突然知らない番号から「全契約終了!」と怒りの電話→「あの、もしよければ…」間違い電話が起こした奇跡の大逆転!

  • 2025年09月21日公開

15年家族の会社を支えた俺に「エリート弟に継がせる!お前は雑用w」両親から非道な宣告!→即退職した結果…

こんにちは、ヨムーノ編集部【ときめき分室】です。
実話をもとにした、スカッとストーリーをお届けします。

小さな農園を営む僕のもとに、ある日突然、見知らぬ番号から電話がかかってきました。出てみると、一方的にまくしたてる女性の怒声。

「商談を無断欠勤するなんてありえない!全契約、今日で終了よ!」

身に覚えのないことで責められ、途方に暮れる僕。しかし、この一本の間違い電話が、予想もしていなかった奇跡を呼び起こすことになるのです。

「全契約終了よ!」嵐を呼ぶ一本の間違い電話

穏やかな昼下がり、農園でいつものように作業をしていると、僕のスマホが鳴り響きました。知らない番号でしたが、とりあえず出てみると……。

「やっと出たわね!商談を無断で欠勤するなんて、どういうつもり!?」

いきなり、女性のけたたましい怒声が耳をつんざきました。商談?欠勤?何のことかさっぱりわからず、僕が呆然としていると、相手はさらにヒートアップ。

「あなたみたいな無責任な業者とはやってられないわ。全契約、今日をもって終了よ!」

一方的に契約終了を告げられ、混乱する頭でなんとか言葉を絞り出しました。

「大変申し訳ないのですが……あの、御社とお話しするのは、今日が初めてのはずですけど……」

その瞬間、電話の向こうの空気が凍りつきました。

電話の向こうから聞こえた、悲痛な叫び

「えっ……?」

僕の言葉に、今度は相手が戸惑う番でした。どうやら、とんでもない勘違いをしていたことに気づいたようです。

「本当に申し訳ありませんでした!私ったら……」

そう言って彼女が慌てて電話を切ろうとした、その時でした。電話の向こうから、別の人の声が微かに聞こえてきたのです。

「社長、大変です!このままだと手配した野菜20箱が、全部廃棄になってしまいます……!」

その悲痛な叫びを聞き、僕は思わず口を挟んでいました。

「あの!もし何かお困りでしたら、僕でよければ力になれるかもしれません。個人で農園をやっていまして」

絶望からの大逆転!僕たちの畑が起こした奇跡

藁にもすがる思いだったのでしょう。電話の相手……食品会社の若い女社長は、事情を話してくれました。

契約していた大手レストランの都合で、直前になってコラボ企画が事実上の中止に追い込まれ、配送直前だった特別栽培の野菜が大量に行き場を失ってしまった、と。

手塩にかけて育てられた野菜が捨てられる……。農家として、それは聞き捨てなりませんでした。

「もしよければ、僕の農園を使いませんか?レストランに卸せなくなったのなら、直接お客さんに届けましょう!」

僕の突拍子もない提案に、彼女は驚いていました。僕の農園では、時々地域の人向けに収穫体験イベントを開いており、SNSで告知すればたくさんの人が集まってくれるのです。

僕の言葉に、彼女の中に情熱の火が灯ったようです。農場仲間の協力も得て、SNSで「緊急開催!農園コラボ・産直マルシェ」を告知。急ピッチで準備を進めました。

イベント当日、僕たちの農園には朝から長蛇の列が!SNSを見た大勢のお客さんで、大変な賑わいです。女社長が契約農家さんの想いを懸命に伝え、20箱もあった野菜は、わずか数時間で完売しました。

嵐の電話が運んだ、最高の出会い

イベントが成功裏に終わった後、女社長は晴れやかな笑顔で僕の元へ来て、深々と頭を下げてくれました。

「あなたの一言がなければ、私は諦めてしまうところでした。本当に、ありがとうございます」

そして、彼女はこう続けたのです。
「もしよろしければ、これを機に、私たちの会社と提携しませんか?」

もちろん、答えは「イエス」です。
これをきっかけに、僕たちは定期的に合同マルシェを開催するようになり、「生産者と消費者を直接つなぐ」という共通のテーマを持つ、最高のビジネスパートナーになったのです。

まさか、あの嵐のような一本の電話からこんな最高のパートナーシップが生まれるなんて。人生、どこにご縁が転がっているか分かりませんね!

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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※取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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