初心者でも実は簡単!育てやすい多肉植物の種類と育て方のコツ
- 2023年10月03日更新
そのプクプクした見た目からもファンが多い多肉植物。おうち時間にそばに多肉植物があれば、それだけでなんだか幸せな気持ちになれそう、育ててみたいなぁ……という人も多いのでは。
しかし、
「初心者には多肉植物は難しそう」
「育て方がわからない!」
「育てやすい種類がわからない!」
と、ついあきらめていませんか?
大丈夫!多肉植物は基本的に初心者に育てやすい種類。学校の理科でならった植物の育て方の概念をちょっとだけ変えれば、初心者でも育てることが簡単です。
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初心者でもわかる育て方!おすすめの多肉植物5種類
実は多肉植物は育てるのがそんなに難しい植物ではありません。
もともと南の乾燥した地域の植物が多いので、葉っぱに水分を蓄えることができ「乾燥に強い」というのが、水やりを忘れがちになる初心者にとってはとてもありがたい植物です。
ひとつずつ種類を増やしていって、最終的にはこんなに素敵な寄せ植えだって、作れるようになるかも!
おしゃれでSNSでも人気があり、初心者でも比較的育てやすい多肉植物を、その育て方と共に5種類ご紹介します。
難易度も★(最高3つ)で表示しますので参考にしてください。
1.初心者も“丼”に整えるのが楽しい種類「プロリフェラ」
ぷっくりとした葉が魅力的な「プロリフェラ」は、薔薇のように美しく葉を広げる多肉植物です。
初心者でも比較的育てやすく、またとても華やかなので人気があります。
(ひとまとめに「エケベリア」とまとめられて販売されている場合があります。プロリフェラは多肉植物の中でも「エケベリア」という種類のひとつです。)
こちらの画像は、よくSNSなどで「プロリ丼」と呼ばれる形に整えたもの。
とってもかわいいですよね。こんなに可愛く育ててみたい!
初心者でもわかる!簡単「プロリフェラ」の育て方
育てる難易度
★(初心者でも簡単)
水やり頻度
春秋は成長期。土の表面が乾いたら、底穴から水が流れ出る程度水やりをします。半月に一度くらいの目安です。受け皿にたまった水は捨てて、水はけを心掛けましょう。
多肉植物は葉に水をためておけるので、常に水分たっぷりにする必要はありません。
冬や夏は休眠期。冬は半月に一度、表土を湿らす程度に。夏は湿度だけで充分なので葉が萎えてしまった時だけ、表土が湿る程度の水やりで大丈夫です。
水やりの際に、葉の間に水が入りたまることもあると思うのですが、たまったままにすると夏場は腐ったりカビたりしてしまうこともあるので注意が必要です。
温度
冬春秋は直射日光が当たり、風通しの良い場所を好みます。-5℃くらいまで耐えられるという寒さに強い品種ですが、適温は15℃~25℃ほどです。
冬の寒い時期や、真夏の暑い時期は室内に入れておくと、より安心です。室内でも風通し(もしくは扇風機などでそよ風が届くように)をよくし、蒸れないようにすることがコツです。
育て方のコツ
水やりの回数など、通常の植物と育て方が違うので「理科で習ったのと違う!」となりそうですが、慣れればとても簡単。
簡単がゆえに、ついつい放置し過ぎて気がついたらカラカラに……ということも初心者にありがちな失敗です。
半月に一度は水やりをするということを念頭に、カレンダーに水やりをする日を書き込んでおくことをおすすめします。
また、そのまま手入れをしないとわき目(ランナー)がのびきってくるので、こまめに切って、株の根本部分をそのまま土の表面に置くだけで根付いてくれます(根付くまで水やり不要)。形を整えて育てるのがとても楽しい多肉植物です。
2.初心者憧れの種類「グリーンネックレス」を育てる
おしゃれなカフェの写真や、インテリア雑誌で見かけることが多い多肉植物といえば、「グリーンネックレス」。
フェイクグリーンとしてもよく売られているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。コロコロした緑色の玉がネックレスのように連なっている姿はとても繊細でキュート。育ててみたい人も多いはず!
そして、うれしいことに、このグリーンネックレスは初心者でも案外と育てやすく、成長がわかりやすい多肉植物です。
フェイクグリーンと違う楽しみといえば、上手に育てれば秋すぎから先端に「白い花」が咲くこと!ぜひ、フェイクでは楽しめない白い花を咲かせてみましょう。
他にもネックレスタイプは、「アーモンドネックレス」や「ピーチネックレス」という種類があり、それぞれ玉の部分の形がことなるので、ぜひ自分が好きな形のものを探してみてください。
初心者でもわかる!簡単「グリーンネックレス」の育て方
育てる難易度
★(初心者でも簡単)
水やり頻度
春秋は成長期なので半月に一度ほど、底穴から水が出てくるくらいたっぷり水やりします。水はけを好むので受け皿にたまった水は捨てます。
夏冬は休眠期なので水やりを控えて乾燥気味に。湿気に弱いので梅雨期や夏の水やりは特に控えて。夏冬も萎えてきたら表土が濡れるくらいの水やりをします。
温度
適温はやはり15℃~25℃くらいで、日差しと風通しを好みます。(夏の直射日光は避けます)。冬は直射日光のあたるあたたかい場所へ、夏は日陰へ置きましょう。
育て方のコツ
とても育てやすい多肉植物ですが、インテリアとして室内で育てる人も多く、つい他の観葉植物と同じように水やりをしてしまい根腐れを起こしてしまう失敗が多いようです。他の観葉植物とは違うリズムで水やりをすれば難易度は高くありません。
また、室内で育てる場合は、日差しと風通しの良さは確実に確保したいところです。日陰で風通しがないとなると、どうしても元気がなくなってきます。
グリーンネックレスは初心者でも増やしやすい品種。例えばハーブのミントのように、水に挿しておけば根をだしてくれるので、根が伸びたら後は土に挿すだけ。初心者でも、通常の植物のような概念で増やすことができる多肉植物です。
3.初心者もこの種類は愛情過多に育てちゃう!?「乙女心」
秋から冬の寒い季節にこのように先端が紅葉し、まるで頬を染めている乙女のよう……!
季節によって表情を変えてくれるそんなキュートさを持つのが「乙女心」。その出身もメキシコの高地ということで、実は高温多湿な日本の夏が苦手な、一見「乙女心は難しい」多肉植物です。
とはいえ、そこは多肉植物。コツさえつかめば初心者でも簡単に育てられます。
コツは、名前の可憐さからついつい「初心者の人も過保護にしがちになる」ところをグッと抑えることでしょうか。
とても人気があり普及しているので、数ある多肉植物の中でも、比較的手に入れやすく情報を集めやすい品種なことも、初心者には安心です。
初心者でもわかる!簡単「乙女心」の育て方
育てる難易度
★★(初心者でもコツをつかめば簡単)
水やり頻度
春秋は半月に1度、底穴から水が出るほど水やりをします。受け皿の水は捨てます。
夏は湿度だけで充分なので、基本水やりはしません(萎えてしまったら表土を湿らす程度水やりをします)。
冬も休眠期なので水やりは、月に一度表土を湿らす程度で十分です。
乙女心も葉の間に水がたまりやすいので、そのままにすると夏場は腐ったりカビたりするので注意が必要です。
温度
耐寒が強い品種ですが、適温は10℃~25℃くらいです。日差しや風通しを求めるので、室内ならば窓際のよく日があたる場所でこまめに換気を。夏は日陰と風通しを好みます。
育て方のコツ
日差しが足りないと茎ばかりが伸びてヒョロッと育ってしまうので、たっぷりの日差しが必要です。
4.初心者でも“映え”「ゴールデンカーペット」がおすすめ
一面に広がる明るく輝く黄金の金平糖!そんな姿を一目みて心惹かれる人も多いのが「ゴールデンカーペット」です。
比較的育てやすいといわれているセダムという種類の多肉植物です。繁殖力が強く、成長も早い品種で、初心者でも育てやすいともいわれています。
ゴールデンカーペットが特にその魅力を発揮するのは寄せ植えの時。見てください、この見事な差し色!
このカラーを持つ品種はあまりないので、まさに“映え”な寄せ植えを作ることができます。「いつか寄せ植えをしてみたい」という人はぜひ初心者のうちからチャレンジしてほしい品種です。
初心者でもわかる!簡単「ゴールデンカーペット」の育て方
育てる難易度
★(初心者でも簡単)
水やり頻度
春秋は半月に一度ほど、底穴から水が流れ出るくらいたっぷり水やりをします。蒸れると根腐れしてしまうので鉢植えの場合は受け皿の水は捨てます。
冬は水やりの回数を極力減らし、月に一度くらいに。表土が湿る程度で大丈夫。また、夏は湿度だけで充分なので、葉が萎えてしまった時だけ表土が湿るくらいの水やりをします。葉の間に水がたまったままになると、夏場は腐ってしまうこともあるので、注意が必要です。
温度
他の多肉植物と同じく、15℃~25℃くらいまでが適温です。密集しやすい植物でもあり、日差しと風通しを好むので、室内より外で育てるほうが向いています。
夏は直射日光に当たると弱ることもあるので、できるだけ日陰におきます。
育て方のコツ
地面に植えると、ハーブのミントのようにあっという間にモリモリになるので、増やしたくない場合は鉢植えで育てることをおすすめします。
環境が少しくらい適していなくても、頑張ってくれる多肉植物なので、思い切って育ててみることをおすすめします。
5.ギョギョッ!初心者の心をつかむ種類「碧漁連(ヘキギョレン)」
ぱくぱく口をあけている魚にも見えなくもない、その可愛い形にファンが多い碧漁連(ヘキギョレン)。
伸びても縦には伸びず、這うように伸びていく品種なので、見た目が華やかでかわいらしい!
こちらは今までご紹介した多肉植物とはちょっと「水やり」が違っています。
育てている人によっては他の多肉植物と違って「魚っぽいので水をたっぷりあげる」という人もいますが……まさに、そこにコツがあるようです。
初心者でもわかる「碧漁連(ヘキギョレン)」の育て方
育てる難易度
★★(初心者でもコツをつかめば簡単)
水やり頻度
多肉植物の中では“水を欲する”品種です。多肉植物は通常、春秋は半月に一度程度といわれていますが、碧漁連は水分がなくなると、葉にシワが出てきますので、そうなると水不足です。様子に気づいたら底穴から水が出てくるくらいたっぷり水やりをします。頻度としては、週に1度が目安。
冬は休眠期ですが、やはり半月に1度はたっぷり水やりをし、夏だけは高温多湿が苦手なため、水やりはほとんどする必要がありません。シワが出てきた時は表土が湿る程度の水やりをします。
温度
日差しと風通しの良い場所を好みます。耐寒は強いほうですが、基本的に15℃~25℃が適温です。
春秋はベランダなど外で思い切り日光をあててあげると喜ぶ多肉植物ですが、一方夏の直射日光には弱いので、日差しの当たらない場所へ移動するのがおすすめ。
育て方のコツ
今回ご紹介した多肉植物の中では断トツ「水が好き」な品種です。
しかし、夏はやっぱり湿度で十分。その切り替えをきちんと理解しておけば、初心者でも育てることが難しくはありません。また、それゆえ水を吸ってしまう素焼きの植木鉢よりも、水を吸わない陶器などの植木鉢のほうが適しています。
増やしたい時は、葉から1cmくらいの茎部分を切って土に埋めれば根をつけてくれるので、意外に簡単ですよ。ぜひチャレンジしてみてください。
初心者だから聞きたい!多肉植物いろいろ質問4選
多肉植物ってどこで売ってる?いくらくらいで買えるの?
多肉植物は、ホームセンターや鉢植えをおいている花屋さんで購入が可能です。
Amazonや楽天市場など通販でも販売されていますが、その場合はクチコミをよく読んで、どんな状態で届くのか調べてから購入することをおすすめします。
また、ダイソーなど100円ショップでも取り扱いのあるお店があります。手軽に買える反面、名称表記が曖昧なものが多く、お店のスタッフさんに質問しても答えられる人がいることは稀なので、育て方などくわしいことを知りたい場合は避けたほうが無難です。
価格はお店や状態によって変わりますが、100円以下で購入できることも。
一方、希少価値の高い「ハオルチア」という種類などは、小さい株でも数千円することもあります。育ててみたい気の合う多肉植物を上手に見つけたいですね。
初心者はどんな土で育てればいい?
多肉植物は水はけがいい土を選ぶことが最大のポイント。とはいえ、植物を育てるのもはじめてだとその土もわかりにくいですよね。
でも、大丈夫。今は「多肉植物用の培養土」がホームセンターやネット通販で数多く販売されているので、まずはそこからスタートしてみてください。コツは、鉢底に底石などをいれて、とにかく「水はけをよくする」ことです。
「蒸らせない」がポイント。
多肉植物って肥料はいるの?いつあげればいいの?
多肉植物は基本的に、肥料のやり過ぎは禁物です。上で紹介した「多肉植物専用の培養土」は適量の肥料が入っていることが多いので、根がはって鉢植えを入れ替える……という時期に土を新しくすることで対応が可能です。どうしても気になるならば、多肉植物用の肥料も販売されているので、そちらを使用すると安心です。
過保護になりすぎて「水をやりすぎ+肥料やりすぎ」も初心者に多い失敗例なのでお気をつけて。
虫苦手!虫がつくことあるの?ついたらどうするの?
残念ながら多肉植物も植物。当然ながらアブラムシなど、いわゆる「害虫」がつくことがあります。害虫対策は初心者の人にとってこれまたかなり高いハードルですよね。
こんな時はスプレータイプの殺虫殺菌剤がおすすめです。初心者でも簡単に害虫対策することができます。使用はかならず説明書をよく読んでからにしてください。(多肉植物用というよりも、その虫や病気にあったものを選びます)
育て方のコツがわかれば多肉植物は初心者にやさしい種類がたくさん!
多肉植物は、水分を蓄えることができるため、「毎日水をやるという基本的な植物の育て方の概念をとっぱらう」のが一番大切なことかもしれません。
「ちょっと忘れてた!」くらいがちょうどいい植物です。ついつい水やりを忘れがちで観葉植物を枯らしてきた人こそ、相性がいい始めやすい植物といえます。
ぜひ初心者の方も、気軽に多肉植物を迎え入れてみてくださいね。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗にて臨時休業や営業時間の変更等が予想されます。事前に各店舗・施設の公式情報をご確認ください。
【インテリアにもおすすめ】多肉植物の飾り方・アイディア集
【あわせて読みたい】趣味 おすすめ記事
「せっかくの休日なのにやることがない…」、「趣味がなくて毎日が充実していない…」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
ヨムーノでは、今からすぐに始められるおすすめの趣味を紹介しています。「趣味を通じて友達を増やしたい!」という方や「楽しいことをして溜まったストレスを解消したい!」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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