【“サンマ”はとりあえず冷蔵庫に…←ちょっと待って!!】「危ないじゃん」「早く知りたかった(泣)」プロが教える“賢い保存法"
- 2025年09月20日公開
 
こんにちは。スーパーで氷水につかったサンマを見ると、ついトングを掴んでしまう管理栄養士でヨムーノライターの安達春香です。
秋の味覚といえばサンマですよね!塩焼きにすると皮はこんがり、身は脂がのってふわっふわ。「内臓のほろ苦さが良いんだよ」というツウな人もいるかもしれません。
アジのようなほかの魚は内臓を取るのに「なんでサンマはそのまま焼くの?そもそも食べても大丈夫なの?」と気になったことはありませんか?
今回はそんな疑問や、美味しく安全に食べるコツをご紹介します。
衝撃の事実!サンマに胃袋がないって知ってた?

結論からいうと、しっかり火を通せば内臓は食べても大丈夫!実はサンマは胃袋がないちょっと変わった魚なんです。
胃袋がないから食べたものがすぐ腸に送られ、たったの30分ほどで体の外に出ていきます。
しかも、漁が行われるのは夜中。サンマは19:30〜23:00ごろにエサを食べますがすぐに消化されるので、水揚げされるころにはおなかが空っぽです。
だからこそ、内臓に食べ物の臭いが残らず、美味しく食べられるんですよ。
さらに、内臓には栄養もたっぷり。とくにビタミンAが豊富で、目や皮膚の粘膜を守って免疫力をアップする効果があります。
健康のためにも残さず食べちゃいましょう!
その食べ方、危ないかも?やってはいけない調理&保存法

サンマは調理法や保存法を間違えると食中毒でおなかが痛くなったり、せっかくの美味しさが半減してしまうことも……。
ここからは、やってはいけないこと2つをご紹介します!
新鮮だからといって油断禁物!“加熱用”は生で食べないで

スーパーで売られているサンマのほとんどが「加熱用」。
刺身用のサンマは、寄生虫対策のために冷凍処理など特別な工程を経ていますが、一般的なサンマはそうした処理をしていません。
見た目が新鮮でも、そのまま食べるとアニサキス(寄生虫)に当たる危険があるんです。
加熱用か刺身用か判断に迷ったら、必ず店員さんに確認しましょう!
また、アニサキスは火を通すと死滅するので、身が白くなり、骨から簡単にほぐれる状態までしっかり加熱してくださいね。
そのまま冷蔵庫に入れると毒素が発生!?

サンマは買ったその日に食べるのが一番。買ってから時間が経つとだんだん内臓が傷みはじめ、身全体にも少しずつ生臭さが移ってしまいます。
さらに、腐敗が進むと加熱しても消えない有害成分(ヒスタミン)が発生してしまいます。これを食べるとじんましんや頭痛など、アレルギーのような症状が出ることも。
翌日以降に食べる場合は、内臓を取り除いてからチルド室に入れてくださいね。
出典:厚生労働省「ヒスタミンによる食中毒について」
出典:消費者庁「ヒスタミン食中毒」
翌日以降に食べたいならコレ!冷蔵保存のコツ

新鮮なうちに下処理をしておけば、翌日以降も美味しいサンマが楽しめます。魚をさばくのは苦手……と思う方も多いかもしれませんが、慣れれば5分くらいでできますよ。
①背骨を切る

頭の付け根あたりに背から包丁を入れて背骨を切ります。この後の工程のため、頭を切り落とさないように注意しましょう!
ガリッと骨が切れた感触があったらストップしてくださいね。
②おなかに切り込みを入れる

おなかにある小さな穴(肛門)に包丁の先で切り込みを入れます。
③内臓を引っ張り出す

両手で頭と身を持ち、ゆっくりと内臓を引っ張り出します。勢いよく引っ張ると内臓がちぎれてしまうので、慎重に行いましょう。
④流水で洗う

血が残らないように全体を洗い流します。内臓が入っていた部分にも流水を注いで、しっかりと洗いましょう。
⑤水気を拭き取りラップで包む

キッチンペーパーで水分を拭き取り、1本ずつラップで包みます。チャック付き保存袋に入れて冷蔵庫のチルド室で保存してくださいね。
内臓を取り除くことで、傷むスピードを少しだけ遅らせられます。保存日数が延びるわけではないので、消費期限を保存袋に書いてその間に食べ切りましょう。
もっと長く保存したいなら冷凍庫へ!
いっぱい買ったけど食べ切れなさそう……なんてときは冷凍するのがおすすめ。美味しさと鮮度をキープしながら約3週間保存できます。
①流水で洗う

表面を流水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。ぬれたままだと臭みが残り、霜がついてしまうのでしっかり拭き取ってくださいね。
②ラップで包み保存袋に入れる

空気が入らないようラップで1本ずつ包みます。チャック付き保存袋に入れ、冷凍室で保存しましょう。
解凍方法
流水か冷蔵庫で解凍しましょう。中心部までしっかりと加熱してから食べてくださいね。
サンマを美味しく食べよう
旬のサンマは脂がのっていて栄養たっぷり。安全に美味しく楽しむためには、加熱用は必ず火を通して、すぐに食べない時は適切に保存するのがポイントです。
ちょっとしたコツを覚えて秋の味覚を存分に味わいましょう!
趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!
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