洗濯ネットで野菜を保存?【八百屋が解説】「"玉ねぎ・じゃがいも"には向いてます」

  • 2026年11月03日公開

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こんにちは、八百屋歴15年でヨムーノライターの青髪のテツです。

じゃがいもや玉ねぎを買い置きしたら、いつの間にか芽が出ていたり、一部がやわらかくなっていたりした経験はありませんか?

SNSでは「じゃがいもや玉ねぎなどの根菜は、100円ショップの洗濯ネットに入れて保存すると通気性抜群」という方法が話題になっています。
今回は、この保存方法が本当に使えるのか、八百屋の立場から解説します。

通気性の点では理にかなっています【洗濯ネットで野菜を保存】

結論からお伝えすると、この方法は半分本当です。
洗濯ネットはメッシュなので風が抜け、ポリ袋と違って内側が水滴でびしょびしょになりません。

ただし「根菜ならどれでも入れておけばいい」とまとめるのは、少し乱暴です。
玉ねぎが嫌うのは湿気ですが、じゃがいもがいちばん嫌うのは光で、にんじんや大根が嫌うのは乾燥です。

洗濯ネットは風を通しますが、光をさえぎれず、乾燥も防げません。

玉ねぎは洗濯ネットと相性がよいです

玉ねぎは湿気がこもると、下の方から傷みやすくなります。
洗濯ネットに入れて吊るすと、玉ねぎ同士が密着しにくくなり、全体に風が当たります。

JAの案内でも、玉ねぎは皮がついたまま、風通しがよく日の当たらない場所に置き、ネットに入れて日陰に吊るす方法がすすめられています。

玉ねぎを洗濯ネットで保存する手順を紹介します。

  1. 目のあらいメッシュタイプを選ぶ
  2. 皮がついたまま、洗わずに入れる
  3. 3〜5個ずつを目安にし、詰め込みすぎない
  4. 風通しのよい、日の当たらない場所に吊るす

やわらかくなったものを見つけたら、すぐに取り出してください。

なお、新玉ねぎは水分が多く同じようには日持ちしないので、吊るさずに野菜室へ入れて早めに食べ切ってください。

じゃがいもは暗さをつくるところまでがセットです

洗濯ネットは光をさえぎらないので、明るい台所に吊るしっぱなしにすると、皮が緑色に変わっていきます。

農林水産省の案内では、じゃがいもは暗くて涼しく通気性のよい場所で保存することがすすめられていて、弱い光でも長時間当たると毒素が増えることがあるとされています。

緑色になった部分は皮を厚めにむき、芽は根元からしっかり取り除いてください。

じゃがいもを洗濯ネットで保存する手順を紹介します。

  1. じゃがいもを1個ずつ新聞紙で包む
  2. 洗濯ネットに入れる
  3. シンク下や床下収納など、暗くて涼しい場所に置く

包むのが面倒なら、ネットごと紙袋や段ボール箱に入れるだけでも暗さはつくれます。
置きたい条件が違うので、玉ねぎと同じネットに混ぜるのは避けてください。

にんじんや大根には向きません

同じ根菜でも、にんじんや大根を洗濯ネットに入れて室内に置くのはおすすめしません。
これらは乾燥に弱く、風を通す洗濯ネットに入れると水分が抜けてしなしなになります。

にんじんや大根は、1本ずつキッチンペーパーや新聞紙で包み、ポリ袋や保存容器に入れて野菜室で立てて保存してください。

なお、洗濯に使っていたネットには洗剤が残っていることがあるので、新しいものを野菜専用におろしてください。

野菜の洗濯ネット保存は"玉ねぎ・じゃがいも"には向いてる

100円ショップの洗濯ネットは、通気性という点では野菜の保存に使える道具です。
ただし、大切なのはネットそのものではなく、野菜ごとに合った置き方をすることです。

玉ねぎは日の当たらない場所に吊るす使い方と相性がよく、じゃがいもは包むか箱に入れて暗さをつくるところまでがセットです。

にんじんや大根は、今までどおり包んで野菜室へ入れてください。
野菜ごとの苦手なものを知っておくと、道具は何であれ上手に保存できますよ。

JAきたみらい「野菜のマメ知識 玉ねぎとじゃがいもの保存方法」

農林水産省「じゃがいもに含まれる天然毒素『ソラニン』や『チャコニン』に関するQ&A」

この記事を書いた人
野菜のプロ
青髪のテツ

スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。

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