諸葛孔明が考案したグルメは?正解は【横山光輝三国志49巻】「思い出せない…」→「覚えておきます」

  • 2025年12月09日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

氷河期世代が青春時代に遊んだゲームといえば、KOEIの「三国志」や「信長の野望」が5本の指に入ると言っても過言ではない大人気ゲームでした。

さて、その中の三度の飯より「三国志」。
三国志の時代、蜀漢の天才軍師である諸葛亮(しょかつりょう)は、戦術や発明だけでなく、食べ物に関する知恵も発揮したという逸話が残されています。

「臥龍」の異名を持つ彼が、南方の異民族を征伐する南征(なんせい)の際、現地の風習に代わるものとして考案したとされる食べ物は何でしょうか?

この記事では、諸葛亮の知恵と慈悲深さを示す、意外な発明をクイズ形式でご紹介します。

りんごのイラスト/タワシ

諸葛亮(孔明)が考案したといわれる食べ物は?

次のうちから選んでみてください。

① まんじゅう

② うどん

③ 飴(あめ)

正解は……

① 饅頭(まんじゅう) でした。

現在の日本で食べられている甘いお菓子としての饅頭とは異なり、諸葛亮が考案した饅頭は、肉や野菜の餡を小麦粉の皮で包んで蒸した点心であり、現代でいうところの肉まんの原型に近い食べ物です。

豆知識:考案された逸話(南征のワンシーン)

饅頭が考案されたのは、諸葛亮が南方の異民族、孟獲(もうかく)を征伐した南征の際の出来事です。

南征と人身御供: 諸葛亮が南征を終え、軍を率いて瀘水(ろすい)という川を渡る際、激しい風雨に遭いました。現地には、川の氾濫を鎮めるために、人身御供(生贄)として人の首を川に捧げる風習がありました。

知恵による代替

諸葛亮はこれを聞き、「人の命を犠牲にはできない」として、小麦粉でこねた生地に肉の餡を詰め、人の頭の形に似せて作り、これを蒸して川に捧げました。すると川の荒れは収まったといいます。

「蛮頭」から「饅頭」へ

当初は、「南蛮(異民族)の頭」の代わりという意味で「蛮頭(ばんとう/まんとう)」と呼ばれていました。
また、神を欺いて納得させたことから「瞞頭(だます頭)」とも呼ばれ、後に食べ物を表す「食」へんが付き、現在の「饅頭(まんじゅう)」
という漢字になったとされています。

この逸話は、諸葛亮の知恵と慈悲深さを示すものであり、力による制圧だけでなく、文化と人心を重視した南征の象徴的なエピソードとして語り継がれています。

豆知識:川で饅頭、野戦で梅。知恵で兵を救った曹操

諸葛亮が饅頭(まんじゅう)を考案したように、三国志のもう一人の英雄、曹操(そうそう)にも、知恵で兵士の危機を救った有名な逸話があります。

このエピソードは「望梅止渇(ぼうばいしかつ)」と呼ばれ、「梅を望んで渇きをいやす」という意味です。

曹操の「梅の話」の逸話

曹操が軍を率いて行軍中、兵士たちは極度の喉の渇きに苦しみ、進軍が困難になってしまいました。

  • 曹操の策: 曹操は兵士たちを鼓舞するため、「この先には大きな梅林がある。梅の酸味を思い浮かべるだけで口の中が潤うだろう」と宣言しました。

  • 心理効果: 兵士たちは梅の酸っぱさを想像した途端、口の中に唾液が湧き出し、一時的に喉の渇きが和らぎました。その間に、全軍は士気を保ったまま前進を続けることができ、危機を脱しました。

諸葛亮が「人の命を奪う風習を、食べ物で欺く」という慈悲の知恵を使ったのに対し、曹操は「兵士の想像力を利用し、心理的に苦痛を和らげる」という統率の知恵を使ったという点で、対照的ながらも非常に興味深いエピソードです。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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