【猛暑日は不必要な外出・出社は控えて】医師が真夏の警告「災害時も有効な"家庭でできる熱中症対策"」とは

  • 2025年08月15日公開

【医師が警告】「寝る時にクーラーをタイマー設定だけは絶対やめてください」就寝時に潜む"恐ろしい"リスクとは…

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

自分なりに熱中症対策をしているものの、これで大丈夫なのかな?と心配になることってありませんか?
今回は、熱中症対策に詳しい専門医に「家庭でできる熱中症対策の正解」について教えてもらいました。

災害時や猛暑の日のお出かけ、在宅勤務中のちょっとした暑さ……そんな日常の「今すぐ役立つ対策」をまとめて紹介します!

「家庭でできる熱中症対策の正解」教えてくれたのは

救急医学のエキスパート。救急医。外科医。
防衛医科大学卒業後、横浜市みなと赤十字病院救急部 部⾧を経て現職。
「救急車を断らない」を理念に掲げ、地域医療に貢献している。
メディア出演も多数。TV 番組で熱中症に関するコメントを行うなど、メディアでの熱中症対策の啓蒙・啓発も積極的に行っている。

教えて!伊藤先生!「家庭でできる熱中症対策の正解」!

今回、専門医の伊藤先生に教えてもらった「災害時や猛暑の日のお出かけなどで”家庭でできる”熱中症対策」は次のとおり!

  • 災害時の熱中症対策
  • 猛暑日のおでかけ”熱中症対策”の必需品は?
  • 冷感シートやクールリングなどの”ひんやりグッズ” お家で使うなら何が有効?

順番に解説していただきます!

【質問】災害時の熱中症対策について

Q災害時などで電気が使えなくなってしまったときにできる熱中症対策はありますか?

伊藤先生:
電気が止まってしまった時は、いわゆる一般的な対応で凌ぐしかないですね。

水分をなるべく摂って、できるだけ風通しがよく涼しいところにいるしかないのではないでしょうか。

汗を拭く時は、乾いたタオルではなく少し湿らせたタオルで拭くと、気化熱で身体を冷やす効果に期待できるので覚えておくと良いでしょう。

強いて言うなれば、氷を切らさずに冷蔵庫の中に常備しておくことでしょうか。

冷蔵庫の中に氷が入っていれば、停電してもすぐには溶けないので数時間は対応することができます。

それもできれば冷蔵庫で作る氷ではなく、コンビニなどで売っている氷だとよりよいでしょう。

市販の氷は、家庭で作る氷と違って純度が高く塊も大きいので溶けにくいのです。
家庭で作る氷よりいざという時に長持ちします。

氷として冷たい飲み物を飲むもよし、ネックアイシングで使うもよし、急場を凌ぐには十分活躍してくれます。

溶けたらお水として飲むこともできますし、市販の氷はローリングストックで毎日使いながらいざという時に備え常備するようにしておくとよいでしょう。

【質問】外出や出社時の熱中症リスクについて

Qここ近年特に酷暑が進んでいますが、猛暑日の外出や出社には熱中症リスクはあるのでしょうか

伊藤先生:
もちろん、猛暑日の外出や出社には、熱中症リスクはあります。
おっしゃるとおり近年の酷暑化は目を見張るものがあるので、一昔前の感覚のままでいると危険です。

熱中症リスクを考えたら、酷暑シーズンの無駄な外出や出社は避けるべきと思います。
リモートワークや在宅勤務ができる場合であれば、ぜひ積極的に活用いただくとよいでしょう。

ただ、「暑さに慣れる」ということもまた必要になります。

熱中症は、暑さのピークの真夏にも増えますが、熱くなり始めたばかりの頃にも多いのです。
これは、暑さに身体が慣れていないことが原因です。

徐々に暑さに体が慣れてくると、汗のかき方も変化が出るんです。
暑さに慣れていないうちは、ドロドロした塩分やタンパク質を多く含んだ汗が出がちですが、これが徐々に汗をかきなれてくるとサラサラした汗に変わります。

そういう意味でも、少しづつ暑さに身体をならしていくことも大切になります。

いずれの場合においても、外出中に気分が悪くなったりめまいを感じたりした場合は、近くにあるコンビニなど温度管理がされた場所に避難するようにしてください。

【質問】猛暑日のおでかけ”熱中症対策”の必需品は?

Q猛暑日にどうしても外出しなければいけない場合、必需品的なものはなんでしょうか?

伊藤先生:
大枠でいうと、水分摂取できる飲料水、湿った汗拭き、首を冷やすようなもの、などでしょうか。

飲料水はベストでいうと経口補水液ですが、通常の外出であればお好きな飲み物で十分でしょう。

湿った汗拭き、例えばボディーシートなどがあると首周りをさっと拭くだけでも効果はあるはずです。
首を冷やすためにクールリングや、市販の氷を使ったネックアイシングなどもより効果的です。

また、日傘やミニ扇風機などを持つ人が増えていますが、もちろんこれらも効果的です。
日傘は直射日光を防ぎ頭部の火照り防止に役立ちますし、ミニ扇風機もうちわでパタパタあおぐのと同様に涼を感じるには役立ちます。

首の太い血管を冷やすのがダイレクトに効果があるので、歩きながらする対策でいうとクールリングやネックアイシングが一番効果的でしょうね。

【質問】”ひんやりグッズ” お家で使うなら何が有効?

Qおでこに貼る冷感シートやクールリングなど、いわゆるひんやりグッズはたくさんありますが、お家で使うなら何がおすすめですか?

伊藤先生:
おでこに貼る冷感シートは、ひんやりした感じはありますが実は身体を冷やす効果は薄いので、あまり期待はできないんです。

繰り返しになりますが身体を冷やすためには太い血管があるところを冷やさないと効果に期待できないので、そういう意味ではクールリングやネックアイシングで首周りを冷やすことが一番効果に期待はできますね。

ただ、冷感シートはひんやりして気持ちがいいので、使いたい方はぜひ使ってください。

災害時や猛暑の日のお出かけ「"家庭でできる"熱中症対策」試してみて

自己流の熱中症対策はしていても、あらためて専門医から「熱中症対策の正解」を教えていただくと、今まで意外と知らなかったことも。

どれも日々のお家時間やお出かけにすぐ役立つ知識ばかりなので、さっそく今日から取り入れてみてくださいね!

※一部AI生成画像を使用しています。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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