【介護におすすめ100均アイテム】デイサービスで楽しむダイソー「大人の塗り絵」

  • 2021年06月24日公開

こんにちは、ダブルケアラー(同時に複数の人のケアをする人)ライターとして、親の介護と育児に奮闘中の岡崎杏里です。

若年性認知症の父親の在宅介護を20年以上(現在は施設に入所)、卵巣ガンやパーキンソン症状群になった母の看病や在宅介護を約2年(2020年に逝去)してきた経験から得た、身近にできる役立つ介護情報をみなさんにお届けできればと思っています。

父、デイサービスで「ぬりえ」にハマる

介護施設などでは、脳の活性化に役立つとして、ぬりえをレクリエーションに取り入れているところが少なくありません。

デイサービスを利用するようになった父親も、そこで“ぬりえ”にどっぷりハマりました。

以前、通っていたデイサービスでは下記のような、大人向け(!?)のものを楽しんでいたのです。

鐘の音を「ゴーン」でなく「ガン」としたのが、なかなか個性的です。 

100円ショップは「大人のぬりえ」の宝庫

老人ホームに入所したあとも、そのハマり具合は変わらずで、「施設にあるぬりえをほぼ制覇してしまったので、次回、娘さんがいらっしゃるときに、可能であれば、ぬりえの差し入れもお願いします」と、スタッフから連絡がありました。

息子に買ってきた戦隊モノのぬりえをプレゼント(!?)したこともあるのですが、「こんな子どもみたいなものはイヤだ!」と突き返されてしまいました(涙)。

ある日、ふらりと訪れた100円ショップのダイソーで、その名も「大人の塗り絵」というものを発見!

ページを開くと、大人向けの絵(!?)です。これならば、父親も受け入れるはず!!

ほかにも、いくつか種類あり、なんと完成品を飾ることができる立体的なぬりえもありました。

100円ショップは、「大人のぬりえ」の宝庫だったのです。ちなみに、「大人のぬりえ」を塗るための色えんぴつも100円で購入できます。

現在、コロナ禍のため父親に直接会うことができませんが、これらを施設に差し入れたところ「父親は気に入っていた」と、スタッフが教えてくれました。

介護シーンで「大人向け」を使うことの大切さ!

父親には、そのプライドを傷つけぬように“大人の”と書いてあることが重要だったのです!

介護シーンでは、子ども用で代用できるものもあるかもしれません。

ただ、ひと目で子ども用だとわかってしまうような場合は、たとえば計算ドリルなどはコピーをして、表紙は「大人の計算ドリル」などと書き換える(これは我が家なりの工夫)などの配慮が必要かもしれません。

父親の経験からも、やはり“大人の”であるものを使うことが、些細なことでも、介護において実はとても大切なことなのかもしれません。

この記事を書いた人
ダブルケアラー
岡崎杏里

若年性認知症の父親、卵巣がんとパーキンソン症候群を患った母親の介護(母親は2020年に他界)をひとり娘として背負うことに。自身の介護経験を綴った『笑う介護。』(成美堂出版)の出版を機に、介護に関する記事やエッセイの執筆などを行っている。2013年に長男を出産してからは、ダブルケアラーに。ホームヘルパー2級。

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