所得税とは?会社員とフリーランスでどう違う?【FP監修】

  • 2025年06月24日公開

【知らなきゃ損】「うちは関係ない」と思った人が撃沈(泣)!“相続税で後悔しない”ために今すぐ知るべき基本&対策【FP監修】

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

収入がある人なら誰もが関わる「所得税」。

でも、「仕組みがよくわからない」「誰がどのくらい払っているの?」など、モヤっとしている方も多いのでは?

今回は、会社員とフリーランスの違いに注目しながら、「所得税」の基本をわかりやすく解説します!

所得税ってどんな税金?

所得税とは、「1年間に得た所得(もうけ)」に対してかかる税金です。

この「所得」とは、単純に収入のことではなく、収入から必要な経費や給与所得控除等を引いた残りの金額のこと。

【ポイント】所得の例

  • 給与所得(会社員、公務員など)
  • 事業所得(フリーランス、自営業など)
  • 不動産所得(家賃収入など)
  • 配当所得、退職所得など

さまざまな所得に対して、国が定めた累進課税制度に基づき、所得が多いほど高い税率が適用されます。

会社員の所得税はどう決まる?

会社員の方の所得税は、毎月のお給料から源泉徴収という形で自動的に天引きされています。年末になると、「年末調整」という仕組みで、その年の税額の過不足を会社が計算して調整してくれます。

基本的に、自分で確定申告をする必要はありません(※副業など複数の所得がある場合や医療費控除などの還付申告をする場合を除く)。

【ポイント】会社員の所得税の流れ

  1. 毎月の給与から所得税が天引き
  2. 会社が年末調整で1年分を清算
  3. 多く払っていれば還付、足りなければ追加徴収

会社員であってもスーツやカバンなど仕事をするうえで実費がかかりますよね。この経費については実際にかかった金額ではなく、法律で決まった概算額(給与所得控除)が適用されます。

フリーランスの所得税はどう決まる?

一方、フリーランスや個人事業主は、所得税を自分で計算し、確定申告で納める必要があります。

まず、1年間の売上(収入)から必要経費を引いて「所得」を算出。さらにそこから所得控除(扶養控除や基礎控除、社会保険料控除)や青色申告特別控除などを差し引き、残った金額に所得税がかかります。

【ポイント】フリーランスの所得税の流れ

  1. 売上-経費=所得
  2. 所得-所得各種控除=課税所得
  3. 課税所得×所得税=所得税額
  4. 翌年の2~3月に確定申告

控除や申告、何がどう違う?

項目 会社員 フリーランス
所得の種類 給与所得 事業所得(または雑所得)
税金の支払い方法 源泉徴収+年末調整 自己計算+確定申告
経費の取り扱い 基本的に不可 必要経費を記録・保存して確定申告で申請
控除の種類 所得控除(生命保険料控除、扶養控除など) 左記+(要件に該当すると)青色申告特別控除
還付される方法 年末調整で自動的に戻る 確定申告後、口座振込などで還付

まとめ

「所得税」は、働き方によって計算方法も納税方法も異なります。

会社員は年末調整で済むことが多いのですが、医療費控除等の還付申告や副業などの別の所得がある場合には確定申告が必要です。フリーランスは原則確定申告が必要ですので、収入や経費をしっかり記録して、経費の計上漏れをして余計な所得税を払わなくても良いようにしましょう。

いずれにしても、自分の所得と控除の仕組みを正しく理解しておくことが、ムダなく納税する第一歩。

「なんとなく引かれている」「毎年確定申告が憂うつ」という方も、この機会にぜひ基本を押さえておきましょう!

【この記事の監修者:ファイナンシャルプランナー・大野高志さん】

1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計 代表取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
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この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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