理が必要だったとしても日程が合わなくなってしまいます。

不具合や故障を発見した際でも修理業者の方にすぐ対応してもらえるように5月中旬～6月上旬頃には、試運転を済ませておくのがおすすめです。

この時期を過ぎると、業者はエアコンの修理や設置作業が増えるため、すぐに対応できなくなります。

特に土日祝は予約が増加するため、会社員の方はタイミングが合わない可能性も考えられます。

試運転はシーズンの2か月前を目安に実施しておくと慌てずに済みますよ。

参考文献：暖候期予報（2025年2月25日発表）の解説　気象庁

エアコンのお手入れの手順とポイント！

1．フィルターやコンセントなどを掃除する

試運転を行う前に、エアコン本体のフィルターやコンセント周りを掃除しましょう。 （本多宏行さん）

フィルターが汚れていたりホコリが溜まっていたりすると、エアコンの効き目が悪くなってしまいます。

また、長期間使用していなかったエアコンを突然起動させると、フィルターなどに付着していたホコリが舞い上がり室内に運ばれてしまうだけでなく、エアコン室内機の中でもホコリが舞い上がって電子部品の故障に繋がる可能性があります。

試運転の際には、必ずフィルターなどのお掃除から始めましょう。

以下の手順でフィルターの掃除を行なってください。

1. エアコンからフィルターを取り外す
2. 掃除機などで大きなホコリを吸い取る
3. 歯ブラシなど柔らかいブラシでやさしく水洗いをする
4. 日陰で完全に乾燥させる
5. エアコンに取り付ける
   

コンセントにホコリが積もったまま電源を入れると火災の原因になります。
試運転の前に、コンセント周りのホコリをキレイに取り除きましょう。

2．指定の温度でエアコンを稼働させる

フィルターやコンセントなどの掃除が完了したら、エアコンを稼働させて試運転を行います。 試運転の際は下記の温度に設定してください。

• 夏前：冷房にして16℃～18℃
• 冬前：暖房にして30℃

10分ほど試運転を行い、冷風や温風が出ているか確認しましょう。

エアコンの電源が付かなかった場合の原因に多いのが「コンセントが刺さっていなかった」「リモコンの電池が切れていた」というケースです。（本多宏行さん）

「慌てて修理を依頼した結果、故障もなく出張費だけ支払うことになった」という事態を防ぐためにもしっかり確認しましょう。

3．異常やエラーが発生していないか確認する

正常にエアコンが稼働していたら、そのまま30分以上運転を続けて異常やエラーが発生しないか様子を見ましょう。

特にトラブルが発生せず異臭もない場合、これでエアコンのお手入れは完了です。

まとめ

今回は、家電のスペシャリストに「エアコンのお手入れ方法」を教えてもらいました。

急に気温が上がるこの時季、いざというときにエアコンが使えないと、ほんと困ります……！

「暑くなる前に、ちょっと動かしておこうかな〜」くらいの軽い気持ちで、早めに確認することが大切ですね。

この夏を、涼しく、そしてトラブル知らずで迎えましょう！