バナナの保存方法4選!冷蔵庫でラップやアルミホイルに包んで検証してみた

  • 2024年05月24日更新

こんにちは、管理栄養士でヨムーノライターのmonchiです。

バナナは安価でどこでも手に入りやすく、さっと皮を剥くだけで食べることができるので、朝ごはんやおやつにと常備されている方も多いのではないでしょうか?

しかし、バナナは「常温保存」ということは知っていても、それ以外のことを意識して保存している方は少ないと思います。

そこで、今回は美味しく長持ちさせる「バナナの保存方法」を紹介します。

バナナは室温によって追熟の早さが大きく左右されるため、夏と冬それぞれ適した保存方法を見ていきましょう。

バナナに適した14~20℃なら【常温保存】がおすすめ

バナナは南国育ちの果物の為、保存に適した室温は14~20℃です。

そのため、冷蔵室の野菜室(3~7℃)にバナナを入れてしまうと、バナナに大きなストレスがかかり、低温障害を起こして皮などが真っ黒に変色してしまうのです。したがって、バナナは常温で保存するようにしましょう。

バナナの保存方法①袋から出し、風通しのよい場所へ

バナナは衛生上の理由から青いままの状態で輸入することが法律で定められているのですが、スーパーなどの店頭に並んでいるバナナは食べ頃まではいかないものの、皮がだいぶ黄色くなっていますよね。

これはバナナが自ら発する「エチレンガス」が追熟を促す為です。そのため、バナナを長持ちさせる為には「エチレンガス」をうまく逃がすことがポイントです。

バナナを袋から出すことで、中にたまっていたエチレンガスを放出できる為、追熟がゆっくりになり、長持ちしやすくなります。

バナナの保存方法②1本ずつ切り離す  

バナナを1本ずつ切り離すことで、バナナが持つエチレンガスが分散します。よってバナナの追熟がさらにゆっくりになるメリットがあります。

バナナの保存方法③アーチを上向きに置く  

「バナナを1本ずつ置くほどスペースが無い」「バラバラにするのは面倒」といった理由で房のままで保存したい場合は、バナナの置き方をひと工夫するだけで長持ちしますよ。  

バナナスタンドにつるすのが最も理想的ですが、バナナのアーチの部分を上向きに、山型になるように置くだけでもテーブルに接する部分がかなり小さくなり、長持ちしやすくなります。  

アーチを上向きに置くのは難しいかと思いましたが、意外と簡単でした。バナナの置く向きを変えるだけならすぐにできそうですね!

絶対やってはいけないバナナ保存の置き方

店頭のようにバナナのアーチを下向きの状態で置くと、バナナの重みでテーブル等に接している部分がつぶれて傷みやすくなります。  

【夏】バナナ保存方法:アルミホイルなどで包み、野菜室へ

夏は室温が25℃以上になることもあるため、バナナの追熟がとても早く進み、食べきる前に傷んでしまうことも...。夏は野菜室を上手に使うことで、バナナを美味しく長持ちさせることができます。

食べ頃になるまで常温で保存し、食べ頃になったら、冷気が直接当たらないよう、1本ずつラップや新聞紙、アルミホイルなどでくるみ、ビニール袋に入れて、野菜室に入れましょう。

食べるときは野菜室から出して、少し常温に戻しておくと、甘さを感じやすくなりますよ。

【冬】バナナ保存方法:暖かいリビングで保存

バナナは13.5℃以下の温度だと追熟がストップして甘くなりにくいので、寒い冬は、人が集まるリビングやダイニングなどの暖かい部屋で保存しましょう。

保温性を高め、エチレンガスによる追熟を進めるために、バナナを房ごと新聞紙やタオルで包むのもおすすめ。

このときも、アーチが上向きの状態になるよう包むとより長持ちしますね。

【皮や中身の色が黒いバナナ】食べても大丈夫?

皮が黒くても、「果肉が白い場合は」食べてもOK

バナナの皮が真っ黒な状態でも、果肉が白い状態なら食べても何の問題もありません。

茶色い場合は「熟成」の可能性も

シュガースポットが出たり茶色くなったバナナは熟した証拠でもあるので、果肉がやや茶色くなっていても、必ずしも傷んでいる、というわけではありません。

熟すことでポリフェノールが酸化して茶色っぽく見えることも。傷み特有の酸味や嫌な苦味がなければ、食べられる場合もあります。

ちなみに、最近はバナナの熟成度によって期待できる栄養効果が変わってくるといわれています。 青いバナナは「整腸作用」、黄色いバナナは「豊富なビタミン類による美容効果」、茶色いバナナは「免疫力アップ」などが期待できるというデータもあるようです。

熟成が進んだバナナのややドロッとした食感が苦手な方は、そのまま食べるよりもヨーグルトに入れたり、ジュースに使うとよいでしょう。

【冷蔵保存】で長持ちするのはどれ?4種類検証してみた

バナナを常温保存していると、皮や果肉が黒く傷んで食べられなかった...という経験はありませんか?すぐに食べ切れないときは、常温保存で「食べごろになったバナナ」を冷蔵保存に切り替えるのがおすすめ。

そこで今回、野菜室の冷蔵保存でもおいしく食べきるために、下記4つの方法でバナナを保存してみました。

  1. ラップで包み冷蔵保存
  2. アルミホイルで包み冷蔵保存
  3. 新聞紙で包み冷蔵保存
  4. 保冷バッグに入れて冷蔵保存

できるだけ皮や果肉を食べごろの状態(黄色くきれいに保たれた状態)をキープできる方法はどれか、比較検証してみましたよ。

夏場でも取り入れられるようにすべて冷蔵庫に、また低温障害を防ぐために冷蔵庫の中でも温度の高い野菜室に入れて保存していきます。

また野菜室の冷気がバナナに直接当たらないように置いています。

バナナの保存方法①ラップでくるみ、冷蔵保存

バナナをラップにくるんで、野菜室に入れました。

「ラップ」で保存すると、皮がやや黒くなるも果肉はきれい

皮のふちなど一部は黒くなり始めているものの、常温でそのまま保存したバナナよりは皮の色は黄色く保つことができています。果肉の色も白くきれいな状態でした。

バナナの保存方法②アルミホイルでくるみ、冷蔵保存

ラップと同様に、バナナをアルミホイルでしっかりとくるんで、野菜室に入れました。

「アルミホイル」で保存すると、ラップよりも皮・果肉がきれい

皮のふちは一部黒くなっていますが、皮も果肉の色もほとんど黄色のままですね!

ラップにくるんで保存していたバナナよりも状態がよかったので、アルミホイルにくるんだほうがきれいに保つことができそうです。

バナナの保存方法③新聞紙でくるみ、冷蔵保存

バナナを新聞紙にくるんで、野菜室に入れました。

「新聞紙」で保存すると、皮が真っ黒に、果肉は細くなった

皮は常温で置いておいたバナナよりも、全体的に真っ黒に変色してしまいました。

また果肉の色は白いのですが、状態をよく見てみると他の検証結果のバナナよりも細く、断面の上部が少しだけとがったような形になっています。

検証に使ったバナナは大体同じ太さ・大きさだったので、野菜室の中で乾燥して水分が抜けて細くなってしまったのかもしれません。

バナナの保存方法④保冷バッグに入れて、冷蔵保存

バナナを保冷バッグに入れて、野菜室に入れました。本来、保冷バッグの中に冷たいものを入れておくと外気を防いで冷たさが長持ちしますが、今回はバナナを野菜室の冷気から守るのに役立ちます。

「保冷バッグ」で保存すると、低温障害で皮が真っ黒に

こちらも果肉の色は白いですが、皮が真っ黒に変色してしまいました。

今回は1本だけ保冷バッグに入れて保存していましたが、『数本まとめて保冷バッグに入れると皮が黄色く保てた』という口コミもあるようです。

ためしにお手持ちの保冷バッグにまとめて入れて野菜室で保存してみてもよいかもしれません。

バナナは「アルミホイルで冷蔵保存」すると黒くならない!

食べごろになったバナナの皮や果肉が、それ以上に黒くならず、きれいに保てる保存方法を検証してみました!検証の結果、野菜室で保存する場合は「アルミホイル」に包む方法が、皮の色を一番きれいに保つことができました。

野菜室に入れると熟成が進まないので、常温でお好みの熟成度にしてから冷凍保存を行ってください。ただし、室温が25℃以上になる夏場や、バナナをまとめて購入してすぐに食べきれない場合などは、最初から冷蔵保存するのもおすすめです。

「バナナは好きだけどすぐ黒くなるのは嫌」という方は、今回の方法で黄色い皮のまま長持ちさせることができるので、ぜひやってみてくださいね!

バナナは季節・室温に合わせて保存方法を変えて!

今回はバナナの保存方法について詳しく紹介しました。基本の保存方法の中でも「袋から出してアーチが上向きになるように置く」というのは利にかなっていますが、知らなかった方もいるかもしれませんね。

今回紹介した保存方法でバナナを長持ちさせて、1年通しておいしく食べてみてくださいね!

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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