子どもの頃「これあげる!」貧乏な俺に弁当をくれていた幼馴染の弁当屋が廃業寸前!→「俺に任せて」その結果…
- 2025年10月19日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部【ときめき分室】です。
実話をもとにした、スカッとストーリーをお届けします。
子どもの頃、家が貧しく、まともなお弁当も持っていけなかった僕。そんな僕をいつも助けてくれたのは、弁当屋の娘だった幼馴染の彼女でした。
しかし数十年後、あの思い出の弁当屋が廃業寸前だと分かり、僕はいても立ってもいられず駆けつけました……。
「これあげる!」忘れられない優しさの味
子どもの頃、家が貧しく、弁当はふりかけのおにぎりだけ。
そんな僕にいつも声をかけてくれたのが、近所の弁当屋の娘――幼馴染の彼女でした。
「これあげる!ママと作ったんだよ!」
差し出されたおかずは、色とりどりで、どれも温かい味がしました。
あの頃の僕にとって、それは何よりのごちそうで、そして“優しさの記憶”として今も心に残っています。
「ありがとう」
――いつか必ず、この恩返しをしよう。
その想いが、僕の原動力になっていきました。
廃業寸前の弁当屋と、再会の約束
大人になった僕は、がむしゃらに働き続け、今では小さなコンサルティング会社を経営しています。
そんなある日、地元の友人から耳を疑う知らせが届きました。
「駅前のあの弁当屋、もうすぐ店を畳むらしいぞ」
居ても立ってもいられず駆けつけると、疲れた表情の彼女が静かに言いました。
「せっかく来てくれたのにごめんね……。コンビニが増えて、お客さんが減っちゃって。今月でお店を閉めるの」
涙をこらえながら話す彼女に、胸が締め付けられました。
子どもの頃、あんなに僕を助けてくれた人が、今度は苦しんでいる。
僕は彼女に言いました。
「諦めるのはまだ早いよ。――俺に任せて」

恩返しプロジェクト、始動
会社の仲間に事情を話すと、みんな快く協力してくれました。
SNSやチラシでお店の魅力を発信し、メニューもリニューアル。
作り手の想いが伝わるPOPを飾ると、少しずつ客足が戻り始めました。
そして数ヶ月後。
SNSで話題になった弁当屋には、開店前から長い列ができるように。
「ありがとうございました!」
満面の笑みで声を張る彼女の姿を見て、僕はようやく、本当の恩返しができた気がしました。
人に向けた優しさは、いつか必ず自分に返ってくる。
あの“ひとくちのおかず”が、今も町中の心を温め続けています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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