実は「4月入学式」が世界的に珍しい理由は?【間違えたら恥ずかしい】「桜が咲くからでしょ」「知ったかぶりしてた!覚えておきます」
- 2026年02月08日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
「新学期といえば4月」 日本人なら疑いもしないこの習慣、実は明治時代初期までは決まっていなかったことをご存知ですか?
かつては世界基準の「9月始まり」だった時期もあったのに、なぜ日本はわざわざ4月に変えたのか。その裏側にある、驚きの歴史を紐解きます。
問題
日本の学校が「4月始まり」になった最も大きな理由は何でしょうか?

- 桜が咲く時期に合わせて、国民の気分を高めるため
- 国の「会計年度」が4月に変わったため
- アメリカの9月新学期に対抗するため
正解と解説

正解は…
- 国の「会計年度(予算の区切り)」が4月に変わったため です!
お金に合わせて学校も動いた
明治19年(1886年)、当時の日本政府は国の家計簿である「会計年度」を4月〜3月に固定しました。 学校を運営するための補助金も、この「4月の政府予算」から出るため、予算のスタートと学校のスタートを一致させた方が事務手続き上、非常に都合が良かったのです。
世界は9月入学式が主流
- 1月:シンガポール、オーストラリアなど
- 3月:韓国
- 4月:日本、インド、パキスタン
- 9月:アメリカ、イギリス、フランス、中国など(世界最多)
記憶がバグる理由:なぜ「会計年度」は4月なの?
そもそも、なぜ国は4月を予算の始まりにしたのでしょうか。そこには当時の日本の主役だった「お米」が関係しています。
農家の納税スケジュール
当時の税金は、秋に収穫した「お米」を売って現金化してから納められていました。1月を予算の始まりにすると、農家がお金を用意して納税し、国が予算を組むのに時間が足りなかったのです。
イギリスへのリスペクト
当時、世界最強の経済力を誇っていたイギリスの会計年度が4月だったことも、当時の日本政府が模範にした理由の一つと言われています。
※実はイギリスの場合、「お財布(4月)」と「学校(9月)」は分かれています。 しかし、明治時代の日本は近代化を急いでいたため、「予算と教育をセット」にして4月始まりに統一しました。
2026年2月8日の衆議院議員総選挙は「予算」のせい?
国会では、毎年1月から3月にかけて「4月から使う新しい予算」を激しく議論します。 2026年2月に選挙が行われたのは、「4月からの新しい予算をどの政権に任せるか、本格的な議論の前に国民に決めてもらう」という、高市政権の戦略的なタイミングが理由と言われています。
「18歳選挙権」10周年のミステリー
2016年に18歳選挙権が導入されてから、2026年の今年はちょうど10周年。 ここで気になるのが「学年」と「選挙権」のズレです。
早生まれの18歳
2026年2月8日に18歳になっている高校3年生は、今回初めての一票を投じます。
学年の区切りとの関係
学校では「4月1日生まれ」までが同じ学年ですが、選挙権は「誕生日の前日の午前0時」に発生します。
2026年2月8日が誕生日の人は、2月7日の時点で18歳とみなされ、投票できるのです。
9月入学(秋季入学)議論はどうなった?
2020年に政府が慎重に検討した結果、以下の3つの「巨大な壁」が立ちはだかりました。
「5ヶ月の空白」とコストの壁
4月始まりを9月にずらすと、その年の学年だけ5ヶ月分授業料や生活費が増え、国全体で数兆円規模の負担が生じると試算されました。
待機児童問題の悪化
保育園の入園サイクルまで狂ってしまうため、現場の混乱が避けられないと判断されました。
「就活」という巨大なアンカー
日本の企業文化である「新卒一括採用」が4月入社を前提としているため、学校だけ変えても学生が路頭に迷うリスクがありました。
「就職活動」への影響と2026年のリアル
就活の観点から見ると、現在は「制度を変える」のではなく「企業側が合わせる」動きが加速しています。
1. 通年採用の一般化
かつてのように「4月1日に全員一斉に入社」というスタイルだけでなく、「通年採用」を取り入れる企業が激増しました。これにより、9月に卒業しても、翌年4月を待たずに秋入社できる枠が増えています。
2. 「ギャップターム」の活用
一部の大学(東京大学など)では、秋入学を選んだ学生が春の卒業までの期間をインターンシップや留学に充てる「ギャップターム」を推奨しています。企業も「この期間に面白い経験をしてきた学生」を高く評価するようになっています。
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