【プロが解説】新型コロナ困窮者を「ふるさと納税での支援方法」と「おすすめ商品TOP2」

  • 2022年05月12日更新

こんにちは、くふうLive!編集部です。

世界的に蔓延し、人々を苦しめている新型コロナウイルス。日本では、国民一人一人の協力のもと、終息に一歩ずつ進んでいるものの、まだまだ予断を許さない状況が続いています。 この新型コロナウイルスでは、多くの方たちが被害を受けて困っています。その状況をみて「私に何かできないか?」と感じている人は多いはず。その人たちを助けるべく「ふるさと納税で支援をする」という動きが広がっているのをご存じでしょうか? 

今回は、ふるさと納税制度を使って被害を受けている人たちをサポートする方法を取り上げます。

監修・執筆者紹介

【経済ジャーナリスト】酒井富士子[サカイフジコ]

金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。日経ホーム出版社(現日経BP社)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。 リクルートの「赤すぐ」副編集長を経て、2003年から現職。「お金のことを誰よりもわかりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を解説する。
酒井富士子

そもそも「ふるさと納税」ってどんなもの?

ふるさと納税は、自分の故郷や応援したい自治体に寄付をするという制度のこと。寄付することで、一定の上限額までの寄付金額であれば所得税の還付、住民税の軽減を受けることができるため「実質の負担は2000円」で済みます。
さらに寄付をした地域の特産品が返礼品として受け取れることで、今ではお得な制度として定着しています。

手続きも簡単で、ふるさと納税のポータルサイトから、希望の自治体を選び、寄付をするだけ。寄付が完了すると、自治体から返礼品と受領証明書が届き、寄付金控除の手続きをします。
手続きは、寄付をした年の翌年3月15日までに「確定申告」をするか、条件を満たせば「ワンストップ特例制度」を利用することで、確定申告なしでも税控除を受けることができるのです。

「ふるさと納税制度を使った支援」とは?

ふるさと納税で、新型コロナウイルスで困っている人たちへの支援する方法は、いくつかのタイプがあります。
まず一つ目は、ふるさと納税ポータルサイトにある特設サイトから、治療や薬の開発をしている医療事業者などに届く取り組みにお金を寄付する方法です。

新型コロナウイルス医療対策支援寄付(さとふる)

「さとふる」には、新型コロナウイルス感染症の治療・感染拡大防止活動に従事する医療事業者へ、1000円から1円単位で金額を指定し寄付ができる「新型コロナウイルス医療対策支援寄付」があります。

現在、14自治体(2020年6月6日現在)の寄付を受付しているこのサイトでは、寄付後自治体から受領証明書が送られ、寄付金額が2000円以上の場合は寄付金控除の適用となります。

詳しくはこちら「さとふる」

もう一つの方法は、クラウドファンディング形式で寄付するというもの。これは、自治体が、寄付金の用途や目標額などを決めて、具体的にプロジェクト化して寄付を募るというものです。自分が応援したい自治体のプロジェクトへ直接寄付をする形となり、目標額への達成率や寄付者の人数を常時確認することが可能です。

広域連携ガバメントクラウドファンディング(ふるさとチョイス)

自治体名:石川県小松市
プロジェクト名:スポーツや音楽、芸術など、目標としてきた大会が中止となった子どもたちに発表の舞台を提供したい!

詳しくはこちら「ふるさとチョイス」」

ふるさとチョイスの広域ガバメントクラウドファンディングでは、48の自治体がプロジェクトを立ち上げ寄付を募集しています。たとえば、石川県小松市は、中止になってしまった小中高校生のスポーツ大会や音楽祭などを、感染症対策をとった形で開催するべく会場の運営費に対して寄付を募集しています。
具体的な目的を知ることで、自分も一緒にプロジェクトの一部として役立てる実感がわきそうです。

食材や花などをムダにしないように支援しよう!

給食やさまざまなイベントが中止になったことで困っている人たちも大勢います。日持ちがしない食材や花などは大量に破棄するはめになることもあるようです。生産者が丹精込めて作ったものを返礼品として受け取ることで、打撃を受けた事業者を助けることにつながります。

1.牛乳が苦手な人でもおいしく飲める!

自治体名:北海道中標津町  商品名:なかしべつ牛乳プレミアム NA2 MILK 1L×6本  寄付額:1万円

北海道の中標津町で飼育されている乳牛のうち、「A2遺伝子」のみを保有する牛だけを集め搾乳した特別な牛乳です。A2遺伝子のみを保有する「A2牛乳」は、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしてしまうという人でも飲める場合があると言われています。そのまま飲むのはもちろん、フレンチトーストやクラムチャウダーなど料理に使ってもOKです。

詳細はこちら

2.プレゼントにもおススメ! ベスト・フラワー賞に輝いたバラ

自治体名:徳島県海陽町
商品名:日本一に輝いたバラをお届け! ローズガーデン徳島阿波バラ20本
寄付額:1万5000円

海陽町は、徳島県の最南端に位置し、全国の中でも比較的長い日照時間に恵まれた土地です。その影響もあり、高水準なバラの育成環境が整っています。JAPAN FLOWER SELECTIONS2016-2017においてベスト・フラワー賞を受賞したバラが20本届きます。飾るだけで、家の中をぱっと華やかに演出。贈り物にしても喜ばれそう。

詳細はこちら

新型コロナウイルスで困っている人たちを助けたい!

このように、ふるさと納税制度を利用して、さまざまな角度から新型コロナウイルスで困っている人たちを助けることができます。
「寄付はしたいけど、どこに寄付すればわからない」という人は、この制度を利用するといいかもしれません。

次回、事業者の協力により増量した返礼品を受け取れるなど、お得をゲットしながら支援につながる緊急支援返礼品をご紹介します。

この記事を書いた人
経済ジャーナリスト
酒井富士子

経済ジャーナリスト/
金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。
日経ホーム出版社(現日経BP社)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。
リクルートの「赤すぐ」副編集長を経て、2003年から現職。
「お金のことを誰よりもわかりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を解説する。

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