縮毛矯正とカラーはどっちが先?気になる疑問を解説「何日後がベスト?」「同時はダメ?」
- 2023年01月19日公開
Q1.縮毛矯正した髪はカラーが染まりにくい?
縮毛矯正をすると髪にカラー剤が浸透しにくくなると言われていますが、タンパク質の熱変性が起こることでカラー剤の浸透に影響が出るという見解があります。
ですが、実際は縮毛矯正による髪へのダメージがあり、健康な髪よりもカラーが入りやすい、染まりやすいということの方が多いです。
ダメージが進行している髪は、カラーが入りやすい分、色が抜けやすいという特徴も。
髪の状態だけでなく、髪質、色味、日頃のお手入れによっても色持ちは変わってきます。
Q2.縮毛矯正した髪はカラーで痛む?
カラーで髪が傷むよりも、縮毛矯正をした時点で髪がダメージを負っている可能性があります。
縮毛矯正をすると薬剤が髪に浸透すると同時に、髪の中の栄養分を押し出してしまうので、髪の中の栄養分が不足してしまうんです。
縮毛矯正をかける時は必ずトリートメントなどのヘアケアメニューもプラスして、できるだけダメージを蓄積しないように気をつけるとよいでしょう。
縮毛矯正で髪がダメージを受ける理由は、施術中のストレートアイロンの熱で髪が「タンパク変性」を起こすからです。
「タンパク変性」と聞くと少し難しそうな感じがしますが、卵を例に説明します。
卵にはタンパク質が豊富に含まれていますが、卵を割ってフライパンで熱を加えると透明な白身が白くなりますよね。
加熱する前はトロトロだった白身が、熱を加えることで固くなりお箸でつつくと崩れてしまいます。これと同じ現象が髪に起こるので、髪の毛が切れやすくなってしまうことがあるんです。
ヘアアイロンだけでなく、薬剤に含まれるアルカリ成分によって髪表面のキューティクルが荒れて、髪がダメージを受けてしまいます。
Q3.縮毛矯正とカラーはどっちが先?
結論からいうと、縮毛矯正を先にした方がよいです。
カラーをしてから縮毛矯正をすると、次のようなデメリットがあります。
●縮毛矯正剤がヘアカラーの色素を流出させてしまう
●縮毛矯正剤のアルカリによる褪色
●ヘアアイロンによる褪色
縮毛矯正の薬剤が髪へ浸透すると、髪の中にある色素を外に追い出してしまいます。
また、ヘアアイロンの熱でさらに退色するので、せっかくのカラーが色褪せてしまうのです。
鮮やかなヘアカラーでも、退色すると印象がかなり変わってしまいます。
ヘアカラーの色味を長くキープしたい時は、縮毛矯正をかけてから染めるとよいでしょう。
Q4.縮毛矯正した髪は何日後にカラーで染められる?
縮毛矯正を先にした場合は、期間を2週間ほど空けてからヘアカラーをするのがおすすめです。
縮毛矯正をした日から2週間ほど空けることで髪の内部の薬剤が落ち着くので、縮毛矯正直後に染めるよりもヘアカラーのダメージを和らげることができます。
Q5.縮毛矯正とカラーを同時にすることは可能?
当日に、縮毛矯正とカラーリングの施術を同時にすることは可能です。
この場合は、縮毛矯正から先に始めて、ストレートに固める段階でカラーをするのが一般的ですが、ハイトーンやダブルカラーは髪への負担が大きすぎるので、避けた方が良いでしょう。
ただし、通常のカラーであっても髪へのダメージを考えるとあまりおすすめはできません。
染めたい色によっては髪が傷むだけでなく、色が入りすぎる、沈みすぎるといった色ムラができて、仕上がりが汚くなってしまう可能性もあります。
縮毛矯正をかけた髪は、見た目はきれいに見えても内部にダメージがあり、非常にデリケートな状態。
ヘアカラーによってダメージを重ねるとビビリ毛ができることもあるので注意が必要です。
Q6.縮毛矯正とカラーを同時にするときのデメリットは?
同時に縮毛矯正とカラーを行うときのデメリットは、それぞれ単独で行うよりもダメージが大きいことです。
縮毛矯正はダメージの大きいメニューなので、それだけでも髪は傷みます。
さらにカラーリングでも髪は傷みます。
手触りを良くするための成分や、内部補修成分の入ったトリートメントをすると一時的に改善したように見せることはできますが、一度ダメージを負ってしまった髪は、2度と戻ることはありません。
ヘアカラーのトーンによっては、髪が深刻なダメージを受けてチリチリした「ビビリ毛」になってしまったり、切れやすくなったり、枝毛になったりしてしまうことも。
希望のカラーが明るい色の場合はダメージがより大きくなることがあるので、担当美容師と相談するとよいでしょう。
Q7.縮毛矯正した髪におすすめのカラーは?
縮毛矯正をした髪は、くせがついている時よりも毛流れが整っているので、カラーで染めた後の髪もきれいに見えます。
基本的には、自分が希望するカラーで染めるとよいでしょう。
ただし、縮毛矯正をかけた髪は、通常の髪よりも退色しやすいので濃いめに色を入れると長く楽しめます。
また、暖色系のカラーはふんわりした印象になるので、縮毛矯正でペタッとなりやすい方におすすめです。
寒色系のカラーはダメージの大きい部分に深く入りやすいため、毛先だけ暗い、中間だけ明るいといった仕上がりになることもあります。
髪のダメージの見極めはプロでも難しいため、担当美容師の技術レベルにも大きく影響されるでしょう。
髪へのダメージを最小限に抑えたい方はナチュラル系
髪のダメージが気になる方は、ナチュラルな7〜8トーンのカラーがおすすめ。
暗めのトーンは色持ちが良く、ブラウンベースは退色しても目立ちにくいというメリットがあります。 あまり頻繁にカラーをしたくない方にもおすすめです。
優しい印象にしたい方ピンク系のカラーがおすすめ
肌馴染みのよいピンク系カラーは、顔色を良く見せてくれるので女性らしい印象になります。
ブラウン×ピンク系ならナチュラルな印象になるので、派手なヘアカラーがNGな職場にもおすすめ。
また、ピンク系はツヤ感をプラスしてくれるので、パサつきが気になる方にもぴったりです。
かっこいい感じにしたい方はアッシュ系
落ち着いたちょっとかっこいい印象のアッシュ系カラーも、パープルを加えることで一味違った印象に。
沈みがちな寒色系が苦手という方でも、透明感のあるアッシュ系ならチャレンジしやすいでしょう。
深めに色を入れると、退色による色の変化を長く楽しめるのでおすすめです。
まとめ
今回は縮毛矯正とヘアカラーについて詳しく解説しました。
普段は何気なくやっているヘアカラーも、実は髪へのダメージが大きいことがおわかりいただけたかと思います。
縮毛矯正とヘアカラーを両方するときに気をつけるポイントは、以下の4つです。
●縮毛矯正とカラーをするなら、縮毛矯正が先
●カラーを先にすると縮毛矯正をした時に色落ちしてしまう
●縮毛矯正とヘアカラーを同日にすることは可能だが、ダメージは大きい
●ダメージを最小限にするなら、低めのトーンがおすすめ
せっかく美しいストレートヘアーを手に入れて、きれいなヘアカラーに染めても、髪がボロボロになってしまうと台無しです。 日頃のケアも含めて、担当の美容師さんと良く相談して、おしゃれヘアを思いっきり楽しんでくださいね。
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