布団を洗濯したい!クリーニングなしで寝具を清潔快適に保つ方法
- 2023年04月03日更新
こんにちは、くふうLive!編集部です。
あなたのお布団、放っておくとダニやカビに侵食されているかもしれません。
正しいお手入れ方法を知っておけば、クリーニングに行く手間もお金もかからず、毎日上質な眠りにつくことができます。
自宅で布団洗濯に挑戦してみましょう。
布団を清潔に保つことが大切な理由
人は、人生の約1/3を睡眠に費やしていると言われています。布団は、そんな睡眠の大切なパートナーです。布団を適切にお洗濯して清潔に保つことで毎日快適な睡眠がとれます。
布団は目立つ汚れが付きにくい上にかさばるので、洗濯するのが億劫になりがち。だからといって放っておくと、寝ている間にかく汗や皮脂の汚れが布団に染み込み、ダニやカビが住みつく可能性があります。
日々使っているお布団が、どれだけ汚れているのかを見てみましょう。
布団は汗や雑菌、カビで汚れている
人は、1晩寝ている間に約200ccの汗をかくと言われています。1カ月分に計算すると、6リットル分の汗が布団に吸収されていることに。
汗の99%は水分ですが、それ以外にも塩素や尿素などの老廃物が含まれています。この老廃物を好んで食べているのがカビやダニです。水分が蒸発してジメジメした布団は、カビにとって最適な繁殖場所になります。
1度黒い斑点として現れたカビは、なかなか洗濯で落とすことができません。大切なのは、こまめに部屋の換気をしてカビ菌が増えにくい環境づくりをすることと、布団を洗濯して清潔に保つことです。
ダニ被害による汚れた布団の健康リスク
日本ではダニアレルギーの患者が増え続けています。大人の喘息では約6割強、子供の喘息では約9割の患者が、ダニやダニの死骸を含んだホコリを吸い込むと発作が起きるリスクを抱えているそうです。
布団には目には見えないダニが約1万匹近く付着していて、寝ている間に吸い込んでしまう危険があります。布団に隠れたダニは、天日干しや掃除機では除去することが難しく、しっかり洗濯をして温熱乾燥で殺虫する必要があります。
自宅で布団のお洗濯にチャレンジ
大きな布団をクリーニングに持っていくのは、なかなかの労力を必要とする重労働です。でも適切な洗濯方法を知っていれば、自宅で洗うことも可能です。
適切な洗濯頻度
厚生労働省の『旅館業における衛生等管理要領』によると、ホテルや旅館の布団や枕は『半年に1度』のペースで丸洗いをすることが望ましいとされています。
実際の使用頻度や汚れ具合によっては、もっと短いスパンでの洗濯も必要ですが、過度な洗濯は布団を傷めてしまうので、状況に合わせて洗濯をするようにしましょう。
表示マークの意味を学び、正しく洗濯
布団素材の中には自宅では洗えないものもあるので、きちんと洗濯表示マークを確認してから洗濯をしましょう。
自宅で洗えるのは、手洗い表示と洗濯機表示が付いている布団です。水洗い表示にバツ印が付いているものは、残念ながら自宅での洗濯はできません。
また、手洗い表示や洗濯機表示が付いていても、重量がオーバーしていると洗濯機が回らなくなってしまうので注意してください。
丸洗いには洗濯ネットを活用
photo by なないろのしずく
洗濯ネットに入れずに洗うと、洗濯中に布団が広がって生地が傷んだり、破けたりしてしまうことがあります。布団の丸洗いには、『布団洗濯用ネット』を活用しましょう。
布団を3つ折りや4つ折りにして、中の空気を抜きながら洗濯ネットに入れます。筒状の洗濯ネットは洗濯槽に入れやすいのでおすすめです。
【毛布や布団の洗濯に便利な無印の巾着ランドリーネット】
布団の正しい干し方
布団の洗濯が終わったら、できる限り脱水をしてから取り出します。中綿がよれてしまっているので、布団をよく揉みほぐし、形を整えてから、風通しの良い場所でしっかり干しましょう。
ダブルバーになってる物干し竿がある場合は、またがせるように掛けると真ん中に風が通り、乾きが早くなります。
自宅で布団洗濯できない時には?
家にある洗濯機が小さくて布団洗濯ができない場合や、手持ちの布団が水洗いできない場合は、コインランドリーやクリーニング店を活用しましょう。
コインランドリーを活用
布団クリーニングだけではなく、雨の日に洗濯物が溜まってしまった時などにも有効活用できるので、ここでコインランドリーの使い方をおさらいしておきましょう。
コインランドリーには、小容量のものから、10kg〜20kg以上の服を一度に洗濯できる大容量のものまで様々な洗濯機が揃ってます。洗濯機能のみのものや、乾燥機能付きものもあるので、用途にあった洗濯機を選びましょう。
布団を洗う場合は、布団をくるくる巻いてロール状にします。しっかり乾燥をさせるために少し余裕のある容量の洗濯乾燥機を選び、布団を入れてふたを閉めてください。お金を投入して、洗濯機が動いたら、布団がうまく回転しているかを確認し、終わるまで待ちましょう。
しつこい汚れや長期間保管にはクリーニング
気になる汚れがある場合や、布団洗濯の全ての手間を無くしたい人にはクリーニングがおすすめです。クリーニング店によって布団のクリーニング方法は様々ですが、多くのクリーニング店では汚れやシミの場所を伝えると、シミ抜きをしてくれます。
また、最近ではクリーニングの集配・宅配を行なっている業者や、次シーズンまで預けた衣類を保管してくれる業者もあります。面倒な布団の持ち込みや、季節ごとの布団の出し入れが不要になる便利なサービスなので、ぜひ活用してみてください。
清潔に布団を保管する方法
布団は使用している間だけでなく、保管している間にもダニやカビの餌食になってしまいます。せっかく洗濯して収納した布団を傷めないよう、正しい保管方法を知っておきましょう。
保管前の洗濯のコツ
湿気を含んだままの布団をそのまま収納してしまうと、カビやダニが繁殖しやすくなってしまいます。保管前に1度洗濯をしてしっかり乾燥させましょう。
押し入れはNG?正しい布団保管方法
布団を押入れに収納している人が多いと思いますが、押入れは湿気が多く、雨の日や梅雨の時期には収納している布団が水分を吸ってしまいます。押入れの中でも、なるべく湿気の少ない上段に保管するようにして、シーズンオフ中でも時々布団を出して天気の良い日に干すようにしましょう。
布団圧縮袋を使うと、干してふっくらさせた布団のボリュームが無くなる上に、綿や生地が痛みやすくなるのであまりおすすめできません。
布団に収納カバーをかけたい場合は、通気性の良い木綿の風呂敷や専用の布製バッグに、無臭タイプの防虫剤と一緒に収納すると良いでしょう。
【真似したくなる布団収納アイデアはこちら】
布団の洗濯は慣れれば自宅でも意外と簡単!
布団は睡眠の質を高めてくれる重要な生活アイテムの1つです。布団のメンテナンスを怠って汚れた布団のまま寝ていると、ダニやカビが発生し、アレルギーや喘息を引き起こしかねません。
大物の布団の洗濯は面倒に感じるものですが、コインランドリーやクリーニングに持ち込む手間やお金を考えると、自宅での洗濯の方が楽といえるかもしれません。慣れると意外と簡単にできるので、ぜひ自宅で布団のお洗濯をやってみてください。
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