押入れ整理&プチDIY【リフォーム会社女子が監修】ビフォアフターを公開
- 2023年06月27日更新
こんにちは、リフォーム会社に勤務しているヨムーノライターのarata55です。
押入れは、多くの家にある収納スペース。 布団もしまえるくらいの収納力を持つ押入れですが、その空間を最大限に活用できていない方は多いのではないでしょうか。
奥行きや高さのある押入れこそ、きれいに整えて収納しないと、隙間が空いてしまいもったいないものです。
この記事では、リフォーム会社に勤務している私が、どのように考えて、どのような順序で押入れを整理していくのかという実例を示し、簡単な収納DIYを紹介します。
押入れ整理前
整理前の押入れの課題
こちらが整理に取り掛かる前の押入れです。どこに何があるのかパッと見てわかりません。
また、手前に物を並べているため、上部に空間はたくさんあるのですが、モノが取り出しづらい状態です。見た目のごちゃごちゃ感があると、モノを探そうとしても目が散り、作業効率が低下します。
また、重いものを上部に配置しているため、地震などがあると崩れて危険です。安全性の面においても改善が必要です。
「とりあえず詰め込む」を卒業しよう
家の中でも、扉を閉めると見えなくなってしまう押入れは、「とりあえず押入れに」とモノが詰め込まれてしまいがち。
とりあえずで空いているスペースに置かれたモノは、忘れた頃に取り出そうとしても、どこに何があるかパッと見てわからず探すのにも一苦労です。購入時のビニール袋のまましまわれたモノは、毎回開けないとわからない……なんてことも。
押入れの奥に置かれたものは、手前のものを一回動かさないと取れません。動かす、取る、戻すなど、アクションが多ければ多いほど散らかりやすくなります。
モノを取って戻すまでのアクションを減らすことで、そもそも散らからず、片付けるのも楽になり、使いやすい押入れになるでしょう。
押入れの整理ポイント①グループごとに分ける
まずは押入れにしまうものをグループ分けしましょう。
「消耗品のストック」「作業関係」「季節もの」等、まずはざっくり分けてみてください。
今まで使っていて自分がわかりやすいものは、無理に変えなくてもそのままで大丈夫です。
押入れをカテゴリー別にグループ分けすると、様々なことが分かりやすくなります。モノがどこにあるのか、どこにしまえばいいか、何を買えばいいか、何を処分したらいいかといったことです。
このように、押入れの中のモノが把握できると、生活の中での作業効率が上がり、無駄な作業の時間が減ります。
片付けが苦手な方の特徴として、アイテムが多いことがあります。なぜか同じものが2つや3つあったりするのです。
それは、持っているモノであっても探すのが大変で新しいものを買ってしまったり、そもそも買っていることを忘れてしまったりすることが原因ではないでしょうか?分かりやすい収納の最大のメリットは、無駄な出費を抑えてくれることです。
押入れの整理ポイント②グループごとに収納する
押入れの中段の空間を有効的に使うためには、高さ、奥行き、隙間を上手に活用することが大切です。
使いやすい押入れへとDIYするときにおすすめなのが、引き出し式のキャビネット、もしくはカラーボックスです。引き出し式のキャビネットのメリットは、奥行きを最大限に活用できることです。
押入れは奥行き80センチほどあるので、奥行き70センチほどの引き出しキャビネットを入れると収納力のアップを期待することができます。
キャビネットの表面はフラットなので、見た目もすっきり感と統一感のある印象となります。
家に余ったカゴや箱がある方には、カラーボックスがおすすめです。カラーボックスの最大のメリットは、縦置きと横置きができることです。また、配置の自由度が高い点も魅力です。
カラーボックスは引き出し式のキャビネットに比べ奥行きがないため、カラーボックスの中に小さめの物入れを使うと便利です。
おむつなどの、かさばって消耗のスピードが早いものを多くストックする方は、手前の空間を利用するとよいでしょう。
細々としたモノを押入れに収納するコツ
細々したモノをしまうときは、できるだけ箱に入れるようにしましょう。
まずは家にある靴が入っていた箱を使っても構いません。箱に入れることで、押入れ内の掃除もスムーズにできるようになります。
工具や何かに使ったフックなどのような、細々したアイテムは、ジップロックに入れてから収納すると、中身が見えてわかりやすくなるのでおすすめです。
押入れ収納の抱える問題のひとつに、片付けをしている人しか内容を把握していないことがあります。
誰が見てもすぐにモノを見つけることができて、更には探しているモノがどこにあるかパッと見て見当がつく押入れ作りを意識しましょう。
ジップロックに入れる、ラベルを貼るなどの一手間で、さらにわかりやすい押入れ収納となります。
押入れの整理ポイント③プチDIYでデッドスペースを有効活用
モノのグループ分けが終わり、引き出しやカラーボックスを使ってわかりやすい収納ができたら、次は必要に応じてプチDIYをして、押入れのデッドスペースまで有効活用してみましょう。
フックを活用して収納スペースを作る
こちらの写真は、引き出しの上のスペースを活用するために、押入れの天井にハテナフックを取り付け、S字フックをかけてから突っ張り棒を吊るした例です。そこに収納場所に困りがちなハンガーを掛けています。
突っ張り棒でデッドスペースを有効活用
こちらの例は、サイドのデッドスペースを活用するために、突っ張り棒を渡したものです。サイドの突っ張り棒にはバラバラしがちな掃除アイテムをかけています。
このように、突っ張り棒とS字フックを使ってプチDIYをすると、使われなかった隙間の空間も使いやすくなります。
押入れプチDIY完成!
今回は初めての押入れプチDIYでしたので、自宅にあるものを利用しました。
このようなプチDIYは、配置を変えたくなったときでも、簡単に変更できるのがメリットです。キャビネットは上がフラットなので、モノが増えた場合や、仮置きのためのスペース確保にもなっています。
写真で左側に掛けている使用されていないトートバッグには、バラバラになっていた防災グッズを入れました。
押入れの整理、プチDIYからはじめよう
リフォームや引っ越しをするときに、一番大変なのは片付けです。 レイアウトが整理された押入れ収納をしていると、たとえ引っ越したとしても、引っ越した先の押入れでそのまま利用することができます。
「分ける」は「分かる」、「見せる」は「見つかる」収納ということで、まずは押入れ収納を見直してみましょう。押入れは、実はDIY初心者にとって取り掛かりやすい場所なのです。
押入れのような見えない部分の収納が片付くと、リビングなどのメインの部屋の収納でも気がつくことが増えてきます。
ぜひ押入れプチDIYをスタートとして、そこからご自宅の収納を見つめなおしてみてください。
そして、押入れは家の中の収納のゴールでもあります。
ゴールとしての押入れプチDIYでは、引き出しキャビネットを好きなもので揃えるりというように収納グッズにもこだわりをもって、押入れまでも好きな空間にしていただきたいと思います。
リフォーム会社に勤務しています。
家族は主人と娘(保育園児)です。日ごろはお客様のご自宅などのレイアウトや室内デザインのご提案を行っています。
室内をきれいに保つための整理・収納アイデアや、家具や小物をリユース、リメイクしたDIYアイデア、100均グッズでオリジナルアイテムDIYなどご提案したいと思います。
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