「年収300万円台でも貯金1000万円」ほったらかしで貯まる仕組みを解説

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、くふうLive!編集部です。
「お金を貯めたい!」と思っていても、なにから手をつけていいのかわからない、という人は多いもの。

特売品を求めてスーパーをはしごする、電気をこまめに消す、もやしや鶏むね肉の献立を考える……など「チマチマ節約するよりも、「貯まる仕組み」を作れば、あとはほったらかしで貯まるのです」と話すのが、これまでに3万世帯を超える家計を診断してきた、実力派ファイナンシャルプランナーの藤川太さん。

年収300万円台の人でも、夢の1000万円貯金が無理なくできる「貯まる仕組み」の作り方を教えてもらいました。

教えてくれた人

藤川 太さん(ファイナンシャルプランナー)

「家計の見直し相談センター」代表。家計のやりくりから保険、年金、資産運用までお金について幅広くアドバイス。これまで20年以上にわたり、3万世帯超の家計を診断。『年収200万円でもできるお金を増やす教科書』(日本文芸社)、『年収が上がらなくてもお金が増える生き方』(プレジデント社)など著書多数。
藤川太
="https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfblIvi9F8CreOwV6iLAIuoJlUynfzD_gnQixpSJl6F8AGdbQ/viewform">【ご相談無料!】お金のプロがあなたの家計を診断・アドバイスいたします

年収300万円台でも!貯まらない人ほど「仕組み」を作れば貯まる

私のこれまでの経験から考えて、貯まらない人ほど思いつきで急に節約を始めたり、無理な金額の先取り貯蓄をしては挫折してしまい、結果、「いつまで経っても、貯まらない」ことが多いものです。

思いつきや無理な節約は長続きしないので、途中でギブアップするのは当たり前。「私は、やっぱり貯められない人だ」と挫折感だけが残ります。
お金は一朝一夕では貯まりません。気長に「長期戦で臨む」ことが大事。最初に「貯まる仕組み」を作ることが、ほったらかしでも貯まる=ズボラでも時間がなくても、だれでも自然と貯まるポイントです。

【年収300万円台でも貯まる仕組みSTEP1】いつまでに、いくら貯めるか「目標」を立てる

まずは教育費やマイホームの購入、海外旅行など「貯める目的」を明確にします。目的を決めたら、それぞれ、いつまでに貯めるか「目標」を決めるだけ。

たとえば、
「5年後にマイホームを買う。そのために頭金として500万円貯める」という目標を立てたとします。そうすると、

「5年間で500万円=つまり、1年間で100万円貯める」

と、達成するための道のりが明確になりますよね。

具体的な道のりが見えたら、さらにその年間100万円を貯めるためには、

たとえば
- 月々5万円×12カ月=60万円
- ボーナス年間40万円

で貯めよう!など、具体的な計画(マネープラン)を立てられます。
この目標に基づいて、マネープランを立てることこそ、貯蓄を成功させる第一歩になるのです。

【年収300万円台でも貯まる仕組みSTEP2】使えるお金を「予算分け」する

「ステップ1」で、目標を達成するには「月々5万円を貯める必要がある」ことがわかりました。

そこで、 手取り収入から、毎月貯めるべきお金(5万円)を引くと、「毎月使えるお金(支出)」が見えてきます。

「収入(手取り)」-「毎月貯めるお金」=「毎月使えるお金」

「貯めるべき貯めるお金」は、「先取り貯蓄」をして確保しておきます。

次に「毎月使えるお金」を予算分けします。予算分けといっても難しいことではありません。

使えるお金=支出には、

  • 固定費
    住居費(家賃や住宅ローンなど)、保険料、水道光熱費、通信費、保険料など、
    主に銀行口座などから引き落とされる支出

  • やりくり費(変動費)
    食費、日用品費、レジャー費など、 一般的には財布に入れたお金でやりくりする支出

の2つがあります。

固定費は口座引き落としになっている場合が多いので、通帳で確認して、毎月の引き落とされる平均額を予算にします。

「毎月使えるお金」から、この「固定費」を引いた分が、「やりくり費(変動費)」です。

実際に予算分けするのは、このやりくり費だけです。食費、日用品費、レジャー費……などに分ければOK。細かく分けるのが難しい場合は、そっくり「やりくり費」として管理してもいいでしょう。「食費+日用品で月5万円(週1万円)」など、よく使う費目同士をまとめて管理している人もいます。

【年収300万円台でも貯まる仕組みSTEP3】年間でかかるお金は「特別費」として備える

貯める目標と、マネープラン(いつまでにいくら貯めるか)がわかり、それを達成するための毎月の予算も決まりました。

次に明確にするのは「年間特別費」です。

じつは支出には、

  • 毎月かかるお金(固定費+やりくり費)
  • 毎月ではないけど年間で必ずかかるお金

の2種類があります。

たとえば

  • 税金
    固定資産税、自動車税、自動車保険など

  • 家族イベント
    誕生日やクリスマスなどのプレゼント代、大型連休のレジャー費、帰省費など

こういった支出は金額が大きいので、月々でまかなおうとすると、たちまち赤字になってしまいます。

そこで、年間でかかるお金は、「特別費」として、月々の貯蓄とは別に予算を立てて管理します。

方法としては - 「特別費用」に毎月積み立てる
- ボーナスから捻出する

のがオススメ。毎月積み立てる場合は、毎月の「先取り貯蓄」から確保して、もう少し長期的に貯めるようマネープランを変更するか、支出の大きな固定費(住居費、通信費、保険料など)を見直して、そこから毎月積み立てる方法があります。

年間でかかる「特別費」を確保することで、年間を通して赤字になるのを防止でき、家計管理がスムーズになります。

「年収300万円台でも1000万円貯金するコツ」まとめ

  • ①貯める目標を立てる
  • ②使えるお金を予算分けする
  • ③特別費を確保する

の3つのステップで、だれでも簡単に「貯まる仕組み」が作れます。いったん仕組みを作っておけば、あとはほったらかしでOK。予算を守るだけで、やりくりが成功します。「なにから始めていいのかわからない」「チマチマ節約するのはイヤ!」「毎月、家計が赤字だ」という人は、ぜひトライしてみてください。


この記事を書いた人
村越克子

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